東電福島第一原発事故の復旧工事に当たっているビルドアップ社の役員が線量計に鉛カバーを不正に装着し、現場作業員の「被曝隠し」をしていたことがマスコミを賑わしている。
復旧工事は東電グループの元請け会社から受注したものだったが、作業員が被曝上限に達すると一定の期間、原発作業に従事できない決まりがある。このため、新たに人を雇い入れる面倒と手間を考えることで、このような「偽装工作」に及んだものと理解することができる。新たに作業員を確保できなければ、貴重な金蔓を失い、かつ、現在の仕事も他社に奪われ経営にも、打撃を受けることとなる。
また、ビルド社は人材派遣業も営んでいるという。派遣業許可のない北海道や九州の建設会社から作業員を受け入れる「違法派遣」にも手を染めていた。日本の派遣業が労働者の賃金をピンハネして不労所得を得ていることは広く知られたとおりだ。
法律を犯してまで労働者を儲けの道具としてきたビルド社。被曝隠しは役員ひとりが思いついたものではないはずだ。違法派遣が常態化したことで、すっかり企業倫理を失ってしまった、会社ぐるみの犯罪ではなかったのか。徹底した捜査がなければ作業員は浮かばれない。
復旧工事は東電グループの元請け会社から受注したものだったが、作業員が被曝上限に達すると一定の期間、原発作業に従事できない決まりがある。このため、新たに人を雇い入れる面倒と手間を考えることで、このような「偽装工作」に及んだものと理解することができる。新たに作業員を確保できなければ、貴重な金蔓を失い、かつ、現在の仕事も他社に奪われ経営にも、打撃を受けることとなる。
また、ビルド社は人材派遣業も営んでいるという。派遣業許可のない北海道や九州の建設会社から作業員を受け入れる「違法派遣」にも手を染めていた。日本の派遣業が労働者の賃金をピンハネして不労所得を得ていることは広く知られたとおりだ。
法律を犯してまで労働者を儲けの道具としてきたビルド社。被曝隠しは役員ひとりが思いついたものではないはずだ。違法派遣が常態化したことで、すっかり企業倫理を失ってしまった、会社ぐるみの犯罪ではなかったのか。徹底した捜査がなければ作業員は浮かばれない。