活眼明察日記

物事の道理や本質を見分け、真相を明らかにする眼力を養いたい

維新の会大阪市議団が政調費流用疑惑

2012-07-03 22:56:40 | Weblog
昨年11月27日行われた大阪府・市ダブル選前に維新の会大阪市議団が、大阪市内で開いた政治集会は橋下市長によれば、「選挙活動ではない」とのことである。選挙前に人を集めておきながら、今になって否定し開き直る言い訳けは、苦しまぎれの即興を聞いているようである。

問題にされているのは、この政治集会に政務調査費315万円が使われたことにある。この政調費は選挙活動や政党活動に使うことができないと規定されている。規定どおりに解釈すれば政治集会に使えないことは誰の目にも明らかである。

ところがである。橋下市長は政調費使用について、「グレーな部分は厳格に改め、真摯に反省する」(7/3朝日新聞)と弁明はしたものの、315万円については返還する必要はないと語ったという。これほどルーズな市長とは思わなかった。市民から集めた税金が、このような使われ方をしていること、市民に申し訳けが立たないはずである。

市長が素知らぬ振りをする理由は、やましいカネを返還することは維新の会や自らのイメージを汚すと考えているのだろうか。カネを返さない方がかえってイメージダウンになると思うのだが。

それにしても他者にはきびしく、自己や身内に甘い橋下政治の本領発揮である。多数派で固めた身内の維新勢力を利用して、税金315万円の政調費が、うやむやのうちに葬り去られようとしている。