活眼明察日記

物事の道理や本質を見分け、真相を明らかにする眼力を養いたい

民自公、「消費増税で公共事業」の悪知恵

2012-07-20 13:57:12 | Weblog
いやはやすっかりだまされていたものである。消費税増税法案は衆院を通過した。現在は参院で審議中であるが、その法案の中身のひどさには心底あきれ返ってしまった。

増税分の13.5兆円は全額社会保障財源にされるはずだったが、公共事業費にも使われるということである。こんな話は一言も聞かされていなかったが、野田首相が自公と密室で法案の修正協議をした際、自公2党の要求を丸呑みしたことから、このことが明らかにされた。

無駄な公共事業投資で、日本財政悪化の元凶となった自公政治に取り込まれた野田民主党。その民自公3党が悪知恵を働かせ、目立たないように法案の付則に、こっそりと公共事業にも使えるよう書き加えたのである。

ところで消費税は法人税減税の穴埋めにもされてきた歴史がある。今度もその穴埋めが待っている。さらに財界の強引な要求で、付則のとおり公共事業にも浪費される。結局は消費増税しても社会保障充実は、「絵に描いた餅」になること必至である。これが偽らざる消費税の実態であり、嘆かわしい現実である。

民自公は財政再建のためと、消費増税の必要性を主張してきたが、その裏では経団連の政策提言の実行役を演じていたのである。悪知恵で国民をだます不埒な政治集団というしかない。