活眼明察日記

物事の道理や本質を見分け、真相を明らかにする眼力を養いたい

「大震災は天誅」 自民党議員の共通認識

2012-07-19 19:24:46 | Weblog
「3・11は天誅」 自民・河村氏が発言 新潟の講演で(朝日新聞) - goo ニュース

麻生政権時代に官房長官だったとき、どさくさにまぎれて官房機密費2億5千万円を選挙対策に引き出したことで、一躍名を馳せた自民党河村建夫選対局長が18日、新潟市で次期衆院選立候補者の会合席上で東日本大震災は、「天誅が下ったもので、あながち当たっていないことはない」と豪語した。

被災地からの抗議を避けようと弁明に追われたが、河村だけでなく自民党国会議員のすべてがこのような認識を持っているものと思われる。次期衆院選で自民党に天誅が下されなければいいのだが。

国民から愛想をつかされた09年総選挙では、自民党は大惨敗し民主党に政権を明け渡した。11年3月の東日本大震災は、自民党にとっては願ってもない、チャンスとなった。復興が進まないのは民主党のせいにすることで、党勢回復を図れると考えたからだ。少しそれるが、大惨事に便乗することで憲法改悪し、戦争できる国にすることまで考えていたことはよく知られているとおりである。

さて、地震と同時に発生した福島第一原発事故は、自民党政治による人災事故だった。原発政策による国民への謝罪の言葉は、いまもってひとことも聞かれない。それどころか、原発の収束に当たった、民主党政権に批判の矛先を向ける動きを、いっそう加速させるという程度の悪さだった。

その極め付きが今回の河村発言である。失敗の責任を放ったらかしにして、大震災を「天誅」にすりかえした。原発事故では菅政権の足を引っ張ることだけに集中していた。ただただ色眼鏡で傍観していたことは、歴史上の不祥事としてカウントされることは必定であろう。そして、自民党には政権担当能力もゼロであることがよくわかった。