活眼明察日記

物事の道理や本質を見分け、真相を明らかにする眼力を養いたい

「みんなの党」はみんなの敵

2010-07-14 22:25:44 | Weblog
民主党がだらしない政治をしたから、「みんなの党」が予想外の議席を獲得した。この政党は一貫して公務員たたきをしてきた。それしか能がないようでもある。

選挙公約には公務員削減や給料をカットするなど、いかにも大衆受けすることを前面に出していた。民間がリストラや給料が上がらないことを逆手に取って、恵まれた公務員をたたくことで喝采を浴びる作戦だった。そのまま選挙戦を展開した算段は腹黒い。渡辺喜美代表の性格を象徴するものでもあった。

公務員と民間の給料格差は、それほどではなかった。民間が悪くなったのは「小泉構造改革」によるものである。渡辺代表はその心酔者で、自民党政権中枢にも在籍していた。

この構造改革では、大企業を優遇するため、さまざまな規制緩和がなされた。なかでも労働の「規制緩和」は雇用の流動化をもたらした。低賃金の非正規雇用が増え、現在の不安定雇用の最大要因になっていることは説明を要しない。

このように構造改革は多くの国民に不幸をもたらした。渡辺代表が国の財政状況の悪化を理由に、公務員を民間と同じようにリストラすることは、真面目に働く人達への侮辱行為にあたる。民間であれ、公務員であれ生活権の侵害は許されない。

渡辺代表は公務員にも構造改革したいらしい。すでに破綻した構造改革をよみがえらせ、公務員たたきする渡辺代表は働く者たちの共通の敵である。選ぶ側ももう少し賢くなったほうがいい。同時に、こんごの動きには注意を払い、常に監視を怠らないことだ。