活眼明察日記

物事の道理や本質を見分け、真相を明らかにする眼力を養いたい

民主党 敗因に幼稚な政治手法

2010-07-12 21:22:54 | Weblog
今度の参院選は民主党が大きく議席を減らし、与野党勢力は逆転した。今後の政局は「ねじれ現象」の不安定な国会運営を迫られることとなった。執行部は責任を取って退陣すべきである。

菅首相が消費税10%に言及したことから、世論を敵に回し批判を浴び、防戦一方の選挙戦であったことが最大の敗因である。戦術もあまりにも幼稚だった。

「生活が第一」を標榜した公約を守れなかったことは、国民に大きな不信感を植え付けた。貧富の格差解消に努力することなく、弱者をいっそう窮地に追い込む「冷たい政治」は誰が歓迎するだろうか。公約を守り4年間は我慢するべきであった。

それほど財源が欲しいなら、資産家・富裕層への課税強化に取り組むべきだった。この問題を放置して、消費増税を誇らしげに主張しても、国民はさらに反発するだけだった。同じ増税するにも順序が逆だった。

現執行部でも特に菅首相は財務省役人の「入れ知恵」ですっかり洗脳されてしまった印象が見受けられた。自民党も10%を主張していたことは、財務省が作った借り物であったこと容易に想像できる。いい加減なデータで、国民をだまそうとしたことはまことに罪深い。

また、鳩山首相からバトンタッチしたあとの高支持率に警戒を緩めたことから、取り返しのつかない失敗を犯した。政治の修羅場を経験しない執行部では、この難局を乗り越えることは難しい。一枚も二枚も上手の、「小沢一郎」の「爪のあか」でも煎じて飲んたらどうだろう。買いかぶるわけではないが、だれも小沢の選挙への執念と熱心さにはかなわない。小沢の意見もよく聞くことだ。