Retriever Legend's blog

散歩好き、本好き、惰眠好き、犬大好きの彼(旦那)の戯言を僕が代弁します。

蟹工船

2008-06-16 05:43:35 | 未分類
小林多喜二「蟹工船」が読まれています。
「購読層は10代後半から40代後半までの働き盛りの年代が8割近く。」と報道されていました。(「蟹工船」悲しき再脚光 08.05.02読売)

黒春の頃、「プロレタリア文学」がなんなのか考えもせず、小林多喜二の数少ない作品を読み切った時間を持ちました。
ドキュメンタリーの一種みたいな、安易な好奇心だけの時間を。

再読する心算はありませんが、小林多喜二の作品は「文学」足り得ています。

文藝春秋2008年7月号の新聞広告に『「蟹工船」と新貧困社会 吉本隆明』とあったものですから、いつも立ち読みする本屋で読みました。
要するに「真理は沈黙にある」と、「自己問答のススメ」でした。

東京築地署で拷問を受けて虐殺されてから、今年で75年になります。


鎌とハンマーがさりげなく・・・時代ですね。
初版本の表紙 新潮社HPより


キヤノン不買、続行中

2008-06-14 09:05:13 | キャノン
キヤノン社員 過労自殺

御手洗冨士夫(キヤノン代表取締役会長)は、経団連定時総会(08.05.28)で次のように述べています。
「ワークライフバランスの改善への取組みでも、従業員の人生設計に応じたさまざまな働き方の仕組みを導入したり、企業内保育所を設置したりする企業が増えつつあるなど、自主的な少子化対策も図られております。
さらには、ジョブカードの導入や直接雇用・均衡待遇の促進、生産性向上の成果の適切な分配などについても、自主的な取組みを促進してまいりました。」(経団連HPより)

ところが、キヤノンでは長時間労働に耐えられなくなった社員が退職届を出したが受理されず自殺しました。(08.06.14朝日 後半に全文引用)

「893」は、オトシマエをつければ組織から自由になれますが、キヤノンでは、「命」を差し出さなければ解放されません。

御手洗冨士夫の頭の中では、なんの矛盾もないことでしょう。
自ら思い知る為には、参議院で御手洗冨士夫を喚問すべきです。
このような外資系企業は、潰すべきです。


彼も彼女も、キヤノン製品には見向きもしません、ワン。
キヤノン製品不買宣言、続行中。

キヤノン社員の自殺、労災認定 「過労によるうつ病」。(08.06.14朝日)

キヤノンの研究開発職の男性(当時37)が自殺したのは、過労によるうつ病が原因だとして、沼津労働基準監督署が労災認定していたことが13日わかった。遺族の代理人が会見して明らかにした。
代理人によると、男性は92年に入社。97年から富士裾野リサーチパーク(静岡県)に勤務し、06年9月ごろから長時間労働が深刻化。会社は残業を午後10時までしか認めなかったが、業務が終わらず、自宅に持ち帰り午前2~3時ごろまで仕事をする日も少なくなかった。毎週土日も自宅で1日5~8時間働き、代理人の計算では時間外労働は多い月で200時間を超えた。
男性は11月末に上司に退職届を出したが受理されず、2日後に電車の踏切に飛び込み自殺した。翌07年3月に遺族が労災申請し、今月6日付で認定されたという。
キヤノン広報部は「労災認定を厳粛に受け止め、誠意を持って対処していきたい」とのコメントを発表した。


秋葉原通り魔事件 その2

2008-06-12 18:55:07 | 未分類
「マスゴミ」の秋葉原通り魔事件報道の極めつけは、両親の登場です。
容疑者は25歳であることから、法的にも、また自立した人格を持った人間です。
自らの行為の責任は、この25歳の容疑者だけしか負うことはできません。

「マスゴミ」は容疑者の両親のプライバシーに土足で踏み入り、何を露出しようとしているのか不明です。
ましてや『賠償は?』と問いただしていますが、被害者の方々と容疑者の両親との間に、どんな債権債務関係があるのでしょうか。

「マスゴミ」は、このような事件を起こすと、親は国民の晒し者になり、無一文となる現実を押し付けることによって、子達の犯罪予備軍に対して抑止力になるとでも考えているのでしょうか。
それとも、視聴者の不安を摩り替え、納得を植え付けようとしているのでしょうか。

逆です、子はそのような閉塞感に絶望するから、軽く飛び越えてしまうのです。
事件を報じた夕刊に、別のナイフの事件が2件掲載されていました。

1972年2月浅間山荘事件のNHK中継において、吉野雅邦(当時23歳)は、泣きながら説得する母親に向けて猟銃を発砲しました。*
この時、日本の近代自我はひとつの壁を越えたと考えます。

25歳の子と親との関係は家族だけのもので、他者の入り込むべき事柄ではありません。
自らの行為の責任は、25歳の容疑者だけしか負うことはできません。



*「発砲後、寝室に来た吉野雅邦の目に涙があった。」と、連赤関連の資料かなにかにあったおぼろげな記憶があります。


秋葉原通り魔事件

2008-06-11 05:36:46 | 未分類
3月の土浦事件といい、6 月8 日の秋葉原通り魔事件といい、悲惨です。
亡くなられた方々のご冥福をお祈りします。

加藤容疑者派遣先の関東自動車工業の担当者は、勤務態度等のコメントを他人事の様に話していました。
マスコミは、「人間を生ゴミのような扱いをしている企業体質(トヨタグループに顕著)が、今回の事件の背景(誘因)として考えられないか。」と切り込むべきです。
スポンサーとしての「トヨタ」に気を使って、無批判に垂れ流すから『マスゴミ』と言われるのです。

当ブログ「反トヨタ世界キャンペーン(07.12.23)」において書きましたように、「トヨタ」に不利益なこと(市民にとって利益)に対して、国内のマスコミは沈黙します。

加藤容疑者は、生活基盤に不安を抱えていた報道がありました。

「会社に居場所なくなった」加藤容疑者が供述(08.06.10 読売)から抜粋
派遣先の「関東自動車工業東富士工場」(裾野市)の同僚男性(34)によると、5日午前6時過ぎ、出勤した加藤容疑者は自分の作業服が見当たらないことに怒り、別人の作業服をめちゃくちゃにした後、無断で帰ったという。加藤容疑者は以前から、派遣契約を打ち切られるのではないかという不安を同僚に漏らしており、同僚は「クビになったと勘違いしたのではないか」と話している。

福田首相も町村官房長官も、貧弱な発想のコメントで済ませています。
再発防止策を指示=秋葉原通り魔事件で福田首相(08.06.09 時事通信) 記事略

『マスゴミ』は、統治機構の不始末(新貧困層)に一般市民が目を向けないように、加藤容疑者の特殊性(家庭、性格、趣味等)を誇張して垂れ流し始めました。

いつものように、一般市民が飽きるまで垂れ流し続けます。



関東自動車工業株式会社の無責任なニュースリリース(08.06.09)を、同社HPより引用します。

6 月8 日秋葉原通り魔事件の報道について
この度の事件で犠牲者となられた方々とその家族の方々に心から哀悼の意を表します。
また、怪我をされた方々の一日も早いご回復をお祈りいたします。
お騒がせして誠に申し訳ありません。
加藤容疑者は、人材派遣会社・日研総業株式会社の社員として、平成19 年11 月より弊社東富士工場の塗装工程に派遣されておりました。
勤務態度は6 月4 日(水)までは欠勤も無く、真面目に仕事に取り組んでおりました。 また、日常のミーティングを通じコミュニケーションを図り、管理、監督に努めている中では変わった様子はみられませんでしたので、今回の事件に対しては弊社としても非常に驚いております。
今後、人材派遣会社に対しては、このような不祥事が二度とないように、人材の確保、管理、監督について要請していきたいと思います。
また、弊社としましても管理、監督を含めて良い職場づくりに努めていきたいと思います。


牧歌から その3

2008-06-10 06:36:02 | 極私的黒春グラフティ
牧歌から二条市場へ

レオナール・藤田が道立近代美術館にやってくるポスターです。
彼女は、藤田の描く「猫」がお気に入りです。
彼女へのお土産ができました。


展覧会ポスター

狸小路を歩いていると、見知らぬ文字の看板や意味不明の「脳呼吸」の文字など、猥雑が主張しています。
朝・日貿易商事の建物がありました。
何を扱っているやら。


朝・日貿易商事

子供の頃、親と一緒に、年に何回か二条市場に買出しに来ました。
市場の裏小路に、ヒグマを飼っている家がありました。
さすがビビリましたが、父はニャニャしていたと思います。


二条市場

ちょっと戻って、時計台北側の「北地蔵」で一服です。