Retriever Legend's blog

散歩好き、本好き、惰眠好き、犬大好きの彼(旦那)の戯言を僕が代弁します。

秋葉原通り魔事件 その3

2008-06-17 19:48:08 | 未分類
事件当時、同じ服装をした群集が、携帯のカメラを現場に向けていました。
おぞましい光景でした、ネットでも批判されたようです。

読売新聞(08.06.11)に、ホッとする記事が掲載されていました。

東京都中野区の男性(34)は、ドーンという衝撃音を聞き、数メートル離れた場所に止まったトラックのそばに行った。周辺には4人が倒れ、路上に血が流れ出ていた。あおむけで倒れて意識を失っていた男性の元へ行き、素手で口に手をこじ入れて舌を出し、気道確保を急いだ。また、別の通行人2人と一緒に心臓マッサージや人工呼吸を試み、到着した救急隊に男性を引き渡した。
 写真が趣味で、当日も首からカメラをぶら下げていたが、事件の写真は1枚も撮らなかった。「目の前に倒れている人を救助したい一心だった」

当ブログの「PLAYBOY」(08.05.19)で引用しましたピュリツアー賞を受賞した「ハゲワシと少女(部分)」を撮影したKevin Carterは、飢えで苦しんでいる「少女」を食料センターまで連れて行ったかどうか批判されました。
自死しました、33歳でした。
 
ベトナム戦争時に、ピュリツアー賞を受賞した「ナパーム弾の少女」を撮影したNick Utは、カメラを置いて少女にバケツで水をかけ、軍医のところに連れていきました。少女は十数回の手術を受け、現在はユネスコの親善大使として活動しています。

「命」と「報道」の苦しい選択が想像できますし、解のない問いなのかもしれません。
それにしても、秋葉原の同じ服装をした群集のおぞましさは、軽蔑にも値しないと考えます。



「ナパーム弾の少女(部分)」Nick Ut
PLAYBOY日本版No401より引用。