Creator's Blog,record of the Designer's thinking

フィールドワークの映像、ドローイングとマーケティング手法を用いた小説、エッセイで、撮り、描き、書いてます。

セカンドライフ sonicmart制作記3.

2007年08月19日 | Design&3DCG
 ファーストライフにおいて、我々が見ているシーン毎の風景は、自然の要素や、街や建築や家具といった人工要素とによって構成されている。これらの要素を芝居に例えれば登場人物と読み替えることができる。芝居の登場人物には、先ず主役と脇役という役回りがある。次いで登場人物らの人間関係が設定されている。恋人同士、家族、善人と悪人、支配する側とされる側といった具合に。
 例えば 上の写真を、ソニックマート[注1]劇場で行われている、”マナティ・リゾート・アイランド”[注2]という演目の1シーンだとするならば、すべての登場人物が舞台に勢揃いしたところだろう。 登場人物は、山や入り江とヴォードウォーク、入り江に浮かんでいるカラフルなボート群、街路樹や植栽、赤や緑の屋根のコテージ、コテージには暖炉が垣間見える、少し顔をのぞかせているホール、広場に置かれた白いパラソルや黄色いチェア、一寸目立つ青サインボードである。 それぞれのキャストが、役回りの違いを超えてお互いに同じ存在感という関係性を維持しながら、この風景を構成している。
 風景をつくる方法がランドスケープデザインである。日本語では「そのをつくる=園を造る=造園」という言葉が近い。我々が制作したシムでは、ランドスケープデザインの手法を応用した。その特徴は、シーン毎に主役と脇役が変わってくる、風景の多様性を実現していることだ。
 本ブログでは、マナティ・リゾート・アイランドの中から幾つかの風景を取り上げ、主役と脇役とが変わってゆく様相や関係性を中心に、ランドスケープデザイン手法やシム制作の考え方について、数回程度掲載してゆく。


1)ソニックマートは我々の制作場所であるシムの名称。
2) マナティ・リゾート・アイランドは、我々が制作したデザインのコンセプトテーマ。
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