Creator's Blog,record of the Designer's thinking

フィールドワークの映像、ドローイングとマーケティング手法を用いた小説、エッセイで、撮り、描き、書いてます。

ドローイング884. 小説:小樽の翠793.珍問答

2024年06月08日 | field work
 
  夜の看護師のお茶タイムがあるから、翠も夜勤続きでも不満はない。
今日は、移動してきたエマさんがお茶タイムにやってきた。
晃子「あら、今日は新人がいるじゃん」
翠「整形から移ってきたん」
 エマさんは、一般的には冷静で落ち着いており、感情を表に出さないタイプ。通常、物事に対して冷静で合理的な判断を下し、感情的になることなく状況をコントロールできる自制心がある。他方で感情の抑制が、時には他人とのコミュニケーションや関係において、距離を感じさせる要因になったり、他人に対して冷たい印象を与えてしまうこともある。これが時には人間味を欠く印象を与えることも・・・。結果として孤立感や社交性の欠如につながる。つまり、しらーっとした女なのだ。
 エマさんが形式的義理挨拶をして、夜の巡回なのでゆきますといってナースステーションを出て行った。
翠「あら看護師の生きがいのお茶タイムを無視して巡回ですか・・・。」
晃子「まあ付き合いたくないのだろう。そういうのもいるよな。」
お茶タイムをしていると・・・・。
駆け足でナースステーションにやってくる靴音がして・・・
エマ「先生に連絡!!!・・・」
翠「はあ、急病でもでたんかなぁー・・・。」
エマ「そうじゃなくて・・・、病院の規約違反!」
晃子「はああ!、みんな寝ているのに・・・・、どこよ。」
エマ「個室のクリントンという歳をとった外国人の病室!!!」
翠「あの患者は複雑骨折で1ヶ月の入院だよ。それなんか問題ある?」
エマ「だから、個室で彼女と・・・」
翠「彼女じゃなくて若い奥さんね・・・、いいじゃん個室なんだもん。」
エマ「だから検温に出かけたら、激しくあえぐ声がしたからカーテンをめくったら二人で激しく抱き合って・・・・」
晃子「あら外国人は、そんなのフツーだよん。」
エマ「入れているデス!!。複雑骨折の患者のペニスを・・・!!!」
翠「ああっ、それ毎晩よ。そうしないと眠れないんだってさ・・・。」
エマ「しってたんですかぁー・・・。」
晃子「あら、このフロアの看護師はみんな知ってるよん。起つようになったんだから回復してんだろうなぁーー。」
エマ「いいんですかぁー・・。病院で性交渉なんかしてて・・・。」
翠「病院の規約にはセックスはダメとは書いてない。ただルールを守れと書いてあるだけ。先生も元気になった証拠だからしばらく個室に留めておこうと言ってたもん。」
エマ「病院で破廉恥な行為を許すんですかーーー。」
翠「あら、純粋に生殖行為よ。それを阻害すると裁判になるかもよ。」
晃子「病院を相手取り人間の基本的行為である生殖を阻害したって 😆」
エマ「うーーーん・・・・」
・・・
そんな珍問答をやっていると次第に東の空が明るくなってきた。
やはり初夏を感じさせる小樽である。
コメント
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