Creator's Blog,record of the Designer's thinking

フィールドワークの映像、ドローイングとマーケティング手法を用いた小説、エッセイで、撮り、描き、書いてます。

番外編480. スケマティックデザインの世界8. ヴァーチャルアイランドという課題ブログラム、追記

2021年08月19日 | Design&3DCG

 

 昨日のブログでアップさせたヴァーチャルアイランドを用いて3DCG上にデザイン実習の課題ブログラムをつくった。多くの学生達は、この超難解な課題に果敢に挑戦し、そしてあるものはさらにイメージを膨らませ、またあるものは挫折しと、学生によって様々であった。そうした課題プログラムの参考作品が、このブログでアップさせた画像である。この水準を目指せ!、というわけだ。教える側も学生と一緒にコンピュータの前で手取り足取りで走ってゆくわけだ。

 ここでは環境デザインの基本的考え方を3DCGのコンセプトチャートで示し、VUEで学生達が各自で作成したヴァーチャルアイランドに地球上の任意の座標軸を与えると、そうすると任意の場所の気象環境や文化環境という情報が必然的にオーバーレイされる。さらには3DCGのオブジェクトを水平歩行に輪切りすると切り口は地形示す等高線になる。一定の間隔で輪切りにした等高線を集めれば地形図ができる。この世に存在しない島の地形図だ。

 そうした環境条件を基本にしてリゾートアイランドをつくれ、というのが出題であった。当然島に地名をつけるという作業も座標軸に該当する国の言語を用いて命名することになる。そんな風になにもかも、最初から設定するという事自体がヴァーチャルな世界の特徴だ。

 こんなプログラムをデザインとして教えている大学は当時の日本では存在しなかった。日本でも教えているのは私ぐらいだろうというほど、超ユニークなプログラムだったし、大学生がおこなう課題としても大変難易度の高い課題だった。私の学生時代を振り返っても、こんな課題をやらされた事はなく、まさにコンピュータ時代のブログラムだった。

 そんな難易度の高い課題プログラムを飛び越え、自分の世界を構築していった学生もいた。それはおおらかな性格で、細かいことを気にせず、そして常識にとらわれない気質の学生だった。それこそ環境デザインで求めているキャラクターでもある。

 課題の最後にリゾートタウンを制作したが、さすがにこれをコンピュータで3DCGをつくるのはデータ量が膨大になり、Macの処理能力を超えるので手描きイラストになった。

 

追記 

 京都府もついに緊急事態宣言に組み込まれてしまった。まあ感染者数からすればしょうがないことだが。

だから3週間、京都アクアリーナも、そしてクロッキー教室も多分休みになるだろう。標準体重になったら沖縄へダイビングに行こうと考えていたら、沖縄も緊急事態宣言が解除されることなく続いている。

昨日は、宣言休業前のクロッキー教室へ出かけた。空を見上げると北からの高気圧による秋の空の雲と、太平洋高気圧による夏の積乱雲とが同居しているスカイスケープだった。まさに上空で高気圧同士がせめぎ合い、時に前線をつくって集中豪雨を各地にもたらしていた。天気図をみると3日後には前線も北上し日本列島は、太平洋高気圧に覆われることになりそうだ。さてこれから暑い日々が続くなかでの巣ごもり。

ツァイスレンズをぶら下げ、空を見上げながら伏見の界隈を散策していた。photoshopで修正すると青味を消してくれる。オッとそれでは、ツァィスを使う意味がない。撮影画像のままほぼ修正なしでアップさせた。最後のカットは、まさしくツァイスブルーだ。

京都市

SONYα6000+Carlzeiss Vario-Tessar ZA E OSS T*16-70mm/F4.0

1)ISO250, 焦点距離32mm,露出補正0,f/4,1/2000

2)ISO125,焦点距離16mm,露出補正0,f/13,1/50

3)ISO640,焦点距離52mm,露出補正-0.5,f/13,1/80

4)ISO320,焦点距離70mm,露出補正-0.5,f/13,1/125

5)ISO320,焦点距離23mm,露出補正-0.5,f/13,1/60

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