書道家Syuunの忘れ物

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ご用聞き外交には、終焉を

2007-06-21 16:23:21 | 新聞社説・正論・主張を読み解く
「近隣諸国条項」は、1982年(昭和57年)『「歴史教科書」に関する宮沢喜一内閣官房長官談話』を出して政治決着した決着ものだ。
これは、中国韓国に対するご用聞き外交の最たるもの。
外交上のものであれば、「相互主義」という観点から、中国韓国を同様に「近隣諸国条項」が適用されるはずだが、そうはなっていない。
これこそ、戦後幣原喜重郎首相から受け継がれた、「事なかれ」主義だ。
「事なかれ」主義と言うものは、戦後教育を受けた人々に実は、教育として脈々と受け継がれている。
21日朝のフジテレビ「とくダネ!」では、安倍政権批判ばかりだった。
それも、直接批判できないから、道で歩いている人100に聞きました。‥‥というもの。
それが、重要法案を沢山成立させていることについて、「もっと議論すればよい」との「マスコミ宣伝」そのままだ。
「もっと議論すればよい」と言う事は、事実上法案反対、現状維持??
社保庁も、公務員改革もそのままでよいのか?
確か、マスコミもただ「強行採決」と報道するだけで、反対ならばどうするかという議論がない。

鳩山由紀夫幹事長のインタビューで数の論理で‥‥‥と発言していたが、民主主義というのは数の論理ではなかったが。
そして、一般に用いられているのが多数決だ。
米国上院を見ても分かるだろう。
たとえ、1票、2票の差でも多数なら「意見」は採択される。

日本というのは、今まで「和」の論理を持って野党の意見を入れて法案を通してきたと思われている。
だから、議論もよくした、議論を戦わせたと思われている。
そんなことは、欺瞞だったと言う事は、今既に明らかになっているはずだ。
要するに、元々意見は同じ又は似通った人々が、与党、野党に分かれ野党が反対したかのように装った。
その証拠は、民主党には元自民党の議員が多いではないか。
又、媚中派と呼ばれる、最近乾された格好の反安倍自民党勢力は、ほとんど民主党左派の志向と同じであり、この人達が長年自民党の主力、主流派を形成してきた。

日本の政治の事なかれ主義は、「反民主主義的」な全体主義、社会主義国家であった。

その「事なかれ主義」、野合が崩れたのか、小泉政権末期からであり、今の安倍政権は民主主義そのままだ。

フジテレビ「とくダネ!」では、多分一方的な調査と思ったのであろう。
民主党の事も聞いている。
実は、民主党も支持しないが40%を超え‥‥政治不信と結んでいる。
しかし、今は政治不信ではなくて、「官僚」「官僚政治」不信なではないだろうか。
しかも、国民は官僚を辞めさせる権限はない。

「ご用聞き」外交は、この様に内政の与党と野党に残っていたが、外交にはまだまだ根強い。
例の「慰安婦」問題で、何の関係もない米国に、米国の大統領に謝るというのも実に不自然だ。

そして、中曽根氏などは「ご用聞き外交」として、胡耀邦氏の失脚に手を貸したことが気がついしていないほどノー天気だ。

中曽根氏は、「靖国参拝」を胡耀邦元総書記(故人)にはなし、胡耀邦氏が黙認したことを政治利用されて失脚したのはよく知られることだ。
その上、そのことが問題になると中曽根氏が「靖国参拝」を止めたという後の禍根の根を作ることになる。

「ご用聞き」外交というものは、今後犯してはならないものだろう。
政治政策は、外国を気にするのではなく、自国の利益を図ることが重要だからだ。
「ご用聞き外交」というものは、元々東京裁判で植え付けられだ「日本」は「悪」という思想の延長でしかない。
小和田亘氏の「日本ハンディキャップ国家論」の実践は、55年体制の20世紀終焉と共に終わりにして欲しいものである。

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