書道家Syuunの忘れ物

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大相撲「八百長問題」でうまい汁を吸う人達が出るのか

2011-02-07 00:02:07 | 読み解けば‥‥

大相撲「八百長問題」でうまい汁を吸う人達が出るのか

ここのところの大相撲の「八百長問題」に関して、何か「いゃ~な」気分でいる。
なぜ嫌な気分でいるのかと言うと、妙に政府、閣僚や政治家が口を出していることにつきる。言っているのは、相撲協会を所管する文部科学大臣(高木義明)や公益法人認定制度を所管する行政刷新担当大臣(蓮舫)など。
マスコミに聞かれて答えているのだと思うものの、何か口の出し過ぎというものではないかと思う。
2月4日の石原東京都知事の定例記者会見では、「(八百長)昔から当たり前のこととしてあったんだよ」と発言している。(スポーツ報知)
そういう八百長疑惑というのは、昔からうわさとして報道されているからそんなものだろうと思っていた。ただ近年は外国人力士が増えたり、若貴時代は「ガチンコ相撲」が常識だったから、幕内の取り組みというのは八百長があったとしても目立たない部分かもしれない。
そんなものだから、今の親方衆というのは昔の八百長などは百も承知の筈である。
一方2007年「週刊現代」を提訴し、最高裁まで争い多額の損害賠償額をむしり取ったのは、今現在こういう八百長が発覚した以上、国民を騙したという許せないと言う気持ちがある。
そして、問題なのはこういう八百長疑惑が持ち上がったのにもかかわらず、自浄作用がなかったと言うことである。
自浄作用がないと言うのは、「力士暴行事件、朝青龍問題、野球賭博」(スポーツ報知)と近年まで闇に隠れていた事柄が噴出してきたと言うことである。
そして今度の「八百長メール」事件は、十両になれば月給約100万円(103万6000円)なのに、陥落して幕下になれば月給0という異常な給与待遇の問題もある。
しかも、幕下でいくら優勝しても、十両が負け越さないと十両に上がれないという矛盾もある。
結局、今のご時世に合わせて種々の改革が必要なのに、大相撲という昔ながらの体制のままだったのが問題であったと言うことだろう。
そういうことであれば、八百長問題も相撲協会の体質の問題に終焉してくる。
だから、今八百長をやった人物を捜すと言うより相撲協会の待遇改善も急速にすべき時期なのではないか。
一方、相撲というのは、昔から「いい加減」という部分が多かったのかも知れないが、そういうものとして受け取る必要があるのではないかと思う。
そして、十両、幕下に関わる八百長以外、こういう相撲全体に対しての八百長疑惑が生じれば幕内の取り組みに対する厳しい国民、ファンの目というのが生じてくる。
そうだとすれば、今後些細な「無気力相撲」も出来なくなると言うものだろう。
いずれにせよ、伝統のある相撲であるからそれなりに守って行くということも必要ではないかと思う。
その他、今の民主党の政治家様に日本の伝統を破壊するようなことを平気で行う政権というのは、果たしてどうなのかという疑問も沸く。
蓮舫行政刷新担当大臣が「総理大臣杯見送るべき」(スポーツ報知)と言う発言も、日本の歴史についてあまり考慮しそうにない蓮舫氏という印象がある。
いずれにせよ、ここ数年の日本政府の対応というのは耐震偽装あたりから、何か「ヒステリー状態」にある様にみえる。
その根底のあるのは、常々言う様に国民不信という妙な感変え方だろう。
国民不信は、例の尖閣問題にしても国民に知らせるとろくなことにならないという根拠になっている。実際は、中国の様に暴動も何も怒らなかった。
しかし、警察そして、自衛隊が民主主義の主権者である国民を監視するというこれまた国民不信を絵に描いた様な出来事が頻発しいてる。
そうであるから、たとえば数人の心違えの人達を罰すればよい時でも「全体責任」として連帯責任をとらせる向きがある。
今度の大相撲の八百長問題に関しても、鼻から「相撲の存続」という突出した意見と共に「全体責任」に言及する。
こんな相撲の存続にまで口を出すというのは、異常でしかない。
そうして、こういう連帯責任を取らせるというやり方というのは独裁国家などで主に用いられるもので、例としては多少違うものの過去には江戸時代の五人組などもある。
いずれにせよ、今の日本は主権者たる国民を監視するという民主主義国家にあるまじきことになりつつある。
理由としては、戦後民主主義という共産主義(社会主義)思想の呪縛から醒めた国民に対して、社会主義者、戦後利得者である官僚、政府、政治家、マスコミが少数派であるが故に国民に対して恐怖を描いている図というものだろう。
従い、国民に対する規制というものは、小泉内閣の米国的な規制緩和の大きな揺れ戻しを感じる。

そうして、今度の八百長事件はけしからぬとは思うものの、どこかでうまい汁を吸おうとする妙な組織‥‥そんな妙な事にならなければよいがと思う。