光市母子殺害事件判決と人権派弁護士達
差し戻し控訴審判決の判決要旨や主文を見る限り、ほぼ妥当な判決だと思える。
この件は、23日の新聞各社の社説で取り上げられるからどんなことになるのか。
多分、二種類の社説を用意していただろう。
そもそも「1審・山口地裁、2審・広島高裁判決は、検察側の死刑求刑に対し、元会社員の犯行時の18歳という年齢や、更生の可能性などを理由に、いずれも無期懲役を言い渡した(讀賣新聞Web)」
このことに対して、警察側が控訴して
「最高裁は2006年6月、上告審判決で『少年だったことは死刑回避の決定的事情とまでは言えない』と判断。『2審判決の量刑は甚だしく不当』として破棄し、審理を同高裁に差し戻した。(同)」というだから、死刑は免れないものだったろう。
それに対して人権派弁護士が、「遅延」を目指して日時を延ばしたり、どう見てもあり得ない「ドラエモン」の話を作りだしたり、なんと言っても異常すぎた。
そう言えば、人権派とみられる裁判官が、傍論で違憲判決をした。
名古屋高裁「空自イラク派遣、憲法9条違反判決」と言うものだが、左派人士や人権屋弁護士と思われる人々のブログを読むと「大喜び」だった。
「イラクへの自衛隊派遣をめぐる名古屋高裁の判断は、素朴な疑問への一つの答」と言うそうだが、それに反論する「書き込み」でみんな粉砕されているというのは爆笑ものだった。
それは、判決文を書いた青山邦夫裁判官は3/31付けで依願退職と言う事実であって、しかも高田健一裁判長代読させている様に、書き逃げで批判をかわしている様な事。
確か、外国人地方参政権も主文では「憲法違反」と断じているのに、傍論で「認められるべき」と書いて、それを根拠に自民党、民主党の有志、公明党などが外国人地方参政権実現に奔走しているのは実にゆゆしいことだ。
さて、朝日新聞Webに「不当判決で厳罰化加速」弁護団が批判 光市母子殺害」
と言うのがあった。
この様なものを写真付きで掲載するからには、朝日の社説はもう読まなくても想像が付くかも知れない。
「主任弁護人の安田好弘弁護士は『専ら捜査段階の供述に信用性を置き、客観的証拠や(鑑定などの)専門的知識による供述の見直しが行われることは一切なかった』と判決を批判。さらに「死刑はやむを得ない時だけ適用するという従来の考え方から、凶悪な事件はまず原則として死刑とする考え方に転換してしまった。『疑わしきは被告人の利益に』の哲学と全く反している」と述べ、判決をきっかけに厳罰化が加速するとの考えを示した。 」
この人権派弁護士の話は、「もっともそう」だが「ドラエモン」は話と聞けば、誰もが笑うだろう。
しかも、1、2審と全く違うこと申し述べるというのは、人を馬鹿にしているようなものだ。
犯罪は事実であり疑いようもなく、かつ被害者に何の落ち度もない。
だから「死刑はやむを得ない時」であるし、「疑わしきは被告人の利益に」の疑わしい事もない。
そして、国民が激怒しているのは、この人権派弁護士は犯罪被害者の人権ではなく加害者の人権を擁護すると言うことだ。