「スパイダーマン3」に続いて、「パイレーツ・オブ・カリビアン/ワールド・エンド」も来たかと言う印象だ。
朝の番組で、待っているファンの映像が出ていた。
ジョニー・デップ組とオーランド・ブルーム組と分けて、しかもジョニー・デップもオーランド・ブルームもゆっくり歩くという。
もうこの辺から、映画の宣伝が始まっている。
だから、近くに来たら写真の取りまくり。
しかし、オーランド・ブルームのサングラス姿は残念だったな。
メガネを取れば大サービスだったと思うが、ここではタダだからそこまではしない。
それにしても、ここに来る「オバサン」というか、気持ち悪い格好をしたお姉さんというかいつも通り妙ちくりんだ。
近年、映画「パイレーツ・オブ・カリビアン/ワールド・エンド」の来日記者会見などを開くのは、それだけで相当な宣伝効果があるからだという。
なんと言っても、タダでTV局が放送してくれるから、安いものだ。
パイレーツ・オブ・カリビアンは、第一作だけDVDで見たが、二作目は見損なった。
そのうち暇を見てと思うが、第一作目ではエリザベス・スワン役のキーラ・ナイトレイがどうも嘘くさくて、といいうか全体に嘘くさくてという感じだった。
さて、ここで第二作目の妙なところ。
東インド貿易会社のカトラー・ベケット卿が動かすのは、本来ボンベイ・マリーンという東インド会社の私設海軍だ。
私設海軍と言っても、イギリス海軍より強力で最高装備を持つ海軍だ。
即ち、準イギリス海軍である。但し管轄は東インド会社勢力範囲。
従い、東インド会社の重役がイギリスの総督には手が出せない。
時代考証くらいまともにしろと言うところだ。
実際のところ何でもありだが、総督というのは海軍で言えば、最低将軍・提督の資格があるから妙なものだ。
いくら東インド会社が強力でもねぇ
又、「他国商船拿捕免許状」‥‥私掠船(しりゃくせん)免許状という。
ハワイから帰ってきたKONISHIKIをTVで久々見た。
なんと倍ぐらいに太っていたではないか。
だから立っていられないので何時も座っている。
これでは、50歳まで生きられるのか。
とっさに昔の同期生の友人を思い浮かべた。
こういう「デブ体型」の人物が幼なじみにいた。
小学校時代から高校まで塾が同じ。
そして、中学、高校と同じ学校に通った。
小学校の時から、異常に太っていてスポーツはダメ。
‥‥‥‥かといって運動能力は別に劣っていたわけではない。
本人曰く、「特異体質」なんだよ。
ところが、タバコ屋の留守番をしていた彼を訪ねたとき。
横に大きなスナックの山があった。
なんと言っても、食べなきゃ太らないよな。
そんな感想だ。
そして、そんな体型は大人になっても変わらない。
中学、高校益々デプになって‥‥‥
但し、頭は良かったからなんと京都大学へ、また医学部へ入り直して医者になった。
しかし、高校の同窓会に合い関わらずの「巨体」を見たのが最後となったようだ。
近年、中学の同窓会を開くことになり、亡くなったとの噂を聞いた。
そういえば、以前糖尿で透析をしていると聞いたことがある。
一方、高校時代柔道の選手で大デブだった「O」氏。
同窓会であったら、昔に比べて激やせ状態(?)、普通の体。
死ぬのが怖いから、ダイエットしたとか。
医学博士をとって今では大学の教授になっている。
人生いろいろあるが、何よりも健康が一番と‥‥最近ジジィになったとつくづく思う。
なんと言っても、6年も続き第4集まであるから相当なものだ。
そして、最後は朝倉いずみ(観月ありさ)が研修医だった高杉健太郎(藤木直人)と結婚し、高杉の母の看病のため若葉会を去り母親の故郷に病院を開業する。‥‥という一つの成功物語になっている言うことだ。
一方「キラキラ研修医」は、既にモデルがいて研修医以上にはならないし、所詮「研修医」という一面からしか物語が展開していない事だろう。
第一、出てくる医者などの登場人物が夏目漱石の「坊ちゃん」張りに不自然だ。
普通のドラマには、必ず二種類の対比という手法を使う。
たとえば、「ハケンの品格」では、スーパー派遣社員の大前春子に対して、ダメ新米派遣社員の森美雪。
「医龍」では、天才外科医、朝田龍太郎に対して、ダメ研修医の伊集院登と言う役回りである。
ところが、ダメ研修医だけでは芝居にならないと言うのが本当だろう。
そして、、「ナースのお仕事」でもよく分かるように、病院は若い男女の集まるところであるから将来の「夫君」「女房」の争奪戦を繰り広げる。
だから物語の中で朝倉と高杉が結婚。
大島冴子・・・伊藤かずえと浜野雄一・・・石原良純医師も結婚。
尾崎翔子・・・松下由樹が沢田俊介(元外科部長)・・・長塚京三と離婚。
尾崎翔子(外科婦長)と新しい外科部長の永島淳平・・・益岡徹の接近などの人間模様が繰り広げられる。
近年女医が増えていると言うが、若い女医(研修医)は依然病院の中ではその技術、技量は別として厄介者なのである。
病院のナースは昔から3K‥‥と言われている。‥‥きつい、きたない、結婚できないだ。
その昔聞いた話だが、ある研修医が体調が悪くコンパで酔いつぶれてしまった時のことだそうだ。
まあ、そんな酔いつぶれた人を介護するなどはお手の物のナース達だから、あるナースの車の中に乗せられた。
まあ4-5人かに担がれてきたのであろう。
冷たい風に当たったせいで気がついて、車の中を薄目をあけて周りを見回してびっくりしたという。
心配そうに見ていた女性達の全員がその研修医と関係があったナースだったとか。
当然背筋がぞーっとして眠ったふりをして家にたどり着いたとか。
ナースというのは結構秘密主義なので助かったと述懐していたのだ。
元々TBS「きらきら研修医」原作ブログ by 織田うさこ‥‥と言うやつで「マンガは上手く書けている??」というやつだ。
テレビ化される前にプログを覗いたことがあったが、記事か散漫としていて少しも面白くない。
なんでこんなブログにアクセスが多いのか全く疑問に思ったものだ。
宣伝では、一日10,000アクセスと言うけど、カウンターは付いていない。
プログのカウンターは一日一人だから2,000アクセスでも、実数400なんて言うこともざらだ。
それに今世の中、「ドジで間抜けな」医師なんて必要じゃない。
CAで「ドジ手間抜けなCA」がいてもCAが飛行機を飛ばす訳じゃない。
しかし、医者なら手術だってするのだ。
物語としても、「医龍」の様に高度な手術シーンが出て来るわけではない。
何やら軽薄な病院ものだ。
昔の話で、渡辺淳一が初めて盲腸の手術をして、あまりにメスが良く切れて普通より余計に切ってしまったという逸話を残している。
こんな事は、患者にとって良い迷惑だ。
「きらきら研修医」の番組宣伝で実在の「織田うさこ」にインタビューしていたが、小西真奈美の方がしっかりしていた感じた。
いずれにせよ、こんな医者には診て欲しくないものだ。
それに、外科というのはドジでは勤まらない。
昔の高校時代の同級生に優秀な外科医がいる。
当時垢抜けない「とろい」ような感じの「ヤツ」だったが、文字を書かせると抜群に上手かった。
要するに手先が器用なヤツだ。
だから今では何でも切りたがる医師の様だが。
近年の優秀な女子学生は、医学部へ進学する。
その昔は、どんなに優秀でも教育学部(学芸学部)に行って地元で教師になった。
ところが今じゃ教師にも成れない。
それで一時期「東大」を目指した「東大出」という女性が増えた。
ところが実態は、東大出ても食える訳じゃない。
それで手に職で医学部と言うところに落ち着いた。
だから、勉強は出来ても医者には到底向かないなど言うことも混じってくる。
世の中難しくなったものだ。
「NHKは18日、明治の激動を描いた故司馬遼太郎原作のスペシャルドラマ「坂の上の雲」(全13回)を平成21年から毎年秋に3年がかりで放送すると発表」
「主人公の海軍将校・秋山真之役には、本木雅弘(41)が選ばれた。また、兄の秋山好古を阿部寛(42)、俳人の正岡子規を香川照之(41)、その妹、律を菅野美穂(29)がそれぞれ演じる。」
「坂の上の雲」の書評には、「‥‥昭和47年、取材から擱筆(かくひつ)まで10年、著者の四十代のほぼすべてを費やし、完結をみたのがこの大作である。‥‥‥
‥両戦争で軍人秋山兄弟は当然として俳人子規を加えたのがそれ。
3人は四国松山の同郷人であることがミソ。
名句「柿食へば鐘が鳴るなり法隆寺」の創作余話も、よって書き込まれた。乃木希典(まれすけ)の陰に参謀児玉源太郎あり、敵将クロパトキンは守りの人だった、の指摘は鮮やか。
有名な「天気晴朗…」は気象台発表の一文と調べ上げた。小説的に未開の明治を著者は「街道を行く」ごとく筆を進めた。 (文芸コラムニスト 長野祐二)」
一般論はこんなところだろう。
まずNHKの「坂の上の雲」について論評すると、「主人公の海軍将校・秋山真之」というのが引っかかる。
たしか小説は軍人秋山兄弟のうち、最初に秋山好古の陸軍士官学校入校から始まる。
だから第1の主人公は秋山好古である。実際色々な人物のエピソートがあるうち秋山真之(さねゆき)は第2だろう。
ここがNHKらしいところで、陸軍大嫌い、海軍大好きという古い観念に凝り固まっている。
NHKは、かってPearl Harborの攻撃前夜のWashingtonで日米開戦を回避しようとした外交官のドキュメンタリーを放映したことがある。
この外交官は、詩人としても有名で当時の米国政府部内でも人気があったという。
そして、真珠湾攻撃の3日前(12月4日・日本時間5日)過労と肺炎をこじらせて死去。
葬儀は12月7日(日本時間8日)ワシントン市内のバプテスト派教会で執り行われた。
そして、葬儀にはその人柄を偲んで、日本の大使館関係者だけでなく、米国政府関係者、米国軍人等も多数出席した。
亡き新庄健吉氏の詩を米国の友人が朗読し感動的な葬儀だったという。
NHKはこの新庄健吉を、「日米戦争を回避しようとした」外交官で押し通して終わった。
ところが外交官??なのである。
東京帝国大学経済学部卒業、同大学院を修了した秀才であることは確かだ。
NHKが最後までしらを切った新庄健吉の本当の姿は、「陸軍主計大佐新庄健吉」であった。
最後まで陸軍というのを出したくなかったのだろうな。
日米開戦を主導したのは、石油を止められれば軍艦が動かなくなるから早期決着。‥‥と日露戦争の「日本海海戦」を夢見た海軍の妄想だったことが分かる。
さて、坂の上の雲はいろいろな不思議がある。
まずは森林太郎が出てこないだろう。
陸軍軍医総監・陸軍省医務局長であった森林太郎。即ち、森鴎外である。森鴎外は当時の大問題だった、脚気によって‥陸軍が25万人もの脚気患者を出し、3万名近い兵士の命を犠牲にしたことについて責任があるとされる。
当然陸軍嫌いのNHKは、海軍で脚気を撲滅した事を論じて当時の、高木兼寛・海軍軍医総監(少将相当官。海軍軍医の最高階級)と森鴎外とを対比してドキュメンタリーを組んでいる。
日露戦争後、鴎外は細菌説の脚気論争に負け顰蹙をかったのは有名だ。
「日露戦争終戦直前、業を煮やした陸軍大臣寺内正毅が鴎外の頭越しに麦飯の支給を決定」したとも言われ医学界での孤立した。
尚、高木兼寛男爵は東京慈恵会医科大学の創設者である。
近年、ロシア側の文書が多数公開され、日露戦争のロシア側からの見方も分かってきた。それは、日本では激戦で多数の死傷者が出たとあるが、ロシア側でも同様だったという点だ。
ロシア側資料を基にした日露戦争の「論文」も出ているが実際は体制に影響のない範囲だった。
しかし、決定的に司馬遼太郎氏の「坂の上の雲」がおかしいと思ったのは、10年少しほど前に読んだ「ロシア貴族」(ユーリー・ミハィロヴッチ・ロートマン著・筑摩書房1995年)という本である。
即ち、司馬遼太郎に欠けているのは「貴族」の概念なのである。
どうも司馬氏は、貴族を嫌悪していたのか「貴族」嫌いをしている。
だから、優秀な軍人が出てくると「貴族でない」と誤魔化しているようだ。
貴族とは、基本的に優秀な軍人であると共に、知識人なのである。
即ち、日本のいわゆる貴族とヨーロッパ貴族とは基本的に違うと言うことが分かっていない。どうも、左翼思想が影響しているのか不明である。
フランスのアンシャンレジーム時代、貴族は将校として奉仕した。
だから、大革命後の戦争では将校不足のために苦労したのである。
しかも即席には出来ない海軍はイギリス軍に完敗してしまった。
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この本によると軍人の内「将校は皆貴族である」とある。…実際トルストイは砲兵中尉でCrimea(クリミヤ)戦争に参加している。
要するに、軍人は皇帝から土地を貰いその後世襲となった。
即ち荘園や、支配する土地を持っている者が貴族である。
日露戦争直前1897年に行われたロシアの全国国勢調査によると総人口は1億2564万人であった。
その内の身分別の内訳は世襲貴族1%、一代貴族・非貴族官吏0.5%、聖職者0.47%、町人10.7%、農民77.1%、異民族(ユダヤ人など)6.6%である。
‥‥と言うことは、世襲貴族は125万人である。
小説では、侍従武官長(海軍提督中将)ロジェストヴェンスキーをしきりに貴族出身ではないがとわざわざ断っている。
何故なのだろう、常識から言えば皇帝の侍従武官が貴族で無いはずはなく、「ロシア貴族」の本からみれば明らかに貴族の筈である。
史実を見てみると正確には、軍医(将校)の息子であるから(軍人)貴族出身であることは間違いない。
その上理解できないのは、司馬遼太郎は、ロジェストヴェンスキーを無能な侍従武官長と言ってることだ。
しかし、ロシア随一(士官学校5番)の砲術士官であり軍令部長でもある。
ロジェストヴェンスキー提督は戦艦の艦隊行動が気に入らないとツァイス双眼鏡を海に投げ捨てる癖があったという。
ツァイス双眼鏡……当時どのくらい高価な物であったかは想像を絶する。…バルチック艦隊では50個では足りなかったと言われている。
こんな事、大貴族じゃなきゃしないよな。
ロシアの将軍・司令官は大貴族であり当時の日本の一般社会の生活とは生活のレベルで隔絶していた。(ロシアの司令官クロパトキン大将が撤退した後巨大な豪華な寝台に驚いたなど)
同様に旅順要塞の一角を守った陸軍の少将を同じように「貴族出身ではないが」と注釈をつけている。
これも同様だ、軍人貴族と言うことを無視しているから、戦ったロシア軍のイメージを貧弱にしている様に思える。
その他、騎兵隊の秋山好古将軍の逸話も「貴族の概念」がないと全く分からない。
態度は外国人の将校から見れば大貴族そのままであるというか貴族とはそういう感じなのだ。
外見も日本人離れしてヨーロッパ貴族そのままだし、もともとフランスに留学していたくらいだから外国語も堪能だ。
一方、旅順港閉塞に向かった元ロシア駐在武官広瀬大尉は、駐在武官のときに当時の白系ロシア貴族社会で「社交界の華」と言われた絶世の美女に惚れられると言うことになっている。
ロシア貴族から見れば、駐在武官の将校であれば伯爵が侯爵であると思ったのであろう。
今で言うハニートラップだ。
それで、このハニートラップ疑惑のために重用されなかった「広瀬大尉」が無実を晴らすために志願したのが旅順港閉塞だ。
良く書いて欲しかったなと思うところだ。
よって、司馬遼太郎の「坂の上の雲」で「日露戦争」をみるとロシアの認識については「大間違い」になることを注意しなければならない。
映画の方は、どちらかというと「時代考証無視」の傾向があるようで、いろいろと妙な映画評だ。
よく言われることは、「マリー・アントワネットとルイ(16世)との夫婦仲は、思わしくなかったと言われる。」だろう。
しかし、こういう事を主張する人は、その時代の人を今の基準で裁くという愚かなことをしている。
ヨーロッパの貴族特に王族は「政略結婚」であることは常識で、そうでないなど言うことはあり得ない。
しかも、貴族・王族の「常識」は、政略結婚で結婚した「妻」を愛するなどと言うことは、「下品」として戒められたのである。
それはそうだろう、政略結婚で結婚した「妻」を愛して自分の国を売るようになってはいけないのだ。「政略結婚」は、今で言う高度な「ハニー・トラップ」であるからだ。
しかもカトックだから一人の妻しかもてないし、その妻の子しか王位継承権はない。だから王妃は、王子さえ産めば何をしても「可」なのである。
国王は、ルイ14世から公式愛人の制度があって愛妾を堂々と持てた。
マリー・アントワネットの愚かさは、ルイ15世の公式愛妾デュ・バリー夫人(伯爵夫人)を無視し続けたことだろう。
無視するとは‥‥何か?
それは、話しかけないことである。
即ち、階級が上位の人には下位階級の人は話しかけてはいけないということだ。
マリー・アントワネットが話しかけて、初めてデュ・バリー夫人が話を出来るというものだ。
公式愛妾というと、単なる愛妾と思われるかもしれないが、ポンパドゥール夫人(公爵夫人に)見られるようにフランスのナンバー2であり事実上の首相であった。
只、デュ・バリー夫人は高級娼婦出身だから政治には興味を示さなかったが、下世話な事、国民世論に悪い噂を流すなど朝飯前だった。
そのために、ルイ16世が即位したときには批判の矢面に立たされることになる。
普通批判は、公式愛妾が盾になって王妃には害が及ばないのが普通である。
ところがルイ16世というのは全くのまじめ人間で、宮殿に農家のモデルを作り趣味の「鍵の制作」(錠前造り)しか興味がなかった。
そして、デュ・バリー夫人について絡むことが映画に出てきていないという。
それは、デュ・バリー夫人にダイヤの首飾りを買わせようと宝石商が作った首飾りである。即ち、首飾り事件である。
ついでに言えば、大革命後逃走に使った大型の馬車はデュ・バリー夫人が特注してルイ16世に贈ったものである。
そして、何より忘れてはならない事は、マリー・アントワネットがフランスの王族と結婚するに当たっての条件がある。
それは、バレーの名手であったということである。
即ち、マリー・アントワネットは、宮殿の庭にバレーの劇場を作り、マリー・アントワネットバレー団を作っていたと言うことだ。
当然国王もそこの一座で踊ることもあった。
このことが、逃走の時国王である事がばれた原因となっているとは、なんと皮肉なことだろう。
また無駄遣いという面では宮廷女官の年収がある。
一般には、高級女官でおおよそ最低でも1万ルーブルである。
今の金にして1,000万円の年収である。(無税)一般庶民の80%は年収50万円程度であり、そのうち18%は家賃であったから破格の収入である。
その内、女官長・「お話相手・側近」ともなると天井知らずで、王妃マリー・アントワネットの「お話相手」ポリニャック公爵夫人は「教育係女官」年俸35,000リーヴル+αで総額50万ルーブル。女官長・ランバル大公妃は15万リーブル。
尚、ポリニャック公爵夫人は元伯爵夫人だったが、お話相手となったために公爵夫人になった。
なぜかと言えば、王妃の前でいすに座れないからである。
大奥スペシャル~もうひとつの物語
映画・「大奥」の宣伝版というような作りの「大奥」を久々見た。
それにしても、深田恭子の艶やかさには目を見張るものがあった。
一方、滝川(御年寄) - 浅野ゆう子あたりはもう身についてしまったと言うか、完全になりきっているところにやはり厚みが増す。
又、将軍のお手の付いた、おしの(奥女中) - 貫地谷しほりを新聞解説では、「側室」と述べているが、「御内証の方」(ごないしょうのかた)であって、「お目見え以下」の身分は変わらない。
そうでないと、お須免の方(家宣側室、後の蓮浄院) - 松下由樹に「おしの」が苦情(?)を言われることが分からない。
そうなってくると、いろいろと辻褄が合わないところも出てくる感じがするけれど‥‥‥
しかし、この手ものは、昔よく見たものだが最近見てみると、なかなかよく分からない。
何か違っているように感じる。
時代劇はモノクロの時代には、女性は結婚すると「お歯黒」で眉を剃り描いていたから結構グロテスクだった。それだけその時代を感じさせるものだったが「グロテスク」と言うことで随分前からやめてしまった。
しかし、事態考証的に、どうなのかなという部分もあるように思える。
大きくおかしいと思うのは、深田恭子の宿下がりのシーンだろう。
即ち、武家の娘そのままでの宿下がりだ。
昔のドラマ「大奥」の「下級奥女中」は、頭巾をかぶり地味な羽織か何かで目だだない様に装っていたように思う。昔の映画では、武家の女性の外出姿というものはそんなもだった。
なんと言っても、今回の「おまん」の姿は、大名屋敷のお女中とも違い「目立ちすぎる」というものだ。
もう少し細かいことを言うと、出入り業者と見られる下男の伸吉と話すシーンがあるが、ここでは口をきいてはいけない御定まりだったはずだ。
まあその他気になるところもあるが、なにやら昔に比べると軽くなったと思う。
やはり岸田今日子の語り部がいないからだろうか。
モデルの蛯原友里が、都内で行われた「グレース・ケリー展 日本開催記念パーティー」に出席した。‥‥という「グレース・ケリーより美しい!?エビちゃん」と「サンスポが写真入りで報じた12/12」
こういっては何だが、グレース・ケリーと比べられたらエビちゃんも可愛そうである。
実際、撮られている写真を見ると、キリリとしたグレース・ケリーに比べ「色っぽすぎて」まるでAV嬢の様だ。
グレース・ケリーは、
「グレース・パトリシア・ケリー(Grace Patricia Kelly, 1929年11月12日-1982年9月14日)は米国の女優。ハリウッドのスターからモナコ公国レーニエ大公妃に華麗に転身した。」という経歴だが、実際は
「ペンシルヴァニア州フィラデルフィアのアイルランド系カトリックの家に生まれた。父は独力で成功した億万長者で、オリンピックで金メダルを取ったこともあった。母はドイツ系。」‥‥と言われるとおり、お嬢様の部類に相当する。
今その辺にいる、成り上がりの「お嬢様」とは格が違う。
1956年の結婚直前に出演した映画「ミュージカル映画『上流社会』」を見ると、ほとんど「地」でいっていると感じるものだ。映画としては大したことはないけどね。
本来、「お嬢様」「お坊ちゃま」というものはそう簡単に作られる物ではない。成り上がり者から、「お嬢様」「お坊ちゃま」が生まれるのは、少なくとも3-4代の時を必要とする。
芸能人で「お坊ちゃま」と言えば、加山雄三(母方の高祖父は公家、500円札にもなった政治家の岩倉具視である。)。今は「熟年」だかその育ちの良さは変わらない。
その昔、若大将シリーズの主役として、加山雄三が出演しいた。
この役は、加山でなければ務まらないのは、後継として三浦友和が出ても役をこなせなかったことからも解る。
その若大将のあこがれの女性として、星由里子(ヒロイン・澄子役)が登場した。当時八重歯が魅力的な星由里子だったが、役は「デパートの店員」「お菓子屋の店員」などだった。どちらかというと当時少なかった大学生の若大将から見ると、「お嬢様でない」感じになる。
実は、この星由里子は、元々の実家・東京神田佐久間町出身の「八百屋」の娘だから下町の江戸っ子だ。やはりお嬢様役は出来なかった。
まあ、加山雄三の妻は元女優の松本めぐみだかエレキの若大将(1965年12月19日、東宝)、お嫁においで(1966年11月20日、東宝)などで共演したファンの「女子大生役」で共演した人だ。
又、(富豪の)お嬢様女優として有名な高田万由子は、スキーは準師範、乗馬はプロ並み。これは、皇族、家族の必須の要件だ。やはりその辺の「お嬢様」とは格が違う。
草刈民代・フジテレビ系列局『ウチくる!?』
8月13日、フジテレビ系列局『ウチくる!?』に草刈民代氏が出演していた。
‥‥1996年の映画「Sall Weダンス?」に出演、監督の周防正行氏と結婚したことは有名。
昭和40年生まれと言うから41歳になる。本人は、8歳からバレーを始め今までバレーづくしだったという。そして40歳まで踊れればと言うのが、もう41歳になってしまったと言うことだ。
正直言って、見た目は「女だが」男だな‥‥と思う。未だに「親」のところへ行って(作ってもらった)食事をする。小生から見れば今でも綺麗だが、やはり年には勝てないなと思う。
バレーも、もう限界を超えているのではないかと思う。
牧阿佐美バレエ団での演技には、既に足にテーピング。以前ヘルニアで背骨の骨を潰したこともあると言うから結構満身創痍。整体の先生に言わせると、そんな部分も筋肉で補強しているとか。
整体の先生も「異常な人」という。
正直言って、極端な「プラス思考」なのにはピックリする。当然今までのような身体的な苦労は一切顔に表さないから「よく分からない人物」というのが廻りの印象だ。
まあ小生から見れば、随分と「わがまま」なやつだ。‥‥とあきれてしまう。
確かに、バレーの実力も気力もあるかも知れないが、そのために「出演」の機会を得られない「若手」も沢山いるはずだ。ある程度の限界で後進に道を譲る。これが常識だと思うのだが‥‥
運勢から行っても、36歳が限界。ピークは26歳程度だったはずだ‥‥予測。
だから、41歳というのは限界の限界38歳を超えているわけで、「鬼」、「バレーの鬼」としか思えない。「鬼」に運勢はないから‥限界はない‥‥それは神様が決めること???
飯島愛にバレーレッスンをするシーンがあるが、牧阿佐美バレエ団の「白髪の先生?」がそんな方法では‥‥‥と言っていたから、まあ特殊人物象がメキメキ出る。
又、『ウチくる!?』での食事は「やらせ」だから、現実味のない料理店が出てくるのは幻滅。
人の運勢というのは、12年ごとに変化する。分かりやすく言えば、12年ごとに「守護霊」が入れ替わる。そして、24歳の前後2年で「大守護霊」が入れ替わり「青年運」から「中年運」へと移る。
夫君の周防監督は、49歳だから大転換運の真っ最中だ。今天冲殺だし。
正直言って、9歳離れた周防監督とはどう見ても相性は良くなさそうだし、子供も作らないから普通は別れてしまう感じと思う。
ところがところが良く「星」を見てみたら、前世からの因縁だったとは驚いた。
周防監督は、結婚に当たって自分は監督だから‥‥何か「特別な」こんな人とは誰も結婚しないだろうという人‥‥と結婚したかったと言っていた。
そして、結婚前よく電話を掛けてきて、「長電話だから」縁があるのかと思ったと言う。
ところが整体の先生も「長電話」で今でも仕事に遅れると嘆いていた。‥と言う事実か紹介されている。‥‥‥‥‥
周防監督も結婚したら、年中誰かに電話していて単なる「電話魔」だったと暴露している。
まあ随分と寂しい人なんだなあと痛感する。
何か楽しいこと、家族で楽しむことを経験してこなかったのか妙な人だ。
キング・オブ・キングス EPISODE 1:皇帝誕生
キング・オブ・キングス EPISODE 2:帝国の崩壊2002年
ナポレオンの軍隊は、当時の他の帝国軍に対して近代軍である。
本来、戦闘を仕掛ける方法というのは、古代ローマ軍、古代中国皇帝軍もヒットラーの電撃作戦も基本的には変わらない。
古代では、石の投石機、強力な弓等による攻撃から始まるものを、ナポレオンは曲射砲で始めた。
曲射砲というのは、放物線を描いて水平に発射できる砲である。
即ち、曲射砲で敵の主要なところ弱点を斉射し、敵が混乱したところをねらって騎兵隊が突入。その後歩兵が殲滅してゆくという戦法。
かといって、敵もいつも同じ方法でやられるわけではなく、戦法が酷似してくる。すると「孫子の兵法」のように敵を誘き出して殲滅するような戦法になる。
このようなことが可能だったのは、徴兵による国民軍だったことに由来する。
さて、戦争では優秀な兵士は最初に戦死する。
もともとフランスに限らず帝政の国では将校は貴族である。
フランスは、大革命によって貴族を大粛正した。そのためナポレオン時代には優秀な士官というのは枯渇していた。
突撃時、指揮官先頭というのはいつの時代でも同じで、指揮官が後について行くようであると誰も戦わない。
だから、ナポレオン以前のフランス革命軍などというのはどうしようもなかったのだ。
ナポレオンの将軍や士官は、ナポレオンが育てたようなものである。
しかし、士官というのは一長一短で出来るものではない。
アンシャンレジーム時代、貴族はナポレオンの様に「士官学校」を出てそれなりの戦術を勉強する機会があった。
‥‥‥ところが革命後の軍隊の士官任官は「選挙」であった。従って、人気があった一兵卒が将校に選ばれ、実戦を経て将軍になった。
作戦指示された戦闘は得意だったが、作戦の立案や作戦会議などのは大の苦手であったはずである。
事実上作戦を立てられたのは、ナポレオンだけだったのであろう。
これが、ワーテルローの敗戦に繋がる。
エジプト遠征で、古参の優秀な将軍や将兵を失い。ロシア遠征でほとんどの将兵を失い最後は、少年などの新兵だけ。
DVDでは、
ナポレオンの愛人として2人出てくる。
一人は、平民でメイドなどをしていた
ルイーズ=カトリーヌ=エレオノール・ドニュエル
当時21歳くらいの美女。但し、愛人としてはナポレオン一人ではなかったから‥‥
子供は、爵位と年金を与えられ「レオン伯シャルル」
もう一人は、マリア・ヴァレフスカ伯爵夫人
ポーランド貴族である。
今で言う「ハニートラップ」に成功した有名な夫人である。
あまりの美女だったので夫君(52歳年上)に16歳で見初められ、ナポレオンも非常に興味を示した。
ロシアなどに占領(エカテリーナ大帝)され分割消滅状態になったポーランド復興。
これに期待をかけて、夫君の伯爵はもとよりホーランド大公筋より言い含められて「愛人」となった。21歳くらい。24歳でナポレオンの子供を出産。
ナポレオンを愛したため、ヴァレフスキ伯爵と離婚、その後ドルナノ伯と1817年9月7日に結婚。31歳で死去。
子供
アレクサンドル=フロリアン=ユーゼフ=コロンナ・ヴァレフスキ
後に、フランスに亡命してナポレオン3世の時外務大臣として辣腕をふるった。尚、外見がナポレオンそっくりだったので、ナポレオンとあまり似ていない3世の代わりに良く3世と間違われたとか。
それにしても、ナポレオンという人物は、世話女房的な女性が好きなようだ。
年上のジョゼフィーヌにしろ17歳も離れたマリア・ヴァレフスカ伯爵夫人にしろ、世話女房の典型的な人物である。
但し、共に「愛人」の域を出なかったのは運命のいたずら??