9月5日、谷崎潤一郎が1936年(昭和11年)から1943年(昭和18年)の7年間、
松子夫人らと住んだ神戸市東灘区住吉東町の「倚松庵」を訪ねました。
阪神電車「魚崎駅」から北へ約450m。倚松庵は住吉川の右岸にありました。
(画面は魚崎駅から北方向を見たところ。左に見えるのは「六甲ライナー・魚崎駅」です。
倚松庵はその北方向、白い橋の先、左手にあります)
現在は神戸市が管理しており、週のうち土曜、日曜日の2日間だけ見学ができます。
周辺は緑が美しく、閑静な住宅地。
住吉川も整備されて、昭和初期の大水害など起こりそうにはありません。
家屋は木造2階建瓦葺。1929年(昭和4年)の竣工です。
1階は洋間と和室が、それぞれ二部屋、それに台所や風呂がついています。
2階は和室が三部屋あり、作家の直筆の手紙や写真が展示されていました。
(つづく)