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"四季折々 この一枚″

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洛東遺芳館 1

2012年04月18日 11時05分31秒 | 紀行

洛東遺芳館(らくとういほうかん)。

あまり聞きなれない建物ですが、たしか、新聞で読んだことがあり、せっかく、
京都の洛東へ来たことでもあり寄ってみました。

京都の豪商の屋敷跡というだけに、問屋町通五条下ルに面した玄関は、間口も広く、
立派な門構えの屋敷でした。

この遺芳館の母体、柏原家は、肥後熊本の藩主加藤清正公の家臣、柏原郷右衛門を祖と
すると言われ、初代、三右衛門が1645年に、この地に居を構えました。

最初は「京小間物」や「扇子」などを商い、元禄のころからは江戸へも店を出し、木綿や
漆器、紙なども扱い、「江戸持ち京商人」として豪商の列に加わったと言われています。

柏原家の家訓は薄利多売がモットーで、三世紀半を経た今日も、木綿店を除いて
「柏原紙商事㈱、㈱黒江屋」として堅実な経営がつづいているという。

その「先人たちが蓄えた文化遺産を散逸させず、社会に還元したい」と、昭和49年から
この柏原家旧邸に「洛東遺芳館」の名前をつけて、春秋二回、屋敷や所蔵品を
一般に公開してきました。

訪れたときは、「平成24年春季展」として「美人画展」が邸内に造った収蔵庫の
「展示館」で公開されていました。

 1、2階の展示場には、鳥居清長や喜多川歌麿ら18人の作品、
48点が並んでいました。       

(つづく)