昨夕、都心での用務を終え、丸の内経由で羽田に向かいました。ちょうど帰宅ラッシュにさしかかった頃でしたが、丸の内界隈で颯爽と闊歩している老若男女(通称、ラテ族)。彼らのファッションは、キリッとしていてカッコいいですね。何とかと言うブランドファッションでしょうかね。
今年の正月、新潟に帰省しました。実家に到着して、防寒具を脱ぐと、70代後半の母親が、「大学生の頃に来ていたセーターをまだ着ているの」と。
小さい頃からファッションに疎く、母親から、「だっちもねえーカッコウするな」(みっともない格好をするな、と言う意味)と言われ続けています。
大学生の頃は、心ない友人から、「キタキリスズメ」と呼ばれたこともあります。大学院の頃は、もっと凄いことになっていて、東横線(渋谷と桜木町を結ぶ東京急行の私鉄路線のこと。代官山、自由が丘、田園調布と言ったオシャレな街を結んでいる)をジャージ姿で乗車して、渋谷へ遊びにいっていました。このことを、田園調布から通っている先輩の女子院生に告白すると、「お願いだから、そんな格好で東横線に乗らないで~」と叱られました。
母親の名誉のためにことわっておきますが、ファッションに疎いのは親の教育のせいではありません。きっと、水前寺清子の歌のせいです。
♪ボロは着てても 心は錦 どんな花よりきれいだよ
若いときゃ どんとやれ 男なら
人のやれない ことをやれ♪
(水前寺清子『いっぽんどっこのうた』より)
さらに正直に告白すると、ファッションに疎いうえに、食べ物へのこだわりもありません(グルメでない)。今風に言えば、『ちょーダセー』の典型ですね。
新年早々、実家に着ていった、25年間愛用のセーターを身にまとい、低温研本館の2階を歩いていたら、所長に呼び止められました。
「福井さん、そのセーター、格好いいね!」と、所長の一言。
ファッションとは、見る人によって感じ方が変わるものなんですね。
着慣れた服は、なかなか手放しにくいものですよね。
私の場合、上着は長持ちするのですが、スボンはすり切れていないのに、着用が出来なくなります。年々正真正銘の中年体型になってきて、メタボが心配になって来ています。