福井 学の低温研便り

北海道大学 低温科学研究所 微生物生態学分野
大学院:環境科学院 生物圏科学専攻 分子生物学コース

外からの風

2007-08-01 06:46:16 | 教育

札幌は観光シーズン。朝早くから、クラーク像の前は観光客で賑わっています。

さて、出身校でない者がその学校の教員をしている。これは、どんな意味があるのでしょうか、特に、北大にとって? そんなことを考えていた矢先、パワフル鈴木教授から建学精神に関するメールを頂きました。

国立大学で唯一『建学 の精神』をもって他大学と一線を画してはじまった大学はどこでしょうか? もちろん、芝増上寺にできた札幌農学校です。ドイツ流学問に習う東大とは異なり、アメリカの大農主義を模して動物生産を中心とした「実学」教育と、語学、教練、哲学なども農学科目と同等に重視する全人教育が特徴です。

こうした建学当初の教育方針は、北大に残っているでしょうか?

かつて、WSクラークが札幌農学校にアメリカから赴任し、日本の高等教育に外から新しい風を吹き込みました。

記念写真を撮影している観光客の後ろで、未来を見つめているクラーク像が私に語りかけます、「福井さん。あなたはここ北大でどんな風を吹かせてくれるのですか?」と。

そう、私流のやり方で、「Girls and boys, be ambitious」。さあ、共に歩もう!

<追記>
本日、北大に赴任して、3年が経ちました。