福井 学の低温研便り

北海道大学 低温科学研究所 微生物生態学分野
大学院:環境科学院 生物圏科学専攻 分子生物学コース

四半世紀という時と原体験(原風景)

2007-08-22 05:10:17 | 日記・エッセイ・コラム

四半世紀という時の流れと重さ。その時間を経ても不変なもの。そんなことに思いをめぐらすことになった一日(昨日)。

約束の時間、約束の場所へ。胸をときめかせながら足早に向かう。四半世紀ぶりに会う、その人。どんな人生を歩んで来たのだろう、その人は?

070821その人は、大学時代のサークル(児童文化研究会)の友人である庄井良信さん(現在・北海道教育大札幌校)。四半世紀ぶりの庄井さんは、あの頃のまんま、優しくて情熱家。

これまでのお互いの人生の歩みを一通り紹介し合って、現在抱えている悩みや夢を話し合う。

それにしても、お互い、研究の道でなんとかやれている幸せを噛み締め合う。身の回りに研究者を志す人たちが多かった中で、幸運にもこうして大学にポストを得ている。まさに、綱渡りの人生。一歩でも踏み外せば、ここにこうして存在しないし、庄井さんとも札幌の地で出会うこともなかった。

庄井さんが私が学部の2年生の頃のエピソードを覚えてくれていた。それは、『道徳教育』の講義でのこと。あること(不条理なこと)で、講師の先生に私が激しく食って掛かったというのである。すっかり忘れていたこと。若気の至りということか。正義や信念を曲げずに激しく主張する私の姿勢は、この頃形成されたのであろうか? ついさっきまで、低温研で行われていた会議で、信念に従い、激しく主張していた我が身を振り返る。まだまだ、若いのかな?

大学時代、庄井さんと熱烈に活動していた児童劇や民話劇。その頃の情熱や信念は未だ変わらず、その時得た経験は原体験として現在の研究教育活動に深く根付いている。四半世紀ぶりに庄井さんと会って、そんなことに気付く良い機会となった。

庄井さんに感謝。