団塊の世代のつぶやき

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★貿易戦争は関税合戦、トランプの本心は早く幕引きしたい。

2019年06月18日 | 中国

  一日も早いChinaの崩壊を、未だか未だかと待ちつづけていますが、まだまだ直ぐには行かないのでしょうか。
  宮崎さんが、トランプさんが貿易戦争を早く幕引きをしたいと考えていると書かれています。これは、困ったものです。ここで、手を緩めて延命させるなんてことになったら世界の危機です。ここはじっと我慢して最後までやり遂げてもらいたい。
  やはり、トランプさんの意図が分からない奴等が足を引っ張りそうです。困ったものです。

  宮崎正弘 の国際 ニュー ス・ 早読みより  令和元年(2019)6月13日(木曜日)弐 通巻第6109号 

 貿易 戦争は関税合戦、トランプの本心は早く幕引きしたい。
  中国はメンツにこだわり、米国は農家もメーカーも苦杯が続く

 そろそろ幕引きとトランプ大統領は内心で考えているのではないか。
だから「大阪のG20で、習近平が首脳会談に応じなければ第四次制裁関税をすぐに発表するだろう」とさかんにツィートし ている。
畏怖と威嚇で相手から譲歩を引き出すディール。トランプ大統領一流の駆け引きである。
そう言えば、トランプが若き日に世に問うたベストセラーは『駆け引きの芸術』(THE ART OF DEALS)」と いう題名だ。いまも筆者の手元にある。

 米国からの対中輸出は29・6%減少、中国はところが8・4%減らしただけ、駆け込み輸出が主因だが、生産、流通、そ して消費が、米国市場とて中国にしっかりとビルト・インされているからだ。
 なにしろトランプの標語「MAKE AMERICA GREAT AGAIN」の帽子もシャツも国旗も中国でつくって いる。
日本とてアパレルに関しては91%を輸入に頼っており、国内アパレルは壊滅同然となっている。

 中国は消費者物価が2・7%値上がりし、とくに豚肉は18・2%,生鮮果物は26・7%、たとえばニンニクの中国にお ける小売価格は45~-50ドルから55~-60ドルに値上げになった。

 漁夫の利を得ているのは欧州とベトナムである。とくにベトナムは中国企業が夥しく移管して「ベトナム製」として対米輸 出しているため輸出が急伸中だ。
 
かくして世界貿易構造に地殻変動にたぐいする大変化が起きている。米国は、この変化を十分に認識しながらも、失業率が低 く、国内世論はトランプの対中強行策を支援しているので、現在の政策続行はやむを得ないと判断している。

 ところがトランプ支持基盤であるオハイオ、アイダホ、インディアナ、アラバマなどの農業州で、悪影響が著しく出始め た。
大豆輸出は四分の一にまで減少、そのうえ異常気象による洪水が重なり、これはトランプへの批判票となって、共和党の固い 地盤である農業州で、あろうことかバイデン支持が見られるようになった。

 現段階では、議会が中国制裁の法律を作ってトランプにはやく実行せよと迫り、メディアも議会に輪をかけて中国に強硬で あるがゆえに、貿易戦争の強硬姿勢は、アメリカの総意である。

しかし大統領選挙が近付けば、選挙対策がどうしても視野に入る。
 そのうえ、トランプ政権の内部はケリー去り、バノン去り、マティス去りで、バラバラの様相、通商政策は強硬派のナバロ とライトハイザーが主導し、ロス商務長官ら穏健派は声をあげず、安全保障政策はボルトンの一人舞台。だいいち安全保障会 議が開催されていない気配が濃厚である。

 ▲中国に進出した米企業も大苦戦

 他方、中国へ進出して大規模な投資を続けてきたアップル、デル、そしてGMなどは中国国内で急激な売り上げ不振に見舞 われ、大量のレイオフをだしている。中国市場で立場がかなり悪化、不利になってきた。

 従って貿易戦争における高関税合戦は、米国も中国もはやめに手を打ちたいのである。G20大阪で、米中首脳会談を急ぐ のはトランプのほうにその動機が強い。しかし選挙の心配のない習近平にとってはメンツを保持することがもっとも重要で、 『譲歩』の印象だけは避けたいというところであろう。

 貿易戦争なんぞより、米国が重視するのは次世代ハイテクの覇権であり、こちらの方面ではファーウェイ、ZTE、チャイ ナモバイルに引き続き顔面識別のカメラメーカーに社、ドローンのメーカーなどの米国上陸を阻止した。
 
 米中は現在の貿易戦争のレベルから、早晩、金融、技術をめぐる総合戦に移行する。
トランプ政権は、こちらを優先させるために、やはり貿易戦争で徒な譲歩を拒み、中国経済の衰退を時間をかけて攻めなが ら、技術の流失を防ぎ、中国経済のパワーを弱め、これまでのパワーを集中させて、新しい政策発動へ向かう方向にある。

 ▼ABCD包囲網、ハルノートあたりまで戦前と酷似してきたが。。。

 とはいうものの、熱い戦争に至る可能性はきわめて低い。
 戦前のFDRは、対日戦争を準備するために、移民法改悪、対日悪宣伝キャンペーン開始、ABCD包囲ライン、日系人強 制収容、ハルノートと徐々に日本をして戦争を仕掛けるように謀り事をめぐらせて、パールハーバーを待った。直前には中国 奥地にフライングタイガー基地を志願兵と偽って準備し、日支事変では事実上の対日参戦をしていた。

 いま、米中戦争が、このパターン通りに繰り返すことはないが、一つの歴史教訓として見直せば、中国人移民規制、中国の 悪宣伝キャンペーンは開始され、技術移転封鎖、関税戦争は一種のABCD包囲ライン、ペンス副大統領演説はハルノートと 言えなくはない。

 中国は戦争も辞さない。最後までおつきあいすると威勢の良いタンカを斬ってはいるが、兵站準備はまるで出来ていない。
口では台湾に強硬姿勢を示すものの事実上の戦争準備態勢にはない。むしろ台湾企業が中国から撤退して行くのを拱手傍観し ている。
 ならば次は何が起こるか?
  
  どうやら貿易戦争では長引くしかないようです。となると、やはりChinaの外部侵攻を期待したいところです。
  とは言え、習皇帝にその度胸があるかどうかです。もう一つは、今起きている香港のデモが引き金になる可能性です。
  いずれにしても、一つの国を崩壊させるというのは時間が掛かるようです。

何時まで待ては良いのやら!


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