靖国で切腹された沼山光洋さんは、何時もお世話になっている宮崎さんも親交があったそうです。それだけに、今、追悼文を書くのは躊躇われると書かれていました。
その宮崎さんが、読者の声で玉川さんという方の追悼文を読者の声で紹介してくれています。これを読むと、やはり想像した通りの最後の武士と言える方だったようです。きっと、誠実で温厚な方だったのでしょう。
私は、この切腹が日本人の目を覚ますきっかけになってくれればご本人も本望でしょうし追悼にもなるのじゃないかと考えます。
それだけに、この追悼の後に、切腹の場所に花輪などが山のように置かれているようです。宮崎さんも慰霊に行かれたそうです。
もし、その場所が誰にも相手にされていないような状況だったらと心配していましたが流石に日本人はそこまで劣化していなかったようです。
宮崎正弘 の国際 ニュース・ 早読みより 令和元年(2019)5月14日(火曜日) 通巻第6076号
(読者の声1)追悼 沼山光洋さん
玉川博己(三島由紀夫研究会代表幹事)
長年「靖国会」の事務局長をつとめてこられた沼山光洋さんが5月11日未明に九段の靖国神社近くの路上で割腹自決を遂げられた、とのニュースを聞き、大変驚くとともに在りし日の温厚にして篤実な沼山光洋さんの風貌に接してきた者として心より追悼の誠を捧げたいと思います。
聞くところによれば、沼山さんは平成の御代に天皇陛下の靖国神社御親拝が実現できなかったことを英霊にお詫びするとともに、御親拝の環境が整わなかったことを臣民として謝し奉るという趣旨の遺書を残されたといいます。
また沼山さんは靖国神社の境内ではなくて、敷地外の路上で見事に割腹されたとのことですが、これは英霊が鎮まる靖国の神域を血で穢すことのないようにとの配慮からだと思われます。誠に沼山さんの高潔なお人柄が偲ばれる作法だと思います。
沼山さんが事務局長をつとめてこられた靖国会は、靖国神社の国家護持と国家祭祀、そして天皇陛下御親拝を最大の目標として活動を行ってこられました。また2年前には沼山さんがお一人で全国の護国神社を巡拝されるという大事業を成し遂げられました。本当に敬服すべき尊皇敬神の活動でした。
沼山さんの壮絶な自刃のニュースを聞いて、私が思い浮かべたのは、終戦直後敗戦の責任を謝し奉るとして集団自決を遂げた大東塾14烈士と愛宕山の尊攘義軍の12烈士女であり、昭和45年11月市ヶ谷台で憂国の死を遂げた三島由紀夫・森田必勝両烈士であり、昭和54年5月元号法案の成立を熱祷して自決した大東塾の影山正治塾長であり、そして平成17年12月郷里新潟で国体恢弘を念じて自決したわが友・三浦重周(三島由紀夫研究会事務局長)でありました。
本来静謐な環境の中で護国の英霊を祀る靖国神社を参拝することが、今日のような政治・国際問題化した最大の責任は、自民党政府とその政治家達にあります。
靖国参拝を自己宣伝のパフォーマンスに利用し、出鱈目な参拝作法で靖国神社を冒涜した中曽根康弘元首相、同様に靖国参拝を自己の政治利用に用いた小泉純一郎元首相、「他人の嫌がることはしない」と英霊よりも中国・韓国など外国のご機嫌取りを第一とした福田康夫元首相など枚挙にいとまがありません。
およそ国民の代表者たる総理大臣が靖国神社に参拝せずして、どのように天皇陛下に御親拝をお願いし奉ることができましょうか。一強長期政権の安倍晋三首相でさえ靖国を参拝しようとしません。連立を組んでいる創価学会=公明党に遠慮があるのでしょうか。
もちろん、外国勢力の走狗と化し、靖国神社参拝を外交問題にしてしまい、中国や韓国に日本攻撃の格好の手段と口実を与えてしまったマスコミや反日左翼勢力の罪科は極めて重いものがあるのはいうまでもありません。
沼山さんは三島由紀夫先生を大変尊敬され、私ども三島由紀夫研究会の活動にもご理解を示され、憂国忌や私どもの行事にもよく顔を出してくれました。
またその他保守・民族派の行事でもよく顔を合わせましたが、もはやあの温容を見ることがないと思うと寂しさを覚えます。
いずれ追悼会が開催されるでしょうが、我々は沼山さんの遺志を継ぎ、靖国神社をお守りし、天皇陛下の御親拝が実現できるような世論づくりに微力を尽くしてまいりたいと思います。沼山さん、どうか天上より我々の行く手を見守り給え。心よりご冥福を祈念申し上げます。合掌。
♪
(読者の声2)貴誌前号の読者の声3,それに対しての宮崎先生のコメントに関してですが、追加の情報を申し上げますと、沼山烈士の自決現場には花輪が山となっております。
(FR生、大田区)
(宮崎正弘のコメント)ええ、12日は地方におりましたので、小生も昨日13日午後一番で現場に慰霊に赴き、献花をしてきました。
臨時の祭壇のようなものが便宜的にしつらえられ、花束、タバコ、お酒、ビールなどが置かれていました。警備の人に聞くと多くの花輪は、葬儀用のために移転した由でした。なお現場は大鳥居手前、左の大灯籠のところです。
こんなことを書くと顰蹙を買いそうですが、その場所で後に続く方が出るなんてこともあるのじゃないでしょうか。と言う、私も勇気があればそうしたいものですが、多分無理でしょう。
と言うか、こんなことを書いて後に続く方が出たりしたら責任問題ですね。
さて、安倍さんはこれを黙って放置するのでしょうか。
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