Chinaの命運を握るかもしれないベネズエラの緊張が高まっているようです。案外、トランプさんもこちらからChinaを叩き潰す考えなのじゃないでしょう。
どうやらパキスタンとベネズエラのIMF入りこそが勝負を決めることになるのかも、これは、楽しみです。
何時もの宮崎さんが詳しく書いてくれています。いよいよChinaが一帯一路でばら撒いて来た付けが来るのじゃないでしょうか。
宮崎正弘の国 際ニュー ス 平成31年(2019年)2月26日(火曜日) 通巻第6003号 <前日発行>
米朝 会議より、ヴェネズエラ情勢が緊迫度を増した
ロシアが「第二のシリア」化を狙ってか、虎視眈々
五人の死者、負傷数百名。2月24日にコロンビアとブラジルの国境で繰り広げられた死闘は、米の援助物資を搬入させま いとするヴェネズエラ政権が、軍を動員して阻止したためだ。
依然として軍はマドゥロ大統領の支持に回っていることを同時に示すこととなった。
なぜならマドゥロ大統領は軍に特権を与え、国民の貧窮化にお構いなく軍事予算を増やし、腐敗、汚職に目を瞑っているから だ。
米国は医薬品、食糧などおよそ600トンを送り込み、人道支援としたが、受け取りを拒否したのだ。理由は「なにが人道支 援だ」。ブラジルとコロンビアの両方で物資搬入阻止の軍事行動が続いた。
ロシアが水面下で動いている。ロシアはヴェネズエラ重視であり、たとえばマドゥロ大統領の身辺警護はロシアが派遣した 傭兵、特別のボディガードが担当しているという(ニュースウィーク日本語版、2月19日号)。もし、欧米が転べば、主導 権を取れると踏んでいるのである。
第一に革命イデオロギーに共鳴している。
社会主義に幻想的なロマンを抱いているプーチン大統領は、そうはいっても残酷な独裁主義の金正恩を個人的には嫌っている が、地政学上、中国を牽制する意味もあって北朝鮮を支援している。だから秋には金の訪ロを受け入れる。プーチンの狙いは 選挙絡みで「強いロシア」を常に演出する必要がある。
▼ヴェネズエラの石油埋蔵はサウジを超えるとされているが。。。
第二にロシアはヴェネズエラの原油鉱区、石油利権のために170億ドルを投資している事実。そのうえ大手ロスネフツ (プーチン系の国際企業)は、65億ドルの信用供与をしている。また武器輸出の顧客であり、ミルはインド37武装へ入り やスホイ30ジェット戦闘機、昨年師走(2018年12月10日)には、ツボレフ160戦略爆撃機も供与している。
ちなみにヴェネズエラ石油の最大の輸入国は米国だったが、経済制裁を課して、原油輸入を中断した。埋蔵はサウジを超え る量とされる。
第三に地政学的に南米への入り口、カリブ海の要衝に位置するヴェネズエラをロシアの影響圏に留めておくという政治的欲 求が基底になる。
第四に中国経済が沈没している現状を鑑み、ロシアはその隙をついて政治的影響力の拡大をはかる。
この文脈ではアサド体制を組み込んで中東へ睨みをきかせる立場を確保したように、「第二のシリア化」に照準が当てられて いると判断できる。
北京五輪開会式当日にプーチンは素知らぬ顔で開会式に臨み、同時にグルジア侵攻を命じていた。同様に2月28日の米朝 会談をめがけて、何かをしでかそうとしている。ヴェネズエラ情勢、要警戒である。
ボルトンさんが韓国訪問をキャンセルしてベネズエラを注視しているのも、問題の大きさが違うだけに当然でしょう。
韓国なんか放置しておけば自然に消滅するでしょう。
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