第 380回の「対馬の海神神社」で日本の誇れる神社について日本人の心得として勉強しなくてはと反省と共に感 心を持つようになりました。
そんな時、偶然でしょうか、日本の代表的な神社に関する話題が2つ同時にありました。しかし、その中身は喜びと悲し みと言っても良いほど全く正反対のような話題でした。
MSN産経ニュースより 2014.5.27
典 子女王殿下、ご婚約内定 お相手は出雲大社禰宜の千家国麿氏 高円宮妃久子殿下の次女
宮内庁は27日午前、高円宮妃久子殿下の次女、典子女王殿下のご婚約が内定したと発表した。典子さまは 25歳になられる。お相手は、出雲 大社禰宜(ねぎ)・祭務部長を務める千家(せんげ)国麿(くにまろ)さん(40)=島根県出雲市=で、千家家は代々出雲 大社の宮司を務めている。今秋に出 雲大社で挙式をされる予定。皇室典範12条にのっとり、ご結婚により典子さまは皇籍を離れられる。久子さまと典子さまが 同日午前、天皇、皇后両陛下にご婚 約内定を報告され、宮内庁が記者会見して発表した。…中略
千家さんは、出雲大社宮司の千家尊祐(たかまさ)さんと礼子(あやこ)さんの長男で、昭和48年9月2日に誕生。平 成8年3月に国学院大文学部神道学科を卒業し、17年3月から出雲大社に奉職。…以下略
申し訳ないですが、結婚には全く興味が無いのですが、宮司が世襲と言うのに興味を惹かれました。サーチしてみると詳 しいところがありました。
ア グリゲーションより 2014年05月27日
千 家国麿さんはどんな人? 高円宮典子さまの婚約相手は「天照大神の子孫」
…略
千家家は代々、出雲大社の神事を司る「出雲国造 」(いずものくにのみやつこ)という役職を務めてきた家柄だ。日本神話の「天照大神(あまてらすおおみかみ)」の次男「天穂日命(あめのほひのみこと)」 を先祖とすると伝えられている。コトバンクでは、以下のように解説する。
「古事記」「日本書紀」にある高天原から大国主神の下に遣わされた神「天穂日命(あめのほひのみこと)」を祖とす る。南北朝時代に千家・北島両家に分 家し、月交代で杵築(出雲)大社の祭祀(さいし)を執った。明治政府が第80代出雲国造の千家尊癖たかとみ)氏を出雲大 社大宮司に任命してからは、千家国 造家が宮司を務める。現在の千家尊祐宮司は第84代出雲国造。 …以下略
出雲大社ホームページ
ウィキペディアより 出 雲大社
凄いですね、宮司さんというのも皇室制と同じくらい伝統がありそうです。こんなことも全く知りませんでした。日本の 伝統が戦後GHQの陰謀で破壊されたのが良く分かります。
私のように、折角日本に生まれたという幸運に恵まれながら、日本の素晴らしさを知らずに死んで行くのは本当に勿体な い。私と同じような人も沢山いそうです。
さて、もう一つはその伝統を壊すのじゃないかと思われる記事です。こちらも宮司さんに関わるものです。皇室制にも関 係ありそうな気がします。何となく嫌な気配を感じてしまいます。
保守速報より、 2014年05月27日
【大 分】全国八幡神社の総本宮・『宇佐神宮』の権宮司を解雇・・・世襲家が神職免職される前代未聞の事態
全国八幡神社の総本宮・宇佐神宮(宇佐市)の宮司職を代々務めてきた世襲家出身で神宮ナンバー2の権宮司、到津克子(いとうづ・よしこ)さん(45) を、神社本庁(東京都)が権宮司職を免職とし、神宮は解雇していたことが26日、関係者への取材で分かった。いずれ も15日付。到津さんは神宮トップに当 たる宮司としての地位確認を訴訟で求めたが、昨年5月に最高裁で敗訴が確定。その後も神宮と到津さんは業務内容や職 場環境などをめぐって対立を続けてお り、世襲家が神職を免職された上、解雇される前代未聞の事態となった。
関係者によると、神社本庁は宇佐神宮の宮司と氏子の代表でつくる責任役員会からの 具申を受け、到津さんを免 職した。神宮は神社本庁の決定に伴い到津さんとの雇用契約を解除、到津さんが住む境内の職舎(通称宮司邸)からの退 去を要求している。宇佐神宮側は、具申 をした理由は「いろんな事情を勘案した」としている。
両者の対立は業務内容などをめぐって泥沼化していた。昨年5月の最高裁決定以降 も、神宮は「到津さんの勤務 態度に問題がある」として給与をカット。一方、到津さん側は「祭典の日程を知らされないなど露骨な嫌がらせを受けて いる」などと主張。到津さんが、社務所 内で男性権宮司からけがを負わされたとして告訴(3月に不起訴処分)するトラブルも起きていた。
到津さんは昨年夏ごろ、自身の労働環境について全日本建設交運一般労働組合県本部 に相談。県本部によると、 4月8日に第1回団交を開き「本人が働こうと主張しても仕事が与えられない。きちんと仕事を与え、まともに給料を払 うべきだ」と要求、5月28日に第2回 の団交を開く予定だった。
県本部の宮久武雄委員長は「団交中に一方的に突然解雇を告げられるのは、労働組合 法に照らしても極めて不当な行為。団交の内容に解雇不当を加え、引き続き強く要求していく」と話している。
<メモ>
宇佐神宮は南北朝時代から到津、宮成両家が宮司職を務め、戦後は到津家が単独で世 襲していた。2006年、体 調を崩していた到津公斉宮司の後任に薦神社(中津市)宮司の池永公比古氏が就任。その後、池永氏の死去に伴い、09 年に神社本庁は、県神社庁長だった穴井 伸久氏を特任宮司=現・宮司=に任命した。当時の責任役員会はこれを不服とし、到津さんを後任の宮司に任命するよう 神社本庁に具申したが、本庁側は「経験 不足」として認めず、訴訟へと発展した。
八幡総本宮 宇佐神宮 神社本庁
ウィキペディアより 宇 佐神宮 神 社本庁 神 祇官
この争いは詳しいことは分かりませんが、日本の伝統が深くかかわっていることから、皇室制の後継問題とも同じような 問題を抱えているように思えます。これは、何だか、戦後にできた神社庁の官僚が横車を押しているように思えるのは私だけ でしょうか。
女系天皇論で皇室制を破壊しようとする左翼勢力にもつながっているのかもしれません。上記の保守速報への書き込みの中に、神社庁には あちらの人が既にもぐりこんでいるなんてのもありましたが、ありそうですね。
こうなると、第 360回の「神祇官」でねずさんが言ってるように「そういう意味で、宮内庁と神社庁は統合し、日本国政府と は別な組織として、あらためて神祇官を再建することを提案したいと思います。」が本当に急がれるのかもしれません。