キュヴェ タカ/cuvee taka 「酔哲湘南日記」

新鮮な山海の恵みを肴に酒を吞み、読書、映画・音楽鑑賞、散歩と湘南スローライフを愉しんでいる。 

ドミニオ・デル・プラタⅠ

2007年03月07日 | Weblog
今日の横浜は春らしいうららかな天気となりました。お天気とは裏腹に体調はうららかではありません。春の宵を楽しみすぎたのが一因で消化器系がストライキを起こしております。独活の酢味噌、菜の花のおひたしなどの春野菜、白魚、メバル、アイナメ、サヨリなどの春が旬の魚が胃袋を直撃する態勢を整えているので充分注意が必要な季節でもあるわけです。皆様もご注意あれ。

さて、昨日までのヴァルファルモサ滞在記は終了いたしました。後はフーデックスの会場でスペインブースに来ていただく機会があれば、ヴァルファルモサのブースを探していただき、香港に駐在している同社員ジョナサンが立っておりますのでぜひ声を掛けてください。見た目はでかく威圧感があり近寄りがたいかもしれませんが、いたって気の良いおじさんです。「体がでかい頭が空っぽのアメリカ人のジョナサン、こんにちわ」とは決して言わないで下さい。何時も異様に嫌がります。

今日からはこのフーデックスに参加するもう一つのメーカー、アルゼンチンのドミニオ・デル・プラタのお話です。ジョナサンのところでアペリティフにカヴァをいただいたらその足でアルゼンチンブースにお立ち寄り下さい。ローラというお姉さんが立っているはずです。赤白お好み次第でワインがいただけます。そしてその質の高さに驚かれるはずです。

ドミニオ・デル・プラタとの出会い
2006年5月香港ヴィネスポがあり、貿易部の佐和さんと連れ立って当社のサプライヤーに会いに出かけました。こじんまりした展示会では会ったのですが、カスターニョのダニエル、シャトー・スオのモニク、シャトー・ダレムのブリジット、シャトー・ベルトランの夫妻、オリヴィエ・トリコン、ソーヴェックス・ウォルトナーのローラン、ヴァルファルモサのジョナサンとラファエル、セラー・ド・マレノンのロベルト、アナケナのアンドレなどが来ており、朝昼晩と商談を重ね、最終日は“横浜ワインコレクション”主催で慰労会を町場の中華料理店で盛大にやってあげました。いやほんとに思い出しても嫌になるほど酷く疲れた3日間でありました。この香港ヴィネスポで特徴的だったのは何時もに無くアルゼンチンが大きなスペースをとっていた事と中国ワインが大々的に宣伝をしていたことですが、ヴァルファルモサとの商談が終わり、ジョナサンと少しくつろいでいたら、丁度反対側のブースに気になるラベルのアルゼンチンワインが目に飛び込んできました。これが私とドミニオ・デル・プラタの最初の出会いです。

横浜ワインコレクションでは6,7年前までアルゼンチンワインをやっていたのですが、アルゼンチンからチリの港までの輸送中盗難にあい大損をした事があります。そのときのメーカーの対応が納得出来るものではなかったので、そこの会社とは縁を切りました。
そんなこともありあまりアルゼンチンに対して良いイメージを持っていなかったのですが、香港ではアルゼンチンのメーカー全体からラベルの新しさ、試飲をさせていただいていると洗練されたワインの新しいスタイル、かつては野趣が売りのマルベックのイメージがアルゼンチンワインだったのに、「こんなにイメチェンしたんだぜ、どうだい」というメッセージを感じました。

ドミニオ・デル・プラタは夫婦で来られていたのですが、かかあ天下の様相を呈しており、スサンナさんがほとんど私の対応をしてくれました。ラベルも新しさを感じましたし、ワインも今流行の新しいスタイルの果実味が強い綺麗な造りで、標高の高い地域で造られているため酸が効いた、もたつきの無い高品質なものでした。価格はかつての安いという印象から比べると中々立派な価格で、これについては抵抗がありましたが、綺麗でシャープな造りのトロンテスは高いからや止めておこうという決断を鈍らせるだけの魅力を備えたワインでした。この後東京で試飲会をやるので時間があればその時にもう一度来て欲しいと、その旨書いた別の名刺をくれました。見るとアルゼンチンワイン協会会長の名刺でした。かかあ天下も、さもありなんかな。


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