
限りある生を、人はどう生きるのか。
「8年後に地球が滅亡する」と発表されてから5年。
世界中が大混乱に陥る中で、人々はどう生きるのか?
仙台の団地に住む人々を主人公に、愛や家族、
人間の本質を見つめる傑作連作集。
「明日死ぬとしたら、生き方が変わるんですか?」
「あなたの今の生き方は、
どれくらい生きるつもりの生き方なんですか?」
地球滅亡まであと3年。
死の宣告をされたと言ってもいい中、
残った人々はどう生きて行くのか。
色々考えながら日々過ごしている登場人物たち。
それぞれ答えを出し生きている。
終末が来ようとも、
命ある限りそれでも人は生きて行かねばならない。
そこで苗場さんの言葉(↑ にある台詞)を考える。
考えるが、なかなか難しい。
苗場さんみたいに思えたらいいなぁと思った。
伊坂作品はやはり人物が魅力的。
苗場さん然り、土屋や美咲、小松崎や二ノ宮、
そして渡部さんのお父さん。
みんないい味出してます。
「冬眠のガール」が1番好きかな。
美智の相手が気になりますね。
「演劇のオール」で、
最後の方に登場人物が勢揃いするとこが、
なんか良かったです。
人ってどこかで繋がってるんだなぁ~と。
作品全体で人物がリンクしてるとこも、
伊坂作品っぽくて好きです。
短編だったので長編で読みたかった。
もし終末を迎える時が来たら・・・
草サッカーしてた人たちみたいに、
あたしも楽しいことして過ごしたいなぁ。