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函館市とどほっけ村

法華宗の日持上人にまつわる伝説のムラ・椴法華。
目の前の太平洋からのメッセージです。

日本国憲法74歳の誕生日

2021年05月02日 07時54分05秒 | えいこう語る
▼私より1歳年上の日本国憲法。この先輩の下で日本国民であったことに、今日は感謝したい。
感謝の理由は、自由と平和な人生を共に生かさせてもらったからだ。

▼この憲法を米国の押し付けだとして、自主憲法制定を目指す勢力が台頭している。米国の憲法は知らないが、戦後米国は世界各地で戦争を続けてきた。

▼だが、我が国の憲法には【戦争放棄】を謳ってくれた。このことは感謝しなければならない。74年間我が国は戦争を封印されたからだ。

▼こういう状況を「押し付け」とは言わない。【有難く頂いだいた】と言うべきだ。戦争の封印は我が国が永久に存在する理由だから、国家としての尊厳を守るなら、封印は解くものではない。

▼74歳の誕生日に当たり、米国の「独立宣言」を起草した、トーマス・ジェファーソンの言葉をプレゼントしたい。

▼【信頼は、どこでも専制の親である。自由な政府は、信頼ではなく猜疑に基づいて建設される。われわれが権力を託さなければならない人々を制約的な憲法によって拘束するのは、信頼ではなく猜疑に由来する】。

▼米国や仏国の近代立憲主義は【権力者への不信】に支えられている。その不信こそが近代立憲主義の精神である。・・・杉原泰雄著「立憲主義の創造のために」岩波書店。

▼不信以外のなにものでもなかったシンゾウを、8年間政権に座らせていた。【不信総理】の後には【敵地攻撃能力保持】という、明らかに【憲法違反】をめざす、弟の防衛大臣も出てきた。

▼日本学術会議を黙らせる、悪そうなナマハゲ内閣(スガは秋田出身)。【権力者への不信】という言葉をあらためて心にしたい、今日の憲法誕生日だ。

▼憲法学者・杉原泰雄の次の言葉も、74歳の日本国憲法の誕生日に付け加えておきたい。

▼【明治憲法は、権力担当者を拘束する外見を持ちながらも、その内実においては権力担当者を野放しにするものといっても大過ないほどのものであった】。

▼現在の改憲論者たちは、解釈や運用によって外見をないがしろにしようという、不信者が多いようだ。野放しにしてはならない。

ミャンマーと憲法改正

2021年05月02日 07時54分05秒 | えいこう語る

▼ミャンマーの軍事クーデターで、国民が迫害される恐怖政治が行われている。「国家統治評議会」は【国益にかなはないものは認めない】という姿勢だ。

▼【国益】とは、軍部の利益だろう。だがこの考えは、よその国のことと見逃してはいけない。
我が国でも起こりうることだからだ。

▼現憲法では「公共の福祉」となっている文言を『自民党憲法改憲草案』では【公益や公の秩序】に改正しようとしているからだ。

▼この文言に改正されれば、憲法によって保障されている基本的人権の制約は、人権相互の衝突の場合に限られるものではないことを明らかにしたものだ、と主張するのが「自民党の改正理由」だ。

▼憲法解釈はちょっと難しいが、自民党はこんな理由も付けている。【公の秩序】としたのは「反国家的な行動を取り締まる」ことを意図したものではない。【公の秩序】とは「社会秩序」のことであり、平穏な社会生活を意味する。個人が人権を主張する場合に、他人に迷惑をかけていけないのは当然のことだ。そのことをより明示的に想定しただけであり、これにより人権が大きく制限されるものではない。と自民党は主張(言い訳)する。

▼果たしてその通りだろうか。ミャンマーを見れば、軍事国家に移行すれと、人権が著しく制限されるというのは、目に見えている。

▼何度も言うが、自民の憲法改正とは「国民主権」から「国家主権」に意向させるための憲法改正だからだ。

▼原発再稼働や核のゴミの処分、汚染水処理などすべて【国益】なので、それに反対する者はミャンマーのようになるということだ。

▼ミャンマーは昔はビルマと言った。ビルマに攻め入った日本軍は、連合軍により壊滅状態になった。その悲劇を訴えたのが、竹山道雄著「ビルマの竪琴」だ。

▼放置される夥しい日本兵の死骸。それを弔うため水島上等兵は、一人ビルマに残る。戦場に流れる「埴生の宿」の竪琴の調べ。中学1年生の時、先生がこの小説を朗読してくれた。

▼後にこの映画を何度か観た。監督は市川崑だこの映画の最初と最後にテロップが現れる。【ビルマの土はあかい。岩もまたあかい】。

▼市川監督は、1964年の東京五輪の記録映画を作成した。肉体の限界を表現したあの画期的な撮影方法は、物議をかもしたことも記憶にある。

▼コロナ禍の五輪開催が、果たして私たち国民に何を訴えるのか。そしてミャンマーの軍事政権が、日本国民にどのような示唆を与えるのか。

▼「ミャンマーの軍事政権」と「我が国の憲法改正」が、妙に身近なものに感じられた、冬に逆戻りしたような寒い朝だ。


   ミズシマも山頭火もさまよう
               三等下