▼もし私が北海道寿都町の住民だったら、核のゴミ地下埋設場文献調査についての説明会に、参加する。こんな危険な施設を、自分が生まれた土地に建設するなど、賛成してはならないからだ。
▼だが、町内8カ所での説明会には、人口約2800人中108人の参加しかなかったという
。民主主義がこの町では、未成熟ということではないか。
▼江戸時代でもあるまいし、お代官様(町長)の意向に反意を示せないからだ。北海道のお殿様(知事)が「札束で頬を叩くような真似はしないでほしい」と、国の強硬姿勢に対し反対をしている。
▼何も恐れることはない。説明会に参加して反対意見を述べればいいだけだ。少数の意見を大切にするのが民主主義だ。何も恐れることはない。
▼賛成する町長や議員を恐れることはない。「主権在民」だからだ。故郷を守れない者は、住民の代表者ではない。逆に“村八分”にしてやればいい。故郷を守るものが“村八分”にされては本末転倒だ。
▼だが大殿も、幌延町の高レベル放射性廃棄物の地下処分場研究施設が、現在350メートルに達しているが、さらに500メートルまでの延長を容認した。
▼寿都町の建設は住民の反対で無理なので、幌延は延長し、ここを処分場にしようという魂胆だろう。寿都町は幌延町から目をそらせる場所なのだ。
▼現在40歳の殿は、スガ総理の後ろ盾で知事になった。北海道では大谷翔平選手同様の人気者だ。おばさんたちのアイドルのような存在だ。
▼いずれ国政へ進出だ。その手土産に核のゴミ処分場を決定するという、大きな仕事を成し遂げての出馬に違いない。
▼その頃には、北海道経済の立て直しにIR(カジノ)の誘致も行い【夢溢れる大地・北海道】の礎を築くだろう。
▼今日のテーマは「表現の自由」だ。憲法第21条に「表現の自由は保障されている」とある。
2019年札幌市で前アベ総理の演説会があった。『アベやめろ』といっただけで、警察に排除されたのはテレビで何度も観た。
▼道警は混乱を回避するための行為だったと説明したが、過剰な国家権力の濫用に思えた。その後、愛知県での「表現の不自由展」が中止になった。各地でも開催できないようだ。
▼先日、大阪で開催が始まった。抗議が殺到し会場の貸し出しが一時取り消されたが、司法の判断で開催となった。会場には街宣車が大音量で反対しているという。
▼「アベは許さない」という肉声と、拡声器の大音量とでは、どちらが市民の迷惑になるのだろうか。そんなことも理解できない、市民の安全・安心を守るというはずの警察だ。
▼「表現の不自由展」全国開催を希望したい。「憲法21条」に、何が反するのかこの目で確かめたいからだ。
▼寿都町民にも一言申し上げたい。説明会に参加し、大いに議論してほしい。そうでなければ、寿都町民は江戸時代?の人たちの集まりだと、揶揄されるからだ。そうだ、寿都町こそ「表現の不自由展」を開催してほしいものだ。
▼今月27日にも、私たちの地域の縄文遺跡群が、ユネスコの世界文化遺産に登録される予定だ。世界遺産の地域に住む一人として、縄文人の【自然との共生】を誇りにし、胸を張って生きていこうと思っている。
▼私の自宅から車で20分のところに、縄文文化センターがある。そこに展示されている国宝【中空土偶】と、私はよく会話する。
▼土偶は言う。【核のゴミは捨ててはならない】と。世界遺産登録の翌日、垣ノ島遺跡が公開される。国内最大級の【盛土遺構】だ。
▼単なるゴミの捨て場だと思っていたら、再生を願った祭祀の場所だと言われている。持続可能な開発目標=「SDGs」を考えるには、最適な場所だ。
▼「中空土偶」の発見が、世界文化遺産の登録につながった。後世に【核のゴミ】が発掘されたら、私たちは未来の人々に何と言われるだろうか。
▼私は縄文人に感謝している。そして、日本で初めての縄文語を一つ発見したのだ。・・・【じょうもんありがとうございます】。
世界遺産の地に住める幸せと興奮
三等下
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