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函館市とどほっけ村

法華宗の日持上人にまつわる伝説のムラ・椴法華。
目の前の太平洋からのメッセージです。

「漁師見習12」 タコの舞

2008年12月24日 15時30分00秒 | えいこう語る
12月24日。波、風共にベストコンディションだ。
先日購入した、ブルーのゴム作業着を着る。鏡に映る自分を見て、なかなか立派な漁師だと、自画自賛する。
まずは戦いを前にし、自分を奮い立たせることが肝要だ。
港に向かう漁師のトラックが次々走るが、我が船頭のトラックは遅い。
「なにやってんだ。遅れをとってどうする」と、見習いのくせに、鼻息が荒い。
今日の戦いは1時間30分だ。
漁場に着き、まもなく戦闘開始の合図が鳴り響く。一斉に海中に網を入れる。
出だし、私の舟さばきは好調だ。ウニが次々と網に入っていく。船頭さんも気持ちよさそうに採取しているのが、私にもよく分かる。
タコだ!・・・タコが舞っている。
漁師見習の私を歓迎するかのように、優雅な舞を披露してくれる。
後半少々ミスもしたが、前回より上達しているのが実感できた。
漁の中止の合図と共に、150隻の磯舟が一斉にスピードを上げ港に向け疾走する。ほほにぶつかる北風も爽快だ。人間が一回り大きくなったような気がする。帰りの船の中も自画自賛だ。
海中舞台のタコの舞。
海の中も、なかなか粋な世界があるものだと感動した。


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6 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

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Unknown (うたのすけ)
2008-12-24 19:03:35
今晩は。
ゴムの合羽姿、鳥羽一郎の世界ですね。
なかなか似合うのではないですか。
迫力漲る漁場がはっきりと目に浮びます。
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Unknown (花てぼ)
2008-12-24 21:02:25
高い山に登って、くよくよしている自分を見たり、広い世界から、ちっぽけな人間を見るのと似てますね。何ものも恐れない海の男になってしまわれるのではないかと、畏れをなします。
ウニ漁頑張れ!(今度は間違っていないですよね)
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Unknown (やまちゃん)
2008-12-25 11:16:46
ゴムの作業着の漁師 ねじり鉢巻きなんか 頭に巻いて 威勢がいい格好です。
段々ウニ漁も板についてきますね。
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Unknown (■かわぐち えいこう)
2008-12-25 13:08:47
うたさんへ。今のところまだお嬢さん仕事のような、天候にも恵まれた漁です。♪波の谷間に~命の花が~♪そのうち恐ろしい目にも合うでしょう。今のところはまったくの、カラ元気です。
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Unknown (■かわぐち えいこう)
2008-12-25 13:36:16
花てぼさんへ。パイロットの資格のある友人から聞いた言葉です。「繊細に、且つ大胆に」だそうです。今のところは船底の栓を忘れて、沈没しないかとか、横波を受けてひっくり返ったら、北の海では助からないだろう、とか、そんなことばかり考えています。でも海の中をのぞくと、何もかも忘れてしまいます。今年は鮭が不漁でしたが「ウニ・イクラ丼」なんてのもありますが、こちらはグリコのようなもので2倍美味しいですよ。
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Unknown (■かわぐち えいこう)
2008-12-25 13:47:17
やまちゃんへ。板につくとはありがたいです。ウニ漁の私のスタイルは、左手で小型船外機を操り、右手は水中メガネで海の中をのぞいています。したがって、板子に両ひざをついての仕事ですので、板についてるというより、板に座っているというような感じです。1時間を過ぎると、ひざが「いたく」なります。
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