函館市から太平洋側を北上する海岸道路が、ROUTE278である。
時々サーフボードをルーフに積んだアメ車が走っていたが、長引く経済不況で燃料が高く維持できなくなったのか、最近は姿が見えない。
夕暮れの銚子ビーチ、日が沈むまでサーフィンを楽しむ若者たち、その帰りを待つアメ車の姿は、なかなかの光景だ。
人はいい風景の中で暮らしたい、できればいい風景の中で死にたい、そんな思いはないだろうか。
日本海に沈む夕日を見て、感動の涙を流したという話を聞く。
私は太平洋側なので、日の出の美しさには心を洗われる。
自然は美しい。その風景を生かすマチづくりが、行政には欠けていると思うのだが。
昨日、某テレビ局から電話があった。
隣町の恵山町。函館方面から走ってくると、海岸に突き出て噴火の形跡が見える恵山(618M)が、ハワイのダイヤモンドヘッドに似ているので取材をしたいということである。
その辺の状況を私に聞いてきたのだ。
私は自説の?「ROUTE278論」を展開し、風景を生かしたマチづくりを語った。
若い局員である。お話を参考にして企画書を作りますという。どんな企画書ができるかわからないが、私の思いが伝わったのか心配になる。
今まで何度も取材に応じたことがあるが、カメラマンの目線はどのテレビ局も同じだ。せっかく地域を紹介してくれるならと、私の発案が取り入れられたこともある。
電話での聞き取りなので、そこまでは言えなかったが、夕暮れのROUTE278が最も美しいことだけは話しておいた。
恵山ダイヤモンドヘッドの夕暮れ、海岸にサーフボードを積んだ車がある。
静かに流れるビーチボーイズの♪「サーファーガール」。
ROUTE278が、たぶんハワイに見える瞬間である。そんな映像になったらと期待する。

そんなことを考えていたら、店の外にバイクの止まる音が聞こえた。
ハーレーダビットソンの独特の音である。
私より幾分年上の、髪の毛はすでに白髪だが短く刈り、ジーンズ姿のライダーが入ってきた。
ハーレーの魅力を語ってもらった。
車体が300キロ、ダンプカーが追い越してもびくともしない重厚感と、何よりもその音の心地よい響きだという。自分は身長が低いため、座席が低めの型を選んだという。もし転倒し、この300キロを起こすことができなかったら、そのときは手放すと決めているという。
その男性にとって、ハーレーは永遠の恋人なのであろう。
オムライスを食べ、食後はレアチーズケーキとコーヒーを注文し、会計を済ませると「また寄らせてもらいます」といい、黒のサングラスをかけ店を出た。
若い頃見た映画の「イージーライダー」を思い出した。
柔らかな爆音を轟かせながら、ぴかぴかに磨きがかかったハーレーダビットソンは、ROUTE278の風を切った。
下海岸(しもかいがん)と呼ばれていたこの地域、私は市町村合併後は「HAKODATE東海岸」と、呼んでいるのだけど。
時々サーフボードをルーフに積んだアメ車が走っていたが、長引く経済不況で燃料が高く維持できなくなったのか、最近は姿が見えない。
夕暮れの銚子ビーチ、日が沈むまでサーフィンを楽しむ若者たち、その帰りを待つアメ車の姿は、なかなかの光景だ。
人はいい風景の中で暮らしたい、できればいい風景の中で死にたい、そんな思いはないだろうか。
日本海に沈む夕日を見て、感動の涙を流したという話を聞く。
私は太平洋側なので、日の出の美しさには心を洗われる。
自然は美しい。その風景を生かすマチづくりが、行政には欠けていると思うのだが。
昨日、某テレビ局から電話があった。
隣町の恵山町。函館方面から走ってくると、海岸に突き出て噴火の形跡が見える恵山(618M)が、ハワイのダイヤモンドヘッドに似ているので取材をしたいということである。
その辺の状況を私に聞いてきたのだ。
私は自説の?「ROUTE278論」を展開し、風景を生かしたマチづくりを語った。
若い局員である。お話を参考にして企画書を作りますという。どんな企画書ができるかわからないが、私の思いが伝わったのか心配になる。
今まで何度も取材に応じたことがあるが、カメラマンの目線はどのテレビ局も同じだ。せっかく地域を紹介してくれるならと、私の発案が取り入れられたこともある。
電話での聞き取りなので、そこまでは言えなかったが、夕暮れのROUTE278が最も美しいことだけは話しておいた。
恵山ダイヤモンドヘッドの夕暮れ、海岸にサーフボードを積んだ車がある。
静かに流れるビーチボーイズの♪「サーファーガール」。
ROUTE278が、たぶんハワイに見える瞬間である。そんな映像になったらと期待する。

そんなことを考えていたら、店の外にバイクの止まる音が聞こえた。
ハーレーダビットソンの独特の音である。
私より幾分年上の、髪の毛はすでに白髪だが短く刈り、ジーンズ姿のライダーが入ってきた。
ハーレーの魅力を語ってもらった。
車体が300キロ、ダンプカーが追い越してもびくともしない重厚感と、何よりもその音の心地よい響きだという。自分は身長が低いため、座席が低めの型を選んだという。もし転倒し、この300キロを起こすことができなかったら、そのときは手放すと決めているという。
その男性にとって、ハーレーは永遠の恋人なのであろう。
オムライスを食べ、食後はレアチーズケーキとコーヒーを注文し、会計を済ませると「また寄らせてもらいます」といい、黒のサングラスをかけ店を出た。
若い頃見た映画の「イージーライダー」を思い出した。
柔らかな爆音を轟かせながら、ぴかぴかに磨きがかかったハーレーダビットソンは、ROUTE278の風を切った。
下海岸(しもかいがん)と呼ばれていたこの地域、私は市町村合併後は「HAKODATE東海岸」と、呼んでいるのだけど。
一幅の絵ですな。
“ライダーにチーズケーキ”味わいですなあ。
ずっと昔、磐梯熱海の宿でハーレーの大群に出あったことがあります。
中年というより老境にさしかかった人たちでした。
東北に拠点を置く、ハーレー愛好者の集まりらしく数十台の行進には度胆をぬかれました。
中にはサイドカーの老夫婦の姿もあったりして、とにかく壮観でした。