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函館市とどほっけ村

法華宗の日持上人にまつわる伝説のムラ・椴法華。
目の前の太平洋からのメッセージです。

1964年と2020年

2013年09月08日 12時47分11秒 | えいこう語る
1964年の東京オリンピック。私は高校1年生だった。
日本中が燃え上がった。オリンピックの裏の顔「国威発揚」が、いかんなく発揮された祭典だった。
新幹線が走り高速道路が建設され、地方の若者は故郷を離れ大都市に憧れた。一極集中の国家形態は、1964年のオリンピックにより強固になったのではないだろうか。
戦争の悲惨さや原爆投下などは、このオリンピックを契機として、希釈されていったような気がする。
古き良き日本を捨て、経済大国日本に突入したのだ。
世界トップの経済水準を達成したにもかかわらず、やがてバブル経済と知っていながら、突き進み崩壊した。
戦争が負けるにもかかわらず、神風まで吹かそうとした特攻精神は健在だったようだ。
戦後極度に発達した文明社会をあざけ笑うかのような、3:11のあの大災害。
災害や原発事故の復旧もままならぬ今「キャッシュで35億ドルオリンピックに投入します」と、慎太郎親分の大言壮語を真似し、子分の猪瀬東京都知事は世界に公言した。「小男の身に回る知恵は知れたもの」だ。
アベちゃんは「福島の汚染水漏れは私が責任持ちます」とまでいった。
アベちゃん、あんたは配管か溶接の免許持っているのかと問いたい。
※うれしさも半月ぐらいか次期五輪         三等下


この二人は、世界に出てはずかしい日本人だ。
東北で被災された人々の心を、踏みにじっていやしないか。
次のオリンピックまであと7年ある。
それまではオリンピック景気に沸くだろう。次々建つ施設、様々な関連イベントで、マスコミもそれを盛り上げるだろう。
3:11は記憶のはるか彼方に追いやられるに違いない。
そして次のオリンピックまでの間に、消費税の増税も容易にし、国際貢献の旗が大きく掲げられ、軍国主義日本がまた頭を持ち上げるに違いない。
取り戻すのは神風が吹く日本ではない、戦争のない安心で安全の「節度ある日本」なのだ。
私の家系は男性が短命で、60代で亡くなっている。
2020年のオリンピック、私は満72歳になる。
「お父さん、あれだけオリンピックに反対していたけど、本当はもう一度見たかったのよね」と、妻が私の写真が飾ってある仏前で、つぶやいている姿が浮かんだ。


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2 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

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Unknown (深山あかね)
2013-09-09 10:42:06
 オリンピックの年は何年生だったろうと思っていましたら、同じ学年のえいこうさんが高1だったとのことでだんだんリアルに思い出しました。通っていた高校出身の坂井義則さんが早稲田に進学されて、広島への原爆投下直後の8月6日生まれということで、最終ランナーに選ばれたことを誰かに聞きました。そんなことを思うと、今オリンピックになびくのはあまりにも時期尚早。NHKアナウンサーの誘致決定に喜ぶ顔を見ると、オリンピックの報道担当のアナウンスをすれば後世に名が残るとでも思ってのことかと疑りたくなってきます。そして、世界中をペテンにかけてオリンピック誘致を決定させ被災地の子どもたちの喜ぶ声や顔を世界中に発信報道し続けるさまは異様としか思えません。本当に誰も諌めるもののいない政権になってきたような気がします。
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Unknown (■かわぐち えいこう)
2013-09-11 13:17:04
板井さんが広島出身だというのもすっかり忘れていました。世の中喜んでいるのに水を差すようで悪いのですが、広島・長崎・沖縄を忘れる日本人だから心配です。
日本は津野原子力発電も。当時の読売新聞と日本テレビの社長であった、正力松太郎が新聞テレビを使い「安心・安全神話」を国民に浸透させていったからです。危うい日本になってきたようです。
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