▼「北海道・北東北縄文遺跡群」が、ユネスコ世界遺産登録を目指し過熱し始めてきた。だが過熱しているのは、それを生業としている人たちばかりで、地元周辺住民は関心が薄い。
▼2007年北海道初の国宝に指定されたのは、2004年に函館市と合併した、南茅部町から出土した「中空土偶だ」。
▼私の村(椴法華)も、同時に函館市と合併したが、隣町に国宝が眠っていたということで、国宝決定日には、一人で杯を重ね祝ったことを思い出す。
▼私の家から、中空土偶が発見された場所は、車で20分ほどのところだ。しかも私の村は、南茅部町の「旧尾札部村」から、1876年(明治9年)に一村独立したからだ。
▼つまり国宝が眠っていたところが、私たちの先祖の土地ということになる。私はそのように思っているが、ほとんどの地域住民は、その歴史すら思い出すこともないようだ。
▼このことは、北海道寿都町や神恵内村が、核のゴミの地下埋設場の文献調査を受け入れたことと似ているように思う。
▼核のゴミがどれほど危険なのか、住民の多くは実態を把握していないからだ。というよりよく説明していないからだろう。
▼だから文献調査の2年間で、自治体には20億円の交付金が入るという言葉が先行し、何か大事なものを忘れようとしているからだ。
▼買いもしない宝くじに当選した気分なのだろう。もしかして、周辺自治体の住民たちも「核のゴミ宝くじ」を購入したいと、ひそかに考えている住民も少なくないかもしれない。
▼国はシンゾウ以来、いやそれ以前からかもしれないが、日本人が持ち続けている「国家の品格」なるものを、かなぐり捨てようという魂胆を持っているようだ。
▼「国家の品格」なる本も読んでみたが、品格なるものを語る自分ではないことは自覚している。でも「国家の品格」というのは、民主主義の中に存在しているのではないかと考えている。
▼しかし「憲法改正」が政治の最優先課題になってきた昨今、政府が民主主義を徐々に崩壊させようとしている。
▼憲法は、国の「基本秩序」だ。であれば憲法改正は、国家の秩序を根本から破壊し「品格」のある国民も、いずれ消滅しかねないからだ。それが「美しい国へ」などとは、とんでもない間違いだ。
▼国宝が出土したことと、核のゴミがどのように似ているかということだが、国宝の意義も核のゴミの危険性も、共に地域住民がよく知らないということだ。
▼現在の人間が、よく知らないということは、後世にそのことをよく伝えられないということだ。核のゴミを地下数百メートルに埋めて、安全が確保されるのに10万年もかかるという。
▼遺跡の発掘に携わる人たちの中で語り継がれている言葉で【地下に真実、地上にロマン】という言葉がある。
▼まさに考古学スピリットではないか。「考古学の品格」という感じがする。ということで、縄文好きの私は、核のゴミの地下埋設処分場には反対である。
▼文献調査を推進する寿都町長や神恵内村長に【地下に真実、地上にロマン】という言葉をクリスマスのメッセージとしたい。
▼文献調査だけで20億円を貰い、次はだめというのであれば、税金詐欺だと思われるからだ。国は、いったん始めれば、さらに交付金を積み重ねてくるに違いないからだ。
▼交付金に心を奪われれば【地下に放射能、地上は廃墟】ということになりかねない。これがこの地域の未来に思えるからだ。
▼2007年北海道初の国宝に指定されたのは、2004年に函館市と合併した、南茅部町から出土した「中空土偶だ」。
▼私の村(椴法華)も、同時に函館市と合併したが、隣町に国宝が眠っていたということで、国宝決定日には、一人で杯を重ね祝ったことを思い出す。
▼私の家から、中空土偶が発見された場所は、車で20分ほどのところだ。しかも私の村は、南茅部町の「旧尾札部村」から、1876年(明治9年)に一村独立したからだ。
▼つまり国宝が眠っていたところが、私たちの先祖の土地ということになる。私はそのように思っているが、ほとんどの地域住民は、その歴史すら思い出すこともないようだ。
▼このことは、北海道寿都町や神恵内村が、核のゴミの地下埋設場の文献調査を受け入れたことと似ているように思う。
▼核のゴミがどれほど危険なのか、住民の多くは実態を把握していないからだ。というよりよく説明していないからだろう。
▼だから文献調査の2年間で、自治体には20億円の交付金が入るという言葉が先行し、何か大事なものを忘れようとしているからだ。
▼買いもしない宝くじに当選した気分なのだろう。もしかして、周辺自治体の住民たちも「核のゴミ宝くじ」を購入したいと、ひそかに考えている住民も少なくないかもしれない。
▼国はシンゾウ以来、いやそれ以前からかもしれないが、日本人が持ち続けている「国家の品格」なるものを、かなぐり捨てようという魂胆を持っているようだ。
▼「国家の品格」なる本も読んでみたが、品格なるものを語る自分ではないことは自覚している。でも「国家の品格」というのは、民主主義の中に存在しているのではないかと考えている。
▼しかし「憲法改正」が政治の最優先課題になってきた昨今、政府が民主主義を徐々に崩壊させようとしている。
▼憲法は、国の「基本秩序」だ。であれば憲法改正は、国家の秩序を根本から破壊し「品格」のある国民も、いずれ消滅しかねないからだ。それが「美しい国へ」などとは、とんでもない間違いだ。
▼国宝が出土したことと、核のゴミがどのように似ているかということだが、国宝の意義も核のゴミの危険性も、共に地域住民がよく知らないということだ。
▼現在の人間が、よく知らないということは、後世にそのことをよく伝えられないということだ。核のゴミを地下数百メートルに埋めて、安全が確保されるのに10万年もかかるという。
▼遺跡の発掘に携わる人たちの中で語り継がれている言葉で【地下に真実、地上にロマン】という言葉がある。
▼まさに考古学スピリットではないか。「考古学の品格」という感じがする。ということで、縄文好きの私は、核のゴミの地下埋設処分場には反対である。
▼文献調査を推進する寿都町長や神恵内村長に【地下に真実、地上にロマン】という言葉をクリスマスのメッセージとしたい。
▼文献調査だけで20億円を貰い、次はだめというのであれば、税金詐欺だと思われるからだ。国は、いったん始めれば、さらに交付金を積み重ねてくるに違いないからだ。
▼交付金に心を奪われれば【地下に放射能、地上は廃墟】ということになりかねない。これがこの地域の未来に思えるからだ。