カメラといっしょ★

地元福岡~イタリア留学からワーキングビザ取得しての海外生活を写真で綴るつれづれ日記

冬は鍋!

2010-01-04 20:32:59 | ★イタリア留学日記
冷たい雨が降っている。
サラサラと肩に降り注いでは
急激に体温を奪っていく憎ったらしい雨。

でも、しまい忘れたクリスマスイルミネーションに
キラキラと反射する様はおとぎ話の様に美しく
凍るような雨も急に愛おしく思えてくるから
人の感情は現金なものである。



今日は同居人の仕事が休みなだったので
一緒に買い出しに出かけて夕飯を作った。
あまりにも寒いので、温まる様にと
キムチを買って韓国風ピリ辛鍋にした。
ナイスアイディア☆

日本では今や慣れ親しんだ食材のキムチも
フィレンツェではなかなか手に入らない。
新しく出来た韓国食材屋さんでようやく
ちょっとおいしいキムチが買える様になったくらい。
イタリア料理と韓国料理、
相容れないものなのだろうか。

いやぁ、しかしあったまるねぇ、キムチ鍋。
野菜もいっぱい食べれるし、
コストも少なく済むし、鍋は天才
やっぱり冬は鍋に限るね。
何よりも誰かと鍋をつつくというのが
なんだかほっと心あたたまる、日本人な夜なのでした。

(韓国食材屋)
■Sapori di Korea
Via dei Magazzini 27r
tel 055.2776.233

郷愁のおしるこ

2010-01-04 03:23:33 | ★イタリア留学日記
このところ私は日本のあるものが恋しくてたまらない。
それは熱いお湯をはった湯船と
仲良しのお友達たちだ。

家にはシャワーしかなく、
芯まで冷え込む石の街にあって
お風呂で温まれないのは非常に辛いのだけど、
ないものは仕方ないと
大人らしく湯船は我慢しよう。

でも友達はどうにも恋しくてたまらない。
ホームシックならぬフレンドシック。

生まれついての丸顔笑顔と
なにげに図太い態度とは裏腹に、
自己表現が全くもって苦手で
意思を人に伝えることができない
ヘンテコで欠点だらけの私を、
指をさして責めるでも無く
むしろ面白がって
あるがままを許し受け入れてくれる友人たち。

人は生まれる時に神様からひとつ贈り物をされるというが
私が受け取った贈り物は間違えなく
良い友に出会える縁だったのだと思う。

そんな素晴らしいものに恵まれていながら
どうして私はその友人達から自ら離れ、
ひとりも理解者のいない異国の地で
こんな心細い思いをしているのか。

みんなに会いたい。。





何の話のついでだったか
急に同居人がおしるこを作ってくれた。

そのほっこりとした小豆の甘み
それは私が食べたくて仕方なかった日本の味。
大好きなおしるこ。
その懐かしい味に色んな事を思い出した。

三度の飯より甘いおやつが大好きな私。
イタリア出発前に、
好物のチョコレートはイタリアでもあるから心配なけど
餡子が食べられなくなるなんてどうしようと真剣に悩む私を
ばかだねぇと笑っていた友人達。
それでも一緒に和菓子食べ歩きに付合ってくれたり
出発の時、丸ボーロや羊羹を持たせてくれたりした。
いつもいつもあたたかくやわらかく私を理解し
側にいてくれた友達。
私は本当に愛されていたと思う。

気付いたらボロボロ泣いていた。

おしるこを食べながらボロボロ涙する私を
同居人は怪訝な様子で見ている。
この同居人が私の友達ほどに私を思ってくれてるとは思えないが
でも、野性的に勘のいいこの料理人が
私に差し出してくれた一杯のおしるこは
寂しさを吐き出せずにいた私を救ってくれた。

おしるこ作ってくれてありがとう。
ほんとうに、ありがとう。


そのやさしくやわらかな甘いおしるこに癒されて
深々と更ける凍てついた夜も今夜は辛くはないのでした。