カメラといっしょ★

地元福岡~イタリア留学からワーキングビザ取得しての海外生活を写真で綴るつれづれ日記

時空間修学旅行~フィレンツェ

2012-04-30 23:56:14 | └☆イタリアぶらり旅

高校時代のクラスメイトがフィレンツェに遊びに来てくれた。

それはこの冬、日本に帰省した時のこと、
Facebookが日本でも流行ったおかげで
にわかに同窓会の連絡網がFB上にもできあがり、
それを伝って懐かしい旧友に再会することが出来た。
再会の席、私がイタリア在住だと知ると、
私も行きたい~、となるわけだが、
そうそう簡単に来れるほど近くもないのだが、
でも、行きたい!と本当に遊びに来てくれた友達がいた。
その行動力、意志の明確さは、さすが名門を誇った生徒だぁ、と
常に落ちこぼれだった私にはまばゆいばかりの級友たちだ。

なにはともあれとにかく嬉しい私、
仕事詰めだった身を空けて彼女達の到着を待ち受ける。

フィレンツェでは買い物!
そう明確な目標を経ててきた彼女達の案内はスイスイ。
ブランドショップに入ったことはなくても場所は知ってるよ。
一緒にお買い物気分。
私の何番目かの趣味は「人の買い物に付合う」
女性の買い物に付合わされて辟易している男性には到底理解しがたい趣味だと思うが。
どっちがいい?どの色?それかわいいよ!買おうかな、どうしようかな、
なんて言い合うのがそりゃもう楽しい訳で。
ああ、女の子の買い物って楽しいっ!

日本ではバリバリのキャリアウーマンな彼女達は
気持ちいい買いっぷりで目的を果たして行く。
買い物に全力を使い果たして、充実の一日の締めはおいしいごはんで。

有名店はどこもいっぱいで予約が間に合わず、
結局、私が普段使っている安っい食堂へ。
安くて地元の人に人気なのでぎゅうぎゅうの相席にされるのだけど、
それも楽しい旅の思いでと楽しんでくれて、ちょっとほっとした。
楽しい再会の夜は、相席の気のいいお母さんとともに更けて行く。
 
翌日はちょうど「notte bianca(白夜)」のお祭り。
イタリアに白夜はないけど、このお祭りでは
夜中遅くまでお店や美術館を開けて夜を楽しむ。
私たちも無料公開になっていたベッキオ宮を見学。
その後はイタリア人の子に教えてもらったおいしいお店で夕飯。
 
おいしいポルチーニ茸と

名物フィレンツェ風Tボーンステーキ
地元っ子のおすすめのお店だけあって
安くておいしくって、雰囲気も気取らずでもちょっといい感じで素敵なお店。

煉瓦造りの壁にろうそくの灯りのテーブルに
なんだか中世の食卓を連想されて、
仄暗いお店の中でぐぐっと時間がねじまがった気がした。
高校を卒業して以来会うこともなかった友達だけど、
今、こうして異国で一緒に旅をしてるなんて、思えば不思議だけど
でも全く違和感もない。
高校2年の時同じクラスだった私たち、一緒に修学旅行いったけ。
そうすればこれは時を越えて行く修学旅行みたいなものだね。
こちらに来て今までないくらいリラックスして楽しく夜は更ける。
そう、この世の辛さなんて何も知らなかったあの頃みたいに。

白夜祭りのイベントの空飛ぶ灯籠が妖しく美しく浮かぶ夜、
今、時空間を越えて私たちは旅をするのでした。

<食事をしたお店>
■Ostaria dei Centopoveri
Via Palazzuolo, 31 50123 Firenze
tel 055 218846
http://www.centopoveri.it/

■Trattoria Bordino
Via Stracciatella, 9R Firenze
tel 055.213048
http://www.trattoriabordino.it/

ミラノ取材後記(4)

2012-04-10 17:55:44 | ★編集後記
 
5日に渡るミラノ取材は、取材をしつつ、次のアポを取りつつという、強行取材を敢行。
1週間で高速道路を再建した素晴らしき日本社会なら頑張れるかもしれないが、
こっちたら自由気侭なラテン民族相手に、
思うように仕事なんてすすむ訳はないっ!
やり場のない苛立と憤りをフランス在住の同行カメラマンさんと分け合いつつ
チーム一丸となってなんとかやっている。
よくぞこなしたもんだと、誰かに、ほんとうに誰かに褒めてもらいたいが、
やることが当たり前の日本社会では
大人になってから褒めてもらったためしなどない。
大人になるって淋しいね。
取材中、晴天に恵まれていることだけがせめてのも救い。

さて、そんな下準備もままならず出かけた取材なので、トラブルもある。
取材先になっていたお店がない。
近所で聞いてみると、ああ、もう潰れたよ。
そんな話、よくあります。
潰れてて取材できなかったジェラート屋さんの代わりに
おいしいジェラート屋を見つけたので社に報告。
採用されるかはあちらの判断次第だけどね、
産地にこだわった厳選素材を使ったナチュラル思考のジェラート。
おいしかったよ。

それからたまにはいいことも。
取材先のレストランで、
あまりにも私が物欲しそうにしていたのか、
(というか、多分、「食べたいっ」って懇願してたと思うが(笑)
食べて行きなさいとデザートをたくさん出してきてくれた。
ティラミス、りんごのタルト、メレンゲケーキ。
うれし~♡
疲れきった体にたっぷり甘いイタリアンデザートはおいしいことこの上なし。
取材にご協力いただいた上にごちそうにまでなって、ありがとうございました!
ごはんもおいしい庶民的であたたかいとってもいいお店です↓
■Pizzeria Grand'Italia
Via Palermo, 5 20121 Milano
+39 02 877759
 
そんなこんなで怒濤のミラノ取材は波瀾時々おいしいデザートを織り交ぜつつ
気力と体力フル活動で終日動き続けた。
つくづく私の仕事って肉体労働だと思いつつ見上げる空は
うららかな春の光に満ちているのでした。

ミラノ取材後記(3)

2012-04-10 17:03:55 | ★編集後記
ミラノ!
古い街並を美しく残したこの街は
一見どこへも進化していっていないように見える。
でも、それは見えるだけ、
その、古いアパートの門をくぐってごらん。
そこにはモードの最先端を切り抜く鋭い感覚に搾取された物達が構成する
不思議にきらめく世界が開けている。
 
 
その光、
ドキドキする
 
それは映画で見た世界のようにきらびやかで、
少し強いコントラストでくっきりと陰影を描く。
東京がいかに優れた大都市だって
こんなにときめいたことはない。
ミラノ!
だれよりも優れている、そのプライドが描く鋭い世界は
痛々しい程に鮮烈で輝いている。

たくさんの新しいギャラリーに
古い歴史を溜め込んだ美術館。
混在していながら、決してカオス化せず、
整然と並んで見える。
不思議な街、ミラノ。

そんなミラノを今日も平穏な春の光が照らすのでした。

ミラノ取材後記(2)

2012-04-10 16:58:56 | ★編集後記

ミラノのサンタンブロッジョ聖堂

ミラノ最古と言われる聖堂。
ロマネスク様式の美しい煉瓦の聖堂
そのシンメトリーな造りは
まるで両腕を広げて人々を受け入れるかのような形をして
静かで安らかな空気をたたえている。

4世紀からあるこの聖堂は長い歴史の中で
その時々の建築家によって改修工事や装飾を加えられ、
今でも美しいレリーフや壁画が残っている。
中でもこんな天使を発見

イェーイ!のってるぅ!?
と言うようにお茶目なポーズと笑顔の天使。
思わず私も笑顔になる。

今みたいにみんなが文字を読んだり
書物を理解出来なかったその昔、
きっとこんな分かり易い方法で、
人は幸せを解いたんだろうな。。

何百年も経った今、
古い街並を美しく残したミラノで
人々は平和な春の光に包まれている。
温かく幸せな、美しい春の光景。

それから、サンシーロスタジアムへも取材へ。

サッカーというスポーツは好きだけど、
正直そんなに詳しくない。
でもこのスタジアムに立って、
その大きさに圧倒された。
スタジアムを埋め尽くす人の熱気が残像のように
空っぽのスタジアムに蠢いている。
響き渡る歓声、人々の興奮が、伝わってくるようだ。
スゴイ!
きっとそれは興奮のるつぼ。
狂喜する人の熱は波動となって自らを飲み込んで行く。
すごいだろうな。。
実際に試合やってるの見てみたいな。。

なんかすっかりテンション上がって飛んでいる人(笑
このグリーンを大観衆の中駆け抜ける、
どんなに爽快だろう、、
そこに広がる景色はきっと別世界だな。
 
一日頑張って、タイムリミットぎりぎりまで頑張って、
楽しみのお夕飯。
この辺のお店何て知らないのでホテルの人におすすめを聞いて行ってみた。
海鮮リゾットと手長エビのパスタ。
フランスから来ているカメラマンさんにせっかくだからイタリア料理をね。
とにかくがんばった今日を癒すつもりでがっつりいただく。
明日もがんばんなくっちゃね。

ミラノ取材後記(1)

2012-04-10 15:14:46 | ★編集後記
3/25から取材でミラノに行っていました。
今回は通訳コーディネーター兼ライター。
カメラマンだと、写真は発注元に納品してしまうので
ブログに公開出来ないけど、
今回は写真付きで裏話をちょっと。

どどーん、ミラノのドゥオーモ!
青空に映えた白亜の教会。
その姿はまるで純白のドレスを纏った貴婦人のように美しく輝く。
これだけを見るだけでも十分価値があるミラノ。

今回はパリで活躍するカメラマンの方とコンビでお仕事。
この美しきドゥオーモを見てテンション上がる私たち。
一瞬、観光客モードで盛り上がってドゥオーモと一緒にパチリ記念撮影。
あ、いかん、仕事、仕事。。

まずは、毎月最終日曜日に行われるナヴィリオ運河の蚤の市へ取材。

ヨーロッパではこうやって月1くらいで各地で開催されている蚤の市。
私の住むトスカーナでも色んな広場、町で開かれていて、
近所のものはたまに覗くのだけど、
だいだい同じ業者さんが各会場を転々としているものなので、
どこにいっても同じような物が、実は売られている。
しかし、トスカーナから随分離れたここミラノでは、
営業区域も変わるのか同じ業者でないらしく、品揃えが違う。
しかも規模がでかい!
そりゃ、イタリア随一の都市だもの、当たり前か。

キュートな小物達にテンションは上がりっ放しで市を歩く。

もちろん、掲載出来そうな物を物色、聞き込みは忘れずにね。
お仕事、お仕事。
 
お昼休憩もそこそこに切り売りピザで済ませて
(でもこのピザがおいしかった!)
また次の取材へ。まるで強行軍の取材攻勢。
春の陽がのどかに照らすミラノで
私たちの戦いは始まったばかりなのでした。


<ナヴィリオ運河の蚤の市の情報はコチラから↓>
http://www.naviglilive.it/