南仏の夏休み（２０）～旅の終わり

静かで美しい朝。
長い旅も今日で終わり、
そして今日で私は４０歳。
あるものは終わり、あるものは始まる。

楽しい旅をともにした友人とも今日でお別れ。
私はフィレンツェへもどり、
彼女は南仏、そしてスペインへと旅を続ける。

宿をとったイタリア国境の町ベンティミリアを
別れを惜しむように二人でしばし散策。

恒例の市場チェック。
お野菜豊富！
写真にはないけど、お菓子もちょっと南仏より。

とても夏の繁盛期とは思えないこの落ち着き。
派手さはないけど、なんだか好きだなー、この町。

美しい青が包み込む平穏。
こんな穏やかな人でいたい。
この景色を心に刻んでおこう。

私たちはお別れとなるボルディゲーラの駅に降り立った。
私はここから急行電車に乗り家に帰り、
彼女は次の旅に出る。

今日も美しい一日になる予感。
青い海を前に、楽しかった旅を振り返り名残惜しむ。

楽しかったな、南仏の夏休み。。

不惑をまえにして惑いまくっていた自分を引きずり回した旅。
そうすれば何かに出会えると思っていた。
旅に出たならばいつも、何かしら自分の中で何かが切り替わるのに、
たくさんみた美しい景色も、
私を惑いの中から救い出してくれることはなかった。
ただ、友達と過ごした楽しい時間だけが、心の小さな救い。

青い、青い海岸線を左に見ながら家路へと付く。
また元の場所へ戻る事の不安をぼんやりと感じている。
私はまたあの惑いの中に戻るのだろうか、、
このまま、夢をもちながらもそれを叶える力もなく、
誰かと静かで幸せな生活を思い描きながらも恋もせず、
ただぼんやりと年をとるのだろうか。。
窓ガラスに体をあずけて、ただただ流れる海の青を見ていた。
電車は否応なく私を運んでいく。
どこへ？
私の帰る場所はまだない。
私は旅をつづけている。

さが桜マラソン

さが桜マラソンに参加した。
桜並木沿いを走るコースが売り（？）のこの大会
でも今年は桜の開花が例年なく早く
葉桜マラソンになるんじゃないかと心配したけど
当日、満開の枝から花びらがハラハラこぼれ落ちるいい具合。
よかった。咲いててくれてありがとう。

去年末から始めたマラソン、親切で愉快な仲間に恵まれて続けてきたが
これで今シーズンの大会はひとまず最後。
今回は１０キロコースにエントリーした。
１０キロ！練習でも走った事のないんだけどね。なんて無謀なっ。
（っていうかちゃんと練習しなさいってね）
私の5キロのタイムからすると、１０キロだと１時間かかる。
1時間も走れるんだろうか、、不安だ。
とりあえず、気を紛らわせるために音楽を聴きながら
無理せずマイペースで走ることにした。

競技場のまわりを周遊するコースは中盤になると桜並木にさしかかる。
と、丁度、音楽はレミオロメンの「ＳＡＫＵＲＡ」が流れ出す。
最高！！なんて絶妙のタイミング、音楽の女神様ありがとう！
川沿いの小道は桜のトンネル、桜色の絨毯
花は盛りにハラハラと花びらが舞う中を走り抜ける。
その向こうに青空が広がり始めた。
なんて美しいんだろう。
世界中からハグされてるみたいに温かくて柔らかい気持ちになる。
自己記録5キロを超えて、足は岩みたいに重いけど
そんなことはこの世の美しさに比べたら取るになりないことだ。
走りつつ携帯のカメラでシャッターを切ってみた。
当然ぶれてて撮れてなかったけど。
桜並木を走り抜けたらとたんにきつくなってきた、
というか、きついのを思い出したというか。
あと2キロ。意地だけで走りぬき無事ゴール。
タイムはなんと1時間をきっていた。やるじゃん、あたし。

5キロをゴールにするとその手前はいつもつらいのだが
でも１０キロ走るとなると5キロ軽く通り過ぎていた。
そっか、無理そうに見えても、ちょっと先を目指していくといいのかも。
走り終えだるい体を心地よく放り出して、
散り際にいよいよ華々しく咲く桜をぼんやりと眺めるのでした。

■さが桜マラソンhttp://www2.saga-s.co.jp/sakura2009/

いちご食べ放題マラソン

ジョギングでダイエットに成功したと人に聞き、
私もやる～と酔った勢いでマラソン大会に出ると公言してしまったのは去年のこと。
酔っていたって二言はない男気溢れる九州女子としては
公言どおりマラソン大会に出場し見事完走。
そしてすっかりはまってしまった。
すっかり習慣づいた朝練。今では朝から軽く走った日のほうが体調がよい。
寒い中早起きして走るなんてとみんなには変人あつかいされるが、
マラソンランナーの従兄弟もいるくらいだから、私も体質にあっていたのかもしれない。
気のいいマラソン仲間にも恵まれ、楽しく続いている。

さて、今回は熊本の玉名市で開催されるいちごマラソンに参加。
特産のいちごを呼び物に開催されるこの大会に、は給水所ならぬ給いちご所があるらしい。
いちご大好き♪♪♪
いちご食べ放題マラソンだぁと喜び勇んで参加したら当日は大雨。
いちごどころではなく、雨に冷えきった体で完走するのでやっと。
ゴールした後にもらった炊き出しの貝汁のありがたかったこと。
他にもおにぎりをいただいた。
この大会、町の人の協力がとても大きくて、会場の運営から炊き出し、
また雨の中沿道で応援してくれる人も多くいて、
冷たい雨だったからこそ人の厚意がよりあたたかく思え、うれしい気持ちになった。
走り終わってしまえばこちらのものと、ちゃっかり会場に売っていたいちご大福を購入。
近くの温泉でゆっくり温まったあと、仲間とたのしい打ち上げに繰り出したのでした。

■玉名市横島町いちごマラソン大会
http://www.city.tamana.lg.jp/

羽田空港にて思う

持ってきた鞄には入りきれず、買った大きなバックいっぱいにお土産を詰めて羽田空港へ。
本当にほんとうに楽しかった東京。
美術館、おいしいケーキ、友達と過ごした時間、
本当に楽しくて、たのしくて、楽しすぎて、
帰りの飛行機が落ちてこのまま死んでしまうのかと思ったくらい楽しかった。
でも飛行機はあっさり福岡についた。
ということは、もっと楽しいことがこの先にあるということなのか。
期待しちゃうぞ、神様！

今回、久しぶりの街、久しぶりの友に会い気づいたことがある。
最近自分のキャリアなどについて考える機会があり
その時は、社会的キャリア等ない私も色々な経験をつんで
人としてのキャリアを積んできたと思ったが、そうではなかった。
おとなしくて、なかなか自分を表示できなかった私が
明るく物怖じせず、それができるようになったのは
私がどういう人間であれ、それをただ受け入れてくれる友達に会えたからだ。
私はひとりで今の自分へのキャリアを積んだなど思い上がっていた。
キャリアなどくそ食らえ、そんなものは人を幸せにはしない。
人を慈しむ心のみが人を育て、幸せを育むのだ。
それに出会えた私はきっと超ラッキー。
本当に感謝、心の底から感謝の想いでいっぱいだ。

できるならばどの人のそばにも慈しみがある世界であってほしい。
そうすれば世の中の悲しい出来事は半減するような気がする。
私が受けたあたたかい思いがまた誰かに伝わるように
慈しむ心を常にもっていたいと心に誓ったのでした。

初☆Jリーグ観戦

父とJリーグを見に行った。父は先日貧血で倒れたりしたからその後調子はどうだろかと心配したけど、大好きなサッカーの試合に「大丈夫、行くよ」と張り切り。気持ちが元気の源だからね。
森の中のとっても立派な競技場に到着。お客もまばらで経営がちょっと心配になる。お弁当食べたり、選手にサインをもらったりして楽しく過ごし、試合開始。テレビではサッカーの試合ってついチャンネルを変えてしまうけど、実際に見ると結構楽しい。特に相手チームの浅草なんとかの選手はよく走る。たぶんテレビには映らないところの動きなんだろうけど、そのボールに向うひたむきな姿にとっても感動。地元アビスパを差し置いて浅草の選手ばかり注目してた。見ているうちに私も一生懸命がんばらなくちゃって思えてきた。いやぁ、実物を見るって素晴しいね。

さて、おいてけぼりの母にお土産を買った。よくあるキャラクター付のお土産品程度かと思いきやこれがおいしい。バターの風味豊かでさっくりしてて。どうやら福岡のおいしいお菓子屋さんがつくっているらしいと知り納得。競技場だけでなく、福岡土産として空港等でも売ったらいいのにと思ったのでした。

■アビスパ福岡オリジナル商品
http://www.sailer.jp/avispa/