カメラといっしょ★

地元福岡~イタリア留学からワーキングビザ取得しての海外生活を写真で綴るつれづれ日記

ロケハン、ラヴェッロ

2014-08-30 22:40:50 | └☆イタリアぶらり旅
仕事でアマルフィへ前のり。

バカンスを過ごす人たちが
浜辺にパラソルを広げ、くつろいでいるのを横目で見つつ
”なんで私だけ仕事(怒)”とならないのが
アマルフィの美しさ。


日が長いのを利用して、
明日の撮影のロケハンで隣村のラヴェッロへ。

海を見下ろす高台の
ネコさんもまどろむのどかな街。

かなり高台なので海辺感は薄まるけれど
海から吹き上げる潮風が爽やかで心地いい。


そして古い石畳の町並みと
ふんだんに植えられた花々がとても美しい。

ここは絶対に押さえるようにと言われた花の小道。
赤と白の夾竹桃が石畳の道を鮮やかに彩っている。
町の名所が花の並木道なんてとっても素敵だ。

それから毎年音楽祭も開かれるという大きな公園も下見に。


海を見下ろすとっても素敵な公園だけど、
ちょうど音楽祭の準備で大きなステージが組まれていて
ちょっと撮影には使えないかな。。
しかも、観光でなく仕事で撮影するなら撮影料払ってねと言われ
金額を聞いてびっくり!
ま〜、色んな人のいろんな思惑ってあるよね。
うん、それ以外にも素敵なアングルはあるし、できることやろ。

そして朝が来た

2014-07-18 20:37:59 | └☆イタリアぶらり旅
アマルフィに朝が来た。

早朝で誰もいない。

静かに祈るような神聖な空気に
心が同調していく。

こんな早朝に起きだしたのは
ロケハンをするため。

それは美しい朝。

あれやこらやとアングルを見ながら、
撮影の流れを頭の中で組み立てていく。

青い海に差すまぶしい朝の光は希望の色に似てい気がした。

よし、これから撮影。
行こう。

アマルフィの夕暮れ

2014-07-17 22:42:44 | └☆イタリアぶらり旅
というわけで、仕事でアマルフィへやってきた。
明日からの仕事に向けて前乗り。
到着して、荷物を下ろして、
早速カメラとともに海辺へ。

穏やかな海風が暑かった空気をすうっと吹き去る。
今日の終わりのとほうもなく穏やかな色に包まれて
なんだかふぅぅ。。と解き放たれたような心地になった。
私を捕らえていたものはなんだったんだろう。。

明日に備えて、しっかり夕飯を取ったあとは、
前に食べておいしかったアマルフィ名物のレモンケーキ

カロリー高いって分かってたって、
このおいしさの前ではためらってなどいられない。
たっぷり甘い、ほんのり酸っぱいケーキを
ひとりほおばっていたらこの子が同伴してくれた。

お店の人の飼い犬らしいのだけど、
じっと私の隣に座って一緒にいてくれる。
か、かわいい。。

なんだか色々すっかり癒されて、
よし、明日からの仕事がんばろっと
新鮮な気持ちで思うアマルフィの夜なのでした。

家出常習犯 in ミラノ(1)

2013-12-12 21:41:45 | └☆イタリアぶらり旅
じっとしていればモヤモヤとするので家をでる。
そうやって私は自分の気持ちをふりきってきた。
ウジウジするより行動!
その方が前に進んでいるように思うからだ。

さて、今回はミラノ。
友達の妹が務めるインテリア会社のイベントに誘われたから。
イベントのためにわざわざ?とも思ったけど、
モヤモヤしているよりはいいのでいい機会と出かけてみた。

ミラノに着いて、ちょっと遅めのお昼ご飯。
以前ミラノに住む友達からおいしいと教えてもらったパン屋さんへ。
ブリオッシュ倶楽部の使命もあるしね。
パンだけでなく総菜も売っていて、
買ったものを店内で食べられる席もあるからちょうどいい。
おなか空いていたのでパンと総菜。
おお、パンはさすがのおいしさ!


上品なクリスマスの飾り付けに
街はいつもよりキラキラしている。
柔らかいベールに包まれるように今日が暮れていく。
ああ、ミラノ!やっぱりステキ。


招待してもらったイベントへ。
イタリアのモダンインテリアブランド、MOROSOの展示会。
やっぱりここのブランド、かわいいな~。
モードにアンテナをはったおしゃれ人が集う中、
ちょっとドギマギする私。
ジャーナリストの人たりと少しお話しなどして
程よいところで会場を後にした。

夕飯はアペリティーボのバーへ。
あんまりいい感じじゃなかったので、
以前取材して知っているお店にまた寄った。
カウンターでワインを飲んでいると、
自然に同じようにカウンターで飲んでいる人と話す事になる。
それがイタリアの楽しいところ。
1杯のつもりが、周りの人がおごってくれるものだから
気づけば5杯ほど飲んでいた。
楽しいたのしい夜。

ほろ酔い気分で家路につく。
圧倒的に美しいドゥオーモの前にたち
モヤモヤあれやこれやを思ってみれば、
それらが随分遠く背後にあるような気がした夜なのでした。

ロミオとジュリエットの舞台ヴェローナへ(2)

2013-09-05 20:51:21 | └☆イタリアぶらり旅
素晴らしい舞台にすっかり感化された単純乙女な私たちは
興奮覚めやらないままに飲んだくれ、楽しい夜を過ごした。

今日の午後から仕事という友達は早々に帰り、
私はカメラといっしょにヴェローナの町を散策。

美しい光に満ちた朝。

ロミオとジュリエットのロマンスが生まれたのもうなずけるかわいらしい町並み。

物語の中に入り込んだ気分になって歩く。

胸を焦がすような恋、どんなものなんだろう。。

そのときめきはこの朝日の光に似ているだろうか。


町をどんどん歩く。
明るいパステルカラーの壁、
ほんのりピンク色の大理石、
見れば見るほどロマンティック。


ここにいれば、私もちょっとはロマンティックな人間になれるだろうか。

ステキな恋なんてできちゃうだろうか。

とりとめもない事を考えつつ、塔にも上ってみた。

上から見てもバラ色の町。
そうね、この町ならステキな恋ができるかも。

ね、ジュリエット。

ジュリエットが恋心を月に告白したバルコニーからみた青空は
あふれる光に透かして、不思議に輝いて見えるのでした。

ロミオとジュリエットの舞台ヴェローナへ(1)

2013-09-04 23:12:31 | └☆イタリアぶらり旅
シェイクスピアの名作「ロミオとジュリエット」は
実はイタリアのヴェローナを舞台としたお話。
ヴェローナには古代ローマ時代の円形劇場がが残っており、
そこはまだ現役で野外劇場として使われている。

ジェノバでジェノベーゼを食べたいように、
ボローニャでボロネーゼを食べたいように、
ヴェローナでロミオとジュリエットの舞台を見たかった。
そしてそのチャンスがやってきた!
友達が一緒に行こうとチケットを取ってくれたのだ。
うれし~!
願えば叶う!!
のんきに私は信じている。

まずはヴェローナに到着。
ホテルにチェックインして荷物をおろして、、
ビールでしょ!
色々考えすぎて重かった心を旅の空は一気に解放する。

仕事終わりで駆けつけた友達と劇場へ。
ああ~、ワクワクするっ。

席はだいぶん遠いけど、舞台で繰り広げられる
美しいパフォーマンス、衣装、舞台装置に引き込まれ、
やがて席の遠さを忘れてしまう。
古代の野外劇場は、そりゃあ今のように音響効果が抜群というわけではないから
ちょっと遠くに聞こえていた歌は、
ジュリエットが歌い始めた時に一変した。
なんて美しい声なんだろう!
山を超えてひびく小鳥の声のように遠くまで響いていく。
すごい!
ああ、もう感動!
感動といわずして何と表現していいものか。
舞台って、演じるって、魅せるってこういうことなのか!
みるみるうちに私の体は舞台に繰り広げられるキラキラでいっぱいになった。

素晴らしい舞台を鑑賞して、
感動ですっかり沸騰してしまった私たちは、
よーし、とりあえず乾杯だっ!と勢い良くバールへ。
上機嫌にグラスを傾けつつ、感動の余韻にひたる夜なのでした。

プチ・トスカーナツアー

2013-08-24 23:22:11 | └☆イタリアぶらり旅
連れの後輩という子と仲良くなった。
夏休みの短期留学で来ている学生さんで、
でとってもピュアでかわいいのだ。
フィレンツェ郊外の別の町も見たい?ときくと
はい、とかわいい笑顔で答えてくれるので、
案内する事になった。

まずは塔の町サンジミニャーノへ。

その当時、塔の高さは権力の象徴で
こぞって建てた高い塔が今もたくさん残る町。


石造りの町並み、高台にある町からの眺めも最高。
それから、おいしい白ワインもある。


そしてシエナへ。
レンガ造りがとても美しい町。
フィレンツェとシエナは当時どちらとも有力な町で
長い歴史の中で権力を競い合ってきた。
フィレンツェも美しいけど、
シエナの町の美しさもまた必見。

市庁舎にあるマンジャの塔にも上ってみた。
ひたすらこの階段を上るとこの景色。

ハイライトで駆け足でまわったプチ・トスカーナツアー。
楽しんでもらえたかな?
かわいい彼女の青春の楽しい思い出のひとつになればいいなと思うのでした。

風のコルトーナ

2013-08-13 22:13:18 | └☆イタリアぶらり旅
日本から遊びに来たお友達と一緒にドライブ。
トスカーナの丘の上の小さな町コルトーナへ。

丘の上の町からは下界がこんなに小さく見える。
黄色い部分はひまわり畑。
うおー、あそこ行ってひまわりに埋もれたいっ。


とても小さな町だけど、古代エトルリア時代からある由緒ある町。
中世の趣ただよう町並みも美しい。


そして、ごはんもおいしい!
ここのレストラン、かなりよい。
丁寧に作られた、そんなおいしさが伝わる。
観光客がくるには遠すぎる片田舎、
誰に見せるわけでもなく実直に作られたものって
時にすごく伝わるものがある。

小高い丘の上、終始風の吹くこの町は絶好の避暑地。
そして、その風は心の中も吹き貫き、
思い倦ねていたことをさらっていく。

なんだかすっきりしているような夏の日なのでした。

トラブルは転じて吉となせ

2013-08-02 22:19:46 | └☆イタリアぶらり旅
私たちは海辺のすてきなレストランへ
イタリアの食雑誌のランキングで一番おいしいとされた
ボンゴレスパゲッティを食べに出かけた。
海辺の景色やおいしいパスタの事を考えて
みんなでウキウキしながら電車に乗っていた。
しかし、その電車は途中の駅で止まり、
そのまま海に到達することはなかった。。

線路故障だったらしいのだけど、
次から次に到着する電車の乗客は全てそこで降ろされ、
小さな片田舎の駅は大混乱。
振替輸送のバスも来るか来ないか分からない。
情報を求めて駅員に聞いても「知るかっ」と逆ギレ!
炎天下の中待ち続け、
ようやく来た振替バスも我先にと押し寄せる人で乗れやしない。
ああ、イタリア。。
震災の時に、来ない電車をじっと並んで待つ日本人の姿が
衝撃映像としてニュースになったけど、
うん、そうだね、世界ではあの姿の方があり得ない話なのね。

これはムリだ、、
ということで、協議の結果、私たちは目先を変えてみた。
輸送バスや混乱きわめた電車ではなく、
ローカールの路線バスに乗って他の町へいくことにした。
ピストイアならここから行けそうだ。
そうそう、解決策はひとつじゃない。

というわけでピストイア。
この町のレストランで働くお友達を訪ねる事にした。
一番おいしいボンゴレもいいけど、
お友達に会えるのはうれしい。
波乱に満ちた今日のスケジュールは楽しいものとなった。

みんな疲れきっていたからがっつりしたものは食べられず、
海鮮のクスクス。
これがとってもやさしいいい味だった。
お酢でマリネした海鮮の酸味が
夏の太陽にジリジリ焼かれてひからびた体にしみわたる。。
ああ、おいしい。。

先日誕生日だった私に、
サプライズでかわいいデザート盛り合わせ。
大好きなデザートワイン付き。
みんな本当にありがとう!

このあと、仕事を終えた友達も参加して女子トーク。
楽しい時間はいつまでも照らす夏の太陽のように
ゆっくりと、ゆっくりと過ぎていくのでした。


<食事をしたレストラン>
■Baldovino
Piazza San Lorenzo, 5, Pistoia

緑の大地トスカーナの旅~Castelnuovo、Borgo San Felice

2013-07-23 22:33:34 | └☆イタリアぶらり旅
緑の大地をドライブし、そろそろお腹もすいたので
カステルノーボという近くの村へ立ち寄った。

ガイドブックにも載らない、
地図でも点でしか表示されない小さな村は
こんなにも素敵な町並み。


レストランのランチ営業がはじまるまでの間
村の中をぶらぶら。



素敵な時計塔もある古いこの村には
どんな歴史があって、どんな人々が暮らしてきたんだろう。
あたたかな景色に、きっとそれは幸せなものだったに違いない、
ふとそんな空想をしてみたりした。

みんなの共通の友人が昔働いていたお店、
名前を出したら笑顔で快く迎えてくれた。
きっと彼はまじめにここで働いてたんだろうなー。

今日車を出してくれた友達の旦那さんもコックさんということで、
お昼からデグスタチオーネのコースメニューをしっかりいただく。
食事は彼にとっていつも勉強であり、楽しみ、
どこへいってもしっかりコースを食べるらしい。
ならばと私たちも一緒にご馳走たべちゃおう!

写真左はペコリーノのラビオリ、
右はミートソースのパッケリ

メインは豚フィレ肉、
どれも濃すぎずやさしい味わい。
おいしかったー!
本当にごちそうさま。

帰りがてらよった隣村のボルゴ・サン・フェリーチェは
実はいつも私が仕事で撮影に訪れる村。

小さな村をまるっと企業が買い取って、
ヴィラとワイナリーを経営している。

そこのワイナリーでまた試飲。
ワインの試飲にはじまり、試飲で終わる
私たちらしい夏休み。
ああ~、楽しかった。

夏の暑い太陽は今を盛りに輝いているのでした。