二段ベットに個人ロッカーに勉強机、
合宿所みたいにこざっぱりしたホテルで宿泊。
ロッカーがやたら縦長なのを見ると、
シーズンにはスキーヤーが泊まるのかななんて思ったりした。
朝食をホテルでいただいて、いざ出陣。
今日は一日インスブルック市内観光。
あいにくの曇り空。
傘こそささなくていいけど、霧に濡れた空気は
7月とは思えないくらい冷たい。
まずやってきたのは街外れの公園でやっていた古物市。
イタリアでも週末にはどこかの広場で古物市をやってるけど、
結構かわいいアンティークとか見つかったりして楽しい。
でもここのは、どちらかというと近所の公民館でやるバザーみたいな。。
ああ、これ昔うちにもあった~、というちょっと懐かしい感じの家庭用品が並んでた。
ま、それはそれで、楽しい見学。
お次は市場へ。
お野菜や果物の種類が以外にもたくさん。
そっか、山奥とはいえ、現代だもんね、新鮮なもの仕入れる事くらい簡単か。
きれいに並べられてるところがなんか国民性?
さすがにソーセージの種類多い。
こういうところは山料理って感じ。
おいしそーーー!
庶民の生活を見学したら、次は王宮から宮廷教会を見学。
豪華絢爛でありながら重厚な雰囲気を持つ教会。
明るい大きな窓と可憐な雰囲気の宮廷。
世界史で習ったあのきらびやかな宮廷生活がここにあったのかな。。
それからどうしても行きたかったチロル民族博物館。
民族博物館、大好き。
チロルの人々の生活にまつわる物がたくさん展示してある。
写真左は、チロリアン衣装を来たお姉さんと写真を撮れるスタジオ。
微妙なカキワリバックに中途半端な笑顔のお姉さんがこわいです(笑)
チロルの人々は草花のデザイン、赤と緑が大好き。
生活用品のあらゆる物に、草花をモチーフとした細かな細工が施されている。
緑の草原に咲く可憐な花々を思い描きながら、
長い冬の間、コツコツとこんな細工をしていたのかな。。
小雨が降り出した雨の街を散策。
金の小屋根、聖アンナの記念碑。
そしてお昼ご飯はケーキ!
短い旅行中、どんなにがんばったって食べられる量は決まっている。
その中でどうしても食べたい物を選んだらケーキになった。
だって、オーストリアといえばお菓子!でしょ?
絶対に食べたかったシュトレーン。
随分素朴な感じ。ま、そういうものだしね。
ちょうど雨が上がり始めたので、
街の外れにあるスキージャンプ台へ。
シーズンオフには展望台として解放されている。
向かう途中にかわいい民族衣装を着た子ども達に遭遇。
かわいい~~。
いいね、民族衣装。みんなよく似合ってる。
ジャーン!
これがスキージャンプ台。
そしてジャンプのスタート付近から。
こえ~~~~;;;
むり~~~!!
絶対無理でしょ、こんなとこから滑るの。怖すぎるでしょ。
しかも、着地地点の向こうはお墓。。
ひえーーー;;
気を取り直して、街の景色。
結構立派な街なんだね~。
古い街並の周りに新興住宅地みたいのがずっと広がってる。
そしてその奥には山々の影が。
ああ、山が全部見えたらきれいだろうな~。
それから美しい教会や
街並を見て歩いて散策。
今日はお天気が悪いから少し暗く感じるけど、
明るいパステルカラーの建物や草花を模した装飾など、
この街の人達は明るくてかわいらしいものが好きなんだね。
また雨が降り出したけど、一応「市の塔」にも上ってみた。
雨に濡れた屋根を見下ろす。
小さく並んだ家々は、昔、お話で読んだヨーロッパの街並のようなに、少しメルヘンな感じ。
さて、お楽しみの夕飯。
昔ワイナリーだったという古い佇まいがとっても素敵なレストランへ。
今日の夕飯はチロル地方の郷土料理「チローラー・グレステル」
お肉をじゃがいもやタマネギなどのお野菜と炒めたもの。
シンプルな料理だけど、これがすっごくおいしかった。
じゃがいも、うまし!
あいにくの雨の一日。
でも宮廷からチロル民族までじっくりみれて堪能。
そしてさらに興味を持った。
この国の人達ってどんな人々、どんな歴史をたどったんだろう。。
かろうじて知ってるのはマリア・テレジアとザッハトルテくらい。
もっと色々知りたいな。。
旅の空はまだまだ遠く知らない世界へ広がっているのでした。