カメラといっしょ★

地元福岡~イタリア留学からワーキングビザ取得しての海外生活を写真で綴るつれづれ日記

お誕生日ありがとう

2012-07-31 23:39:16 | ★編集後記
今日は私の誕生日。
童顔なため年齢を言うといつも驚かれたが、
今日、年齢を言う自分の方がびっくりという年になった。
若く見えるねと言われてもそれはもうただのお世辞で、
寄る年並に従って肌の張りに老いを感じる今日この頃、
いつまでも若いつもりでいたので老いていく事が初めはショックだったけど、
でも今は年を重ねる事に責任を感じるようになった。
老いても、清く、亮かな私でいられるよう、凛と心をはっていよう。

こんな私をあたたかく見守り、支えてくれたたくさんのお友達、家族、
本当にほんとうにありがとう!
みんなが私を知っていてくれるから、
私は迷子にならずにまた笑顔になれる。
もらった笑顔を今度はみんなに届けられる私になるから。
そのために、もうちょっとこの異国でがんばってみるよ。

いつみてもときめかせてくれる古いこの橋の美しい姿を
もう少し見ていたい今日なのでした。

今年のひまわり

2012-07-22 20:37:47 | └☆イタリアぶらり旅

今年もひまわり畑を撮りにでかけた。
いつものお友達の車をチャーター、
本当にいつもありがとう。

高く、広い夏の空に

懸命に咲く金色のひまわり

その姿を見るだけで、チリチリと心は震える。

ひまわり畑をまわる途中、立ち寄ったサン・ミニアート
丘の上の小さな町。


古い町並を今も残すかわいらしい町。
 

丘の上を吹く風と夏の光が濃く落とす影が心地よい。

ここでお昼休憩。
写真左、トスカーナの郷土料理ミートソースのパッパルデッレ、
もちろん赤ワインとともに。
そして右は大好きティラミス!

おひるごはんをしっかり食べたら、
腹ごなしにあの塔のある高台へ。

濃い緑色のオリーブ畑が広がる丘の上の
煉瓦色のかわいい町サン・ミニアート。
なんて美しいコントラスト
きれいだな、、

帰り道でもひまわり畑を探しながら走る。

今年のひまわりは強い風に吹かれても
毅然と顔を上げて立っている。
ザワザワと吹き付ける風に私の不安な心が露になる。
そんな私をまっすぐ見つめて立っているひまわり。
不安におびえる時には君の姿を思い出すよ。
強くてまっすぐな君の姿を。

今年もひまわりの旅をありがとう。
去年の感動とはまた違う思いを胸に、
ひまわり畑を、夏を、あとにしたのでした。

国境を越えて、オーストリア インスブルックの旅(5)

2012-07-17 23:21:59 | └・海外旅行
翌朝、青空、まるで早回しのように雲が飛ぶ。

朝食前にカメラを持ってお散歩。
 
 
澄み切った冷たい空気を吸い込むごとに、
私の中が洗われていく気がする。
 

露にうつむく草花の美しいこと。
可憐で楚々とした美しさ。
誰にも誇らずともこんなに清く美しくある。
そんな風でありたい。

朝食を元気よくいただいて出発。
今日は山登りトレッキングに挑戦!

って、リフトに乗って上るんだけどね。
楽しみにしていたトレッキング。
知らずと鼻歌がでるほど浮かれきっていた私に失笑の友人。

そしてアッという間に頂上!
わー、すごい!山がこんなに近くに。
そして、あれ、氷河だって。
すごい。。
あの岩肌、険しく、それでいながら大らかで、威風堂々たる姿。
空よりも山が大きいんじゃないかと思う程の存在感。
山って、山って、
美しい!
 
すばらしい景観を眺めながら至福の一杯。
夏とはいえ冷え冷えとした山頂の空気の中、
ビールうまし!!
ああ~、最高!

さて、優雅な山頂のひと時を楽しんで、
楽しみにしていたトレッキング。
ま、下るだけだけどね。
 
といっても道は見えなくなるまで下へ続いている。
  
あ、きれいな池。
ひつじの親子もいるね。

って、あれ??
私、ひつじの父さんに追いかけられてる?
父さん、ガシガシと激しく追従してくる。
いや、、ちょっと目がこわいんですけど、、
”オレのこひつじちゃんに近づくんじゃねー”
絶対そう言ってる。ヒー!
だれよー、ひつじが弱いものだって言ったのは。
こわいー。。
恐れて逃げる私の姿を笑いながら写メ撮る友達。
 

ま、ひつじ父さんからは無事逃げまして、
かわいいお花が咲く道をゆく。
雲の影が山を走る。
渡る風がきもちいい。
 
あ、ようやく町が見えてきた。
って、え!!まだあんなに遠いの~~~!
 
 
でも、野の草花を愛でつつ、
 
時にはへんな金色のきのこなども愛でつつ、

美しい緑の山々に
心は大きくもたれかかるように
柔らかく、大きくため息をつく。
ああ、なんだろう、この心安らいだ感じは。
ああ、山、大好き。
子どもの頃はつらい山登りなんて大嫌いだったけど、
楽しい、山、すばらしい。
 
 
山肌を流れる小川の水は透明よりも清らかに澄んでいる。

中程まで降りてきたところで休憩。
朝ご飯をちょっと残して持ってきたパン。
んん~、澄んだ空気の中で食べるご飯はおいしいね~。

ね、牛さん。
山の大きな力に抱かれて遊んだトレッキング、
すっごく楽しかった~。
私、山ガールになるっ!
単純な私はすぐさま決意。
ああ、またいろんな山行ってみたい。
 
まだまだいたいけど、そろそろ帰りの時間。
宿に戻って、昨夜から気になっていたショーケースのケーキを食べて、
インスブルックへ。

晴れ渡るインスブルック。
  
 
 
今日は暖かいせいか、人出も多く
みんなのびのびとしている。
 
そして、この旅、最後の晩餐。
ずっと食べたかった「ゲミューゼ・テラー」
チロル地方の郷土料理で温野菜の盛り合わせに目玉焼きをのせたもの。
それらしきものを人が食べているのを見かけたお店に行ってようやくありついた。
特別じゃないシンプルな料理だけど、すっごく好き。
おいしい!
そして、〆のビール!
ん~、最高ねっ。

天気にはちょっと恵まれなかったけど、
十分楽しんだインスブルックの旅。
おいしいものいっぱい食べて、
ビールもいっぱい飲んで。
何よりも山の本当の美しさ、素晴らしさに気付いたこと。
ああ、どうか、あの例えようもない強さに
少しでも近づけるように、
私はきっとまた山に登ると思う。

いろんな事に気付く機会をくれる旅、
だから旅に出たいと今思う、
もっと変わって行きたいと思う、
まだまだ途中の私。

楽しい旅を一緒にありがとう。
お土産をかばんにパンパンに詰めて、
私たちはこの日の深夜電車で懐かしの我が家フィレンツェへと帰ったのでした。

国境を越えて、オーストリア インスブルックの旅(4)

2012-07-16 23:07:50 | └・海外旅行
今日はインスブルックから離れてイェンバッハへ。
ここからアッヘンゼー鉄道の蒸気機関車に乗ってアッヘン湖に向かう。

蒸気機関車、久しぶりだな~。
鉄道好きの父親に連れられてよく乗りに行ったっけ。
あ、来たきたきた。

かわいい~~♡
あ、でもなぜ後ろ向き??
このまま行くの?

機関車は客車を後ろ向きに引っ張る形で出発。
なぜ?なぜなの?
 
 
かったん、かったん、かったん、しゅぽー
それはおもちゃが大きくなって私たちをのせて走ってるみたいに、
かったん、かったん、かったん、
ぎこちなく、ゆっくりと、でも力強く山を上って行く。
かったん、かったん、かったん、
一緒に私たちも揺れる。
しゅぽー
力一杯走っているのが分かる。
はあああ♡
なんかすっごくかわいい。

山を上りきった先の駅で切り替え作業。
どうやら今度は機関車がちゃんと前を向いて引っ張ってくれるらしい。
なぜ?なぜそうなるの?
これから下りだから?
興味深いっ。
ん~、誰か詳しい人に聞いてくれば良かった。
私たちの目の前で手早く機関車の入れ替え作業。

あ!ちょっと!機関士さん、イケメンじゃなかった??
っちっ、後ろ姿しか撮れなかった。。

そんな女子なやりとりを繰り広げつつ、
目的のアッへン湖へ到着。

ありがとう!おつかれさま。
一仕事終えた機関車は熱い息を吐きながらシューシューいっている。
ん~ん、かわいいやつめっ。
 
あまりのかわいさにシャッターを切る手が止まらない。
私たち二人して鉄子さながら機関車を激写しまくる。
やばい、私、鉄道ファンになるよ。
機関車、超かわいいっ。
キャイキャイ言いながら、楽しい旅。

帰りの電車までの間、アッへン湖を見学。
水、すっごく澄んでる。
青いね~。

ちょっと歩いている間に、
冷たい風とともに雨がパラパラ。
じゃあ、とりあえずどっかでお昼にする?と入ったレストラン。
ギンガムチェックのワンピースにかわいいエプロンをした
笑顔のかわいいでっかいおばちゃんにあたたかく迎えてもらって
くつろぎのランチタイム。

何にしようかなーとメニューを見ていたら見つけてしまった
「パラチンケン」オーストリア風クレープ。
これ食べたかったんだよねーー!
他にも気になるものはあったけど、やっぱりこれ。
あるところで食べとかないと。
というわけで、ビールとクレープという妙な組合せのお昼ご飯。
何が何でもビールははずさない私である。

パラチンケン、おいしかった。
クレープと何が違うかは説明出来ないけど、
というか、ま、クレープです。
うすくて柔らかい生地。卵たっぷり甘くて懐かしい味。
甘いクレープに、甘~いアプリコットジャムが
雨に濡れてちょっと冷えた体の体温を上げてくれた。

食事を終わって店を出たら晴れてた。
湖、きれい!
日が照るとそれはエメラルドみたいに輝いて見える。

帰りもこのコに乗せてもらって行きます。
あっ、ヤッターマン乗り!かっこいいっ!
やってみたいって、小さい頃から憧れてた。
いいな~、機関士になりたかったな~。

下りもカタコトカタコト一生懸命走ります。
ほんとうにかわいい、機関車。
それは馬の背に乗った時、その背の力強さと優しさに感じ入るように、
機関車になんだか思い入れしてしまう。

さて、この機関車には客車に通路がない。
なので、車掌さんは窓の外の小さな木枠を歩いて検札にくる。
そして窓からにょきっと、切符をお願いします、とな。
走る列車の窓の外から人、こ、こわい。
写真に撮ったら更にオカルトちっくになった(笑)

美しい山々、湖を堪能して、
なによりも蒸気機関車の良さを再発見した半日プチ旅行。
なぜ父があんなに機関車が好きだったのかようやく分かった気がした。
きけばこんな観光機関車がこのチロル地方にはたくさんあるとのこと。
えー、他のも乗ってみたいっ。
あれ、カエルの子はカエルということなのか。
血は争えない。
きっと今頃父は草葉の陰でほくそ笑んでるにちがいない。

さて一旦インスブルックに戻って、今日はもっと山際へ移動。
と、その前に、ずっと天気が悪かったインスブルック、晴れてるじゃない!
乗り換えまで20分程、
ごめん、どうしても写真撮ってきたい、と
友達を駅に残し、ダッシュで町へ。

きれい!
美しい緑の山に抱かれた町。
すてき~!

やっぱり青空がいいね。

ダッシュで駅に戻って、電車とバスを乗り継ぎ
山深いオーバーグルグルへ。
ここで、私たちは明日トレッキングに挑戦する。
どうか明日は晴れますように。

泊まったホテルの食事。

でたー!ウィンナーシュニッツェル!
カッリカリの衣!お肉も柔らかくっておいしい!

そして!これはっ!!
食べたかったけど、今まで入ったお店のメニューには無かったカイザーシュマーレン!!
きゃーーー!!やったー!!ほんと食べたかったんだー!!
そうそう、私、食べたいデザートについては念力使えるらいし。
今までも、「食べたい」そう願うと奇跡的に目の前に出てくる事が多々あった。
たぶんそれは怨念に近いくらい願っているんだと思う(笑)
とにかく、その怨念で引き寄せたカイザーシュマーレン
おいしかった!!!
だいたいホットケーキ。
でも、もうちょっと焼きにバターを多く使い、
表面をかりっと、中をもちっと焼き上げた感じ。
おいしい!
ホットケーキより好きかもっ。
おいしーーー!

お目当てのデザートをいただけて大満足の就寝。
ふと目覚めた夜中、
窓の外に山の上ならではの満点の星空を見つけて
脳みそごと震えるような感動に、
感情も言葉も失って漂う個体になって宇宙に浮かぶ。
ここに旅して、今ここにいる瞬間をありがとうと思う
それは全てを肯定し、ありがとうと思う心境にさせるような
絶対的に美しい空に包まれて、
また眠りにつく旅の空なのでした。


国境を越えて、オーストリア インスブルックの旅(3)

2012-07-15 22:38:05 | └・海外旅行

オーストリア インスブルックの旅、
今日は一足伸ばして、エールヴァルドへ。
なんでもロープウェイで、ドイツ最高峰ツークシュピッツェ山頂展望台(2,966m)行けるらしい。
ドイツ最高峰!
そりゃー行ってみたいじゃないっ。
  
 
山のふもとのエールヴァルドは小さな町。

とても静か。
そこからバスに乗ってロープウェイ乗り場の町まで行く。
 
れれれ、ロープウェイのロープの先が雲に隠れてる。。
私たちあの雲の先まで行くんだよね、
もしかしてせっかく行っても雲で何もみえないとか?
いや、雲の上に出て青空に雲海とか?

不安をのせて、ロープウェイはすごい断崖をメキメキ上って行く。
そしてあっと言う間に頂上。

ひゅる~~~
見事に雲の中。
まっしろ、、
かろうじてすぐそこの岩が見えるくらい。
あはは!
安くはないロープウェイ代払ってこの景色とは、
もう笑うしかない。
 
気を取り直して、まずはビール!
それから、外は風も凍る極寒の世界、標高3000mを分かってなかった私たちは
ハイキングに行くような軽装ですっかり体が冷えきってしまったので、
あたたかいスープとプレッツェル。

そして見つけた不思議なお菓子。
あんまん??
聞いたら、この地方の郷土菓子なんだって。
えー、食べてみたいっ!てか食べるでしょ。
これがすっごくおいしかった!
本当にあんまんみたいで、
中身はあんこのかわりにプルーン系のフルーツを練ったもの。
かかっているのはカスタードソースに芥子とかナッツとか合わせた粉。
雪に覆われた山と雪の下から覗く岩肌をイメージしているそう。

しかし、真っ白な世界
何もみえないのに不思議と閉ざされた気分にならない。
それはどこにもつながるような、
全ての中のような、
広い世界のような、
私の中のような。
最高峰の眺めも素晴らしいだろうけど、
これはこれでめったに見れない特別な景色。

下りのロープウェイでは少し雲も晴れて景色を見る事ができた。
わー!何あの湖。
すっごくきれいな青。
宇宙から地球を見た時の色みたい。
きっと地球は本当はあんな色をしてたのかもね。
何にも汚されない澄み渡る青。

町に降りてきた。
少し太陽の光ものぞき始め、
山のふもとの町はやわらかな初夏の色。
 

最高峰は拝めなかったけど、
この澄んだ空気を吸って、
なんだか自分の中がサラサラとした気分になった。

さて、インスブルックに戻り、お楽しみの夕飯。
ガイドブックを見て行った喫茶店。
軽食もあると書いてあったのにケーキしかなかった。
しかたがないのでおやつにケーキ。

ケーキしか食べなかった事をいいわけに、
屋台のソーセージも食べちゃいました。
みんな買ってて、おいしそうだったの。
 
かなりジューシー、やっぱり本場のソーセージはおいしいね。
&ビール!最高でしょっ!
こんな風に屋台で立ったままいただきます。
これまたなんだか雰囲気あって楽しいね。
 
それから、町を散歩しつつお土産探し。

公園好きの私の独断で宮廷公園にも寄ってみた。
かなり立派で、公園というよりは森のように、
さまざまな木々が大きく育っていた。
こんなに木々が繁るなんて、この土地はとても力強いんだね。。

中途半端なものしか食べてないので、
追加でチーズとハム、そしてワインをBARでいただいた。
フルーティーなワイン、ハムもチーズもしっかりとおいしく、
インスブルックの夜はほろ酔いでリラックスモードで更けていくのでした。

国境を越えて、オーストリア インスブルックの旅(2)

2012-07-14 23:10:03 | └・海外旅行

二段ベットに個人ロッカーに勉強机、
合宿所みたいにこざっぱりしたホテルで宿泊。
ロッカーがやたら縦長なのを見ると、
シーズンにはスキーヤーが泊まるのかななんて思ったりした。
朝食をホテルでいただいて、いざ出陣。
今日は一日インスブルック市内観光。

あいにくの曇り空。
傘こそささなくていいけど、霧に濡れた空気は
7月とは思えないくらい冷たい。

まずやってきたのは街外れの公園でやっていた古物市。
イタリアでも週末にはどこかの広場で古物市をやってるけど、
結構かわいいアンティークとか見つかったりして楽しい。

でもここのは、どちらかというと近所の公民館でやるバザーみたいな。。
ああ、これ昔うちにもあった~、というちょっと懐かしい感じの家庭用品が並んでた。
ま、それはそれで、楽しい見学。

お次は市場へ。
 
 
お野菜や果物の種類が以外にもたくさん。
そっか、山奥とはいえ、現代だもんね、新鮮なもの仕入れる事くらい簡単か。
きれいに並べられてるところがなんか国民性?
さすがにソーセージの種類多い。
こういうところは山料理って感じ。
おいしそーーー!

庶民の生活を見学したら、次は王宮から宮廷教会を見学。
豪華絢爛でありながら重厚な雰囲気を持つ教会。
明るい大きな窓と可憐な雰囲気の宮廷。
世界史で習ったあのきらびやかな宮廷生活がここにあったのかな。。
 
それからどうしても行きたかったチロル民族博物館。
民族博物館、大好き。
チロルの人々の生活にまつわる物がたくさん展示してある。
写真左は、チロリアン衣装を来たお姉さんと写真を撮れるスタジオ。
微妙なカキワリバックに中途半端な笑顔のお姉さんがこわいです(笑)
チロルの人々は草花のデザイン、赤と緑が大好き。
生活用品のあらゆる物に、草花をモチーフとした細かな細工が施されている。
緑の草原に咲く可憐な花々を思い描きながら、
長い冬の間、コツコツとこんな細工をしていたのかな。。

小雨が降り出した雨の街を散策。
 
金の小屋根、聖アンナの記念碑。
 
そしてお昼ご飯はケーキ!
短い旅行中、どんなにがんばったって食べられる量は決まっている。
その中でどうしても食べたい物を選んだらケーキになった。
だって、オーストリアといえばお菓子!でしょ?
 
絶対に食べたかったシュトレーン。
随分素朴な感じ。ま、そういうものだしね。
 
ちょうど雨が上がり始めたので、
街の外れにあるスキージャンプ台へ。
シーズンオフには展望台として解放されている。
向かう途中にかわいい民族衣装を着た子ども達に遭遇。
かわいい~~。
いいね、民族衣装。みんなよく似合ってる。
 
ジャーン!
これがスキージャンプ台。
そしてジャンプのスタート付近から。
こえ~~~~;;;
むり~~~!!
絶対無理でしょ、こんなとこから滑るの。怖すぎるでしょ。
しかも、着地地点の向こうはお墓。。
ひえーーー;;

気を取り直して、街の景色。
結構立派な街なんだね~。
古い街並の周りに新興住宅地みたいのがずっと広がってる。
そしてその奥には山々の影が。
ああ、山が全部見えたらきれいだろうな~。

それから美しい教会や

街並を見て歩いて散策。

今日はお天気が悪いから少し暗く感じるけど、
 
 
明るいパステルカラーの建物や草花を模した装飾など、
この街の人達は明るくてかわいらしいものが好きなんだね。
 
 
また雨が降り出したけど、一応「市の塔」にも上ってみた。
雨に濡れた屋根を見下ろす。
小さく並んだ家々は、昔、お話で読んだヨーロッパの街並のようなに、少しメルヘンな感じ。
 
さて、お楽しみの夕飯。
昔ワイナリーだったという古い佇まいがとっても素敵なレストランへ。
今日の夕飯はチロル地方の郷土料理「チローラー・グレステル」
お肉をじゃがいもやタマネギなどのお野菜と炒めたもの。
シンプルな料理だけど、これがすっごくおいしかった。
じゃがいも、うまし!

あいにくの雨の一日。
でも宮廷からチロル民族までじっくりみれて堪能。
そしてさらに興味を持った。
この国の人達ってどんな人々、どんな歴史をたどったんだろう。。
かろうじて知ってるのはマリア・テレジアとザッハトルテくらい。
もっと色々知りたいな。。
旅の空はまだまだ遠く知らない世界へ広がっているのでした。


国境を越えて、オーストリア インスブルックの旅(1)

2012-07-13 23:35:13 | └・海外旅行
ガイドブックの取材の仕事が一段落と思ったら、
今度は結婚式シーズンで挙式の撮影ラッシュ、
その間もレストランのアルバイトは休む事が出来ず、
昼夜馬車馬のように働き続けて、
もーーー、疲れた、家出してやるーーっと、吠えていたら、
旅行好きのバイト先のお友達が乗ってきた。
よーし、じゃあ、一緒にどっか旅行いく??
イタリアからちょっと出たいよね、
じゃあと、電車で国境を越えた次の街インスブルックへ行く事に。

早朝にフィレンツェを発って、
電車の中でうたた寝をしていたら思いのほか早く着いたインスブルック。
島国日本で育った私には、こんなにもあっさり国境を越えられるということが不思議でならない。

さて、オーストリア!
第1食目はザッハトルテ!!
滞在中に食べられる食事の量は決まっている。
そのなかで、いかに食べたいものもれなく食べるかということを
旅のバスや電車の乗り継ぎとともに、綿密に計画してきた私たち。
どちらかというと、こちらの計画に時間をかけたかもしれない。
で、第1食目に選んだのが、ザッハトルテ。
オーストリアといえばザッハトルテでしょ。
チョコレート好きの私としてはぜったいに逃したくない。

インスブルックにもあるホテルザッハーのカフェでいただく。
高級そうなカフェにちょっとドギマギしながらも、
どうぞ、と普通に対応してくれたウエイターさんにほっとしつつ、
念願のチョコレートケーキ♡

あれ、おいしい。。
そう、念願の、といいつつ、日本で食べたザッハートルテは
なんかチョコはねっちょりしてるし、ケーキはポソポソだし、
ま、そんなもんだと思ってたから、そんなに期待してなかった。
でも、”本物”とはこういうことなんだろう。
カカオの香ばしさをしっかり残したチョコレート、
ケーキは濃厚でしっとり、、
日本人には甘すぎるという評価も聞いたけど、
やすっぽいお菓子の脳みそ爆発しそうないやな甘さではない。
冬の厳しい気候、この風土にあって、この濃さはむしろ正解の
じわりと体にしみ込み力づけてくれるような濃厚な甘さ。
ん~~~、おいしい!
おいしい!

おいしいケーキですっかりテンション上がった私たちは、
次の目的地、スワロフスキーの展示施設「クリスタルワールド」へ
オーストリアとえばスワロフスキーでしょ。
 
施設の入り口はなぜか緑の巨人。
目、光ります。こ、こわい。。
中は地方遊園地のアットホームなアトラクションという感じ。
あまりにも脱力過ぎて、ちょっと笑えてきた。。
 
ま、とりあえず、キラキラです。

きれいだね。
昔、ここの星のオーナメントを集めていたけど、
いつのまにか金銭的精神的余裕がなくなって集めなくなった。
また集めたいな~。
 
 
施設の裏は公園になっている。
むしろこちらの方がのびのびとしていい感じ。

帰りのシャトルバスを待つ間、
私は夕方アペリティーボタイムになったからという理由でビール。
オーストリアといえばビールでしょ。
ん~、旅で乾いた喉に染みわたる~。
 
インスブルックの市内に戻って、早めの夕飯。
カジュアルそうなレストランへ。
地元のおじいちゃんたちが集まってビール飲んでる。
みんな顔をほんのり赤くして楽しそうに飲んでる。
なんかいいかんじ。
お年寄りが楽しそうというのは、良い社会の象徴な気がする。
 
お楽しみの晩ご飯。
まずはビール!ビール!
そして、写真左はこの地方の食べ物でチーズの塊?
ちょっとすっぱい、不思議な味の食べ物。
慣れないから微妙だけど、ビールには合います!
それから、食べたかったグヤーシュ(シチュー)。
よく煮込まれてていい味わい。

国境を一歩越えただけなのに、イタリアとは随分違う食事。
まだまだきっと知らない事に出会える、
小さな旅は始まったばかりなのでした。


<スワロフスキー クリスタルワールド>
■Swarovski Kristalwelten
市内から無料シャトルバスがでています。
http://kristallwelten.swarovski.com/Content.Node/Startseite.de.html





ジェラート公園

2012-07-12 19:38:07 | ★編集後記

フィレンツェのジャラート屋さん「Carabe」が
郊外に新しくオープンさせるお店に取材に行ってきました。

それはこーんな広い空の下、

のびのーびとしたトスカーナの郊外にあります。
なんでもここに、ジェラート屋さん兼ジェラート学校兼
みんなが楽しめる憩いの公園を作るのだそうで、、

続きは↓でどうぞ。
文藝春秋 CREA WEB「気になる世界の街角から」
フィレンツェの人気ジェラート店の新たな夢


Carabé カラベ・フィレンツェ本店
Via Ricasoli, 60r, Firenze
tel +39-055-289476

Parco Carabé パルコ・カラベ
Via Piantravigni 64, Terra nuova bracciolini

www.gelateriacarabe.it

母の味

2012-07-01 14:13:38 | ★イタリア留学日記
みんなそれぞれ家の味ってあると思う。
ウチの場合は皿うどん。
なぜなら母親が長崎県出身だから。
すごく料理が得意という母ではなかったけど、
皿うどんはおいしかった。

先日、日本から遊びに来たお友達がくれたお土産が皿うどん。
それが私の郷愁の味だと知らずに、
ただ、おいしいから~と持ってきてくれたのだけど、本当にうれしかった。

こうやって作ってみると、
私の作った皿うどんは母の皿うどんに良く似ていた。
作り方など教えてもらった覚えはないのにね。
料理は教えてもらってはないけど、いつも食事の用意はかならず手伝わされてた。
おにいちゃんはテレビの前に座ってるのに、
私は用意が終わるまで、座る事を許されなかった。
この差が納得いかず、私はいつもブーブー悪態をつき、
母はちっともかわいくない娘をイライラとしかりとばし、
なんだかんだいって賑やかに(?)食事の用意をしてたっけ。
あれ、でもこうやって思い出してみると、
そんな喧噪の中、じっとテレビを見ていたお兄ちゃんてすごいんじゃない。。
ある意味、達観している。

んー、そんなに素敵な思い出じゃないけど、
でもおかげで私は皿うどんを作る事が出来る。
自分で育ったと生意気に思っていた思春期もあったけど、
今ではよく分かるよ。
私はたくさんのものを与えられて育ってきたんだね。
本当にありがとう。

遠い異国で食べる故郷の味。
窓から見える濃い青空に、
そういえば長崎の夏空もこんな風に濃く青かったと思い出しているのでした。