![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4c/2b/30d5f87a9cdb5c85cb23575aea8c5600.jpg)
父が亡くなった。
突然だった。
昨年末、ガンの手術をして、順調に回復に向っていたから
これから元気になって、また好きな海外旅行に行くんだと思っていた。
その矢先、、
心臓発作だった。
ナキガラとはよく言ったものだ
死んだ人の体は殻だ。
父の死顔は品にあふれたきれいな顔だった。
もう表情筋でごまかしたりできなくなったから
その人の本心の顔になるのか。
静かに品格をまとったその顔は父の生き方そのままを示している気がする。
私は死んだとき
こんなにきれいな顔をしているだろうか。。
突然の死だったけど
私はどこかで知っていたような気がする。
そして父もわかっていたのではと思う。
前日、自分の意思よりもむしろ無意識に、父に電話して車で迎えにきてもらい、一緒に夕飯の買い物をして、私の手料理でお酒を飲んだ。
そして帰るときに、普段は決して私を見送ったりしない父が玄関先まで見送りにでてきた。
へんだな、と思った。
それから次の日、仕事中は携帯をロッカーに置きっ放しでほとんど見ない私が、なぜか危篤の連絡が入った数分後に携帯をわざわざチェックしている。
あとで思えば不思議だけど、でもすねの骨の形までそっくりな私たちだから、どっかでつながっていたって不思議はないのかも。
とても落ち着いて父の死を
静かにむかえいれることができている。
小さい頃からお父さんっ子で
おんぶだ、だっこだとまとわりついていた私だから
もちろん思えば寂しくてしかたがない。
でも、曲がったことを決してせず
全てにまっすぐに向い誠実に丁寧に生きた
博識で実直な父を私は心から尊敬していたから
亡くなったくらいでは気持ちはぶれたりしないらしい。
たぶん父はもうここにはいない
あっさりさぱりと青空の向うにむかっている気がする