カメラといっしょ★

地元福岡~イタリア留学からワーキングビザ取得しての海外生活を写真で綴るつれづれ日記

2010年に捧ぐ

2010-12-31 20:37:30 | ★編集後記


有り余る悲しみと
有り余る苦しみで
ボクの心はついに砕け散ったよ
それは霧のように細かい粒子になって
今、空をただよっている

もう辛くなんかないよ
もう何も怖くなんかない

カタチを亡くしたボクは今、何にでもなれる

もしキミが夢を描くなら
雲になって空に大きくそれを映してあげよう

もしキミが休みたいなら
霧になってすべてをそっと包んであげよう

ボクが守るよ、この世界を
キミがいるこの世界を

夕暮れフィレンツェ

2010-12-27 21:20:08 | └☆イタリアぶらり旅
今日も次の結婚式の撮影のロケハン
ミケランジェロ広場近くのホテルへ。
冬休み返上で働いている、結局、私、日本人。

美しいフィレンツェの町が
静かに夕暮れを迎えている。

明日の撮影のことを思いつつ一人佇む丘の上
 
マジックアワーに包まれていく町を
心を澄まして見下ろしているのでした。

ガイオーレ イン キャンティへ

2010-12-24 21:57:04 | └☆イタリアぶらり旅
結婚式の写真撮影のロケハンへ。
丸3日間、雪のフィレンツェを歩き回ったツケがまわって
さすがの私も風邪で寝込んでしまった。
そして結局クリスマスイブの今日に仕事をしている私、日本人だ。
 
式が行われるのは「GAIOLE IN CHIANTI」という山間の小さな町。
シエナからバスに乗って、
ぶどうやオリーブの畑をたくさん通り過ぎてようやく着いた。
 
町の中心にある教会
  
小さな教会だけど、何か心落ち着くような
静かにしっかりと腰を据えた佇まい。
きっとずっとここで人々の心を支えてきたんだろうな。
  
ついでにちょっとその辺を散歩。
あっと言う間に町の端まで行ってしまう小ささ。
でも古い石造りでなんだか趣のある町だな。
 
 
ちょうど昼休み時でお店も閉まり、町はとても静か。
今は冬だし天気も悪いけど、いい季節が来たら
緑に囲まれた素敵なところなんだろうなぁ。

山間に抱かれた小さな町は今
静かに心地よく眠っているようなのでした。

<GAIOLE IN CHIANTIへの行き方>
シエナ駅前から「Siena Mobilita社」のバスに乗り約1時間
http://www.sienamobilita.it/

クリスマスまで待てない

2010-12-20 15:38:05 |  └・ジェラート&ドルチェ
クリスマスの楽しみといえば
ゴージャスなクリスマスケーキを食べる事。
でもイタリアにはクリスマスケーキがない。
その代わり「パネットーネ」というどでかい菓子パンを食べながら
クリスマス、新年を過ごす。
クリスマスが近づくとスーパー、パン屋、お菓子屋
いろんなところでパネットーネが山積みされて売られている。
 
近所の小さいお店で売られていたパネットーネ。
このお店、一体何屋だかわからないくらい色んな物があるのだけど
おじいちゃんがせっせと作ったパンも地味に売られていて
これがほんとに素朴な味わいでなかなかおいしいのだ。

パネットーネにしてはちょっと小振り。
チョコチップが入っているだけのシンプルな菓子パン。
でも、ほんのりとオレンジの香りのする生地は思いの他柔らかく
少しビターなチョコレートと合ってとってもおいしい。

食べてたら、なんだかほんのり幸せな気分になってきた。
きっとこの国ではずっと昔から
こうやって大きなパネットーネを皆で切り分けて
幸せなクリスマスを過ごしたんだろうな~。
1台数千円もする豪華なクリスマスケーキなんか
いらない気がしてきた。
ひとりでは食べきれないドでかいパネットーネが
あんなに山積みで売られている理由分かった気がしたのでした。


雪の日の思い出

2010-12-19 22:03:36 | ★イタリア留学日記

昨日の晴天も古都フィレンツェに積もった雪を溶かす事が出来ず
冷たい石の町は雪の下に暗く押し黙ってしまった。

暗くて寒いこんな日に用事もないのに外出する人なんてきっといない。
それでも、どっかに行きたくて、
窓辺に張り付いて外を眺めてばかりいる私を不憫に思ったのか
連れが夕方になってぼちぼちと外へ連れ出してくれた。

バッソ要塞の裏(表?)の公園の池
完全に凍ってる。
スケートリンクみたいでちょっとかわいい。
寒そうに鴨たちが氷の上に立ちすくむ。
  
毎月3週目の日曜にここで開かれる骨董市。
でも消えない雪と寒さに見切りをつけたのか
今日はまばらにしかお店がでていない。
骨董たちも寒そうに立ちすくむ。
 
安物のブーツはすっかり雪にぬれ
私も寒くて仕方ないのに
どうしてもジェラートが食べたくなった。
公園の側にあるジェラッテリアへ。
大好きなラムチョコレートと
今日はアーモンドのジェラートにしてみた。
アーモンドのジェラートはちょっぴり杏仁豆腐みたいな味。

密かに思うんだけど、
アイスって冬に食べる方がおいしいって。
夏はすぐに溶けちゃってベタベタになっちゃうけど、
冬ならゆっくり甘い口溶けを楽しむ事ができるもの。

口の中でなめらかに溶けてゆく冷たいジェラートに
小さな幸せを確かめているのでした。

■ Gelateria Robigio
Viale F. Strozzi 8R Firnze
Tel 055.495939

白銀のフィレンツェ

2010-12-18 23:18:03 | └☆イタリアぶらり旅
昨日から降り出した雪は
古都フィレンツェを一面の銀世界にした。

めずらしい雪にテンション上がって
庭かけまわる犬のように
夜通し雪の町を歩きさるって結局朝帰り。
誰もいない道を歩いて帰る。
 
 
ふわふわと柔らかい綿毛のような朝イチの雪は
吐息にさえチラチラと舞い飛んでは
朝日をキラキラとはじいては溶けて消えて行く。
その様はあまりにも美しくこの世のものとは思えない。
それは今この瞬間だけ開けた妖精の国。

家に帰るつもりで歩いてたけど
こんな美しい世界をほっといて
帰る気になんてとてもなれなくて
結局またドゥオーモまできてしまった。

きれい。。
真っ白なドゥオーモはまるで雪の女王のように
気高く、静かに微笑んでいる。
やわらかなベールをまとったその姿を
どうしても写真に収めたくなった。
その全貌を拝めるミケランジェロ広場に上ろう。

雪の中を徹夜で遊んで疲れた体は
逆に変なアドレナリンがでて
雪に覆われた道を広場に向かってひたすら歩き進めた。

雪のポンテベッキオ

白銀の世界
 
安物の革靴でつるつると滑る雪道を
丘の上の広場に上がりたくて何度も転びながら必死に上る。
もうこうなったら意地だ。
多分推測するに、上ったら最後、
このつるつるの雪の坂道を間違えなく降りて来れない。
それでもいい、どうしても雪のフィレンツェの写真を撮りたい。

なんとかたどり着いた丘の上
ミケランジェロ広場は一面の銀世界。
 
 
 
そしてそこから望む景色もすべてまばゆい銀色。

あ!ドゥオーモ!
白い綿帽子姿がいつになくかわいらしい。

ほんとうにほんとうにほんとうにきれい。
眺めていたら自分の心の中まで真っ白になった。
真っ白なため息をひとつついて
いつまでも、いつまでも眺めているのでした。

雪のフィレンツェ

2010-12-17 23:43:46 | ★イタリア留学日記

学校も終業日の今日、
授業中、窓の外を見れば
ちらほらと雪が舞い始めた。
 
授業が終わる頃には
すべてを白く覆っていた。
 
寒いけど、雪はめったに降らないフィレンツェ。
物珍しさに、寒さも忘れて友達と雪の町を散歩。
 
 
雪に足をとられながらやっとの思いでドゥオーモへ。
 
まぁるいクーポラが白い毛糸の帽子をかぶってるみたい。
すっごくかわいい♪
真っ白な景色をさんざん撮りまくる。

でも雪はいよいよ強く降りつけ
すっかり濡れたブーツは凍り、手足、鼻の感覚もない。
たまりかねてBARに非難。
暖かいホットチョコレートで暖をとる。
ちょっとあったまったけど、このままじゃ風邪ひいちゃう。
前も見えないほどの降り。
交通機関もすべてストップ、歩くのさえままならない。
帰れなくならない前にそそくさと家に帰った。

なんとか家に帰って、
すっかり凍った体をベットにねじこんだ。
ああ、日本ならお風呂で温まるんだけどなぁ。
この状況で寒いバスルームでシャワー浴びたら逆効果だ。
小さく凍えるリスみたいに布団の中で丸まって眠る。

目覚めた時にはすっかり夜中。
雪は止んで、一面の銀世界。
窓の外、雪明かりに町は白く浮かび上がる。
わぁぁ、なんてきれい。

友達から「雪見酒しない?」とお誘いのメール。
何!その素敵なアイディア!
寒さに凍えた事も忘れて、また服を来て外にでる。
 
暖色の街灯にオレンジ色に光る町。
 
めずらしい雪にテンション上がった大人たちが
子どもみたいにあちこちで雪合戦をし、雪だるまをつくる。
ほんとこの国の人達は無邪気な子どもだ。

私たちも、時に雪合戦に応戦し、
時にきついお酒を気付に飲みながら
いつになくはしゃいで妙なテンションで町を歩く。
 
ついた!ドゥーモ

夜闇にぼんやりと浮かび上がるドゥオーモ。
闇に臥し、押し黙る姿は少し恐ろしく
この古い教会が見つめてきた長い歴史の悲しみを知った気がしたのでした。

アルノ川で朝食を

2010-12-15 22:21:14 |  └・ピザ&パニーノ
 
最近のお気に入りはアルノ川沿いのベンチで朝食を食べる事。
通学途中にあるおいしい惣菜屋さんでパニーノを買って
アルノ川を見渡せるベンチで食べる。

息も凍る冷たい空気の中、
白銀の朝日は川面にも反射して倍増し
私は太陽に包まれたみたいになる。
その心地よさ!
シリシリと体の中に何かが湧き起こる感じがする。
そしてまたこのパニーノがおいしんだ。
はい、チャージ満タン。

きっと特別なことなんてないいつもの今日なんだろうけど、
でもなんだかとめどなく幸せを感じる朝なのでした。