カメラといっしょ★

地元福岡~イタリア留学からワーキングビザ取得しての海外生活を写真で綴るつれづれ日記

雨の日は美術館廻り_Galleria Palatina

2010-01-30 16:44:36 | └☆イタリアぶらり旅
雨降りの週末、写真日和でないので美術館に行く事に。
ずっと見たかったラファエロの聖母子像を見にパラティーナ美術館へ。

トコトコとアルノ川沿いを歩いていると
何やら市が立っていたのでちょっと寄り道。

食品から衣料品、手作りのアクセサリーなど色んな物が売っていた。
 
おいしそうなおやつ発見。ちょっと買い食い。
栗の粉で作ったクレープにたっぷりのヌテッラをぬってくれる。
(ヌテッラ=ヘーゼルナッツのチョコクリーム)
だから味はヌテッラの味になっちゃうけど
このほんのり香ばしいたっぷりとした甘さが
病み付きになるおいしさなんだよね。


寄り道も楽しい散歩道。
目的のピッティ宮に到着。
パラティナ美術館はこの中にある。


ここには見きれないほどのたくさんの絵画が展示されている。
ただでさえ量が多くて見るのが大変なのに、
部屋は迷路の様に入り組んでいて分かりにくいし、
美術館の展示というよりは
宮殿の部屋にたくさんの絵画を掛けている風で
とりとめもなく名画が掛かっていたりするから
注意深く進まなくてはいけない。

そうやって気力と体力を総動員して見て回り
ようやく見たかったラファエロの絵画にたどり着いた。
それは中学校の美術の教科書で見て
その聖母の柔らかな眼差しに魅せられ
ずっと憧れていた一枚。
私がフィレンツェに来た理由のひとつ。

その古い絵は教科書で見たよりも
もっともっと柔らかく穏やかな光に満ちていた。
何よりも素晴らしいのはそのバラ色の肌。
その下に流れるあたたかな血潮を感じる。
素晴らしい。
なんて素晴らしい絵なんだ。

なぜ素晴らしいと思うのか、そんな理由は抜きにして
ただただその絵の光に照らされていたいと思うのでした。