カメラといっしょ★

地元福岡~イタリア留学からワーキングビザ取得しての海外生活を写真で綴るつれづれ日記

おやつにパニーノ

2012-06-28 23:24:28 |  └・ピザ&パニーノ

いつ何時と限らず、よくパニーノを食べているイタリア人を見かける。
あれは一体何ごはんなのか、朝、昼、夜ご飯??と気になっていた。
でも最近私にも分かるようになった、
それは小腹がすいた時のおやつだったんだ。
おやつにサンドイッチを食べる習慣は日本にはあまりない、
でも最近私も小腹が空いてパニーノを食べるようになった。
ずいぶんイタリア生活にも慣れてきたもんだ(笑)

そんな時においしくて安い2.5ユーロのフラテッリノパニーノ。
今日もおいしく食べて夏バテ知らずなのでした。

■I Fratellini
Via ghibellina,Firenze, Italy
tel 055-2396096

ハッピーアワー

2012-06-26 22:28:03 |  └・カフェ&BAR

お友達の友達がアートの個展をやるというので便乗して見に行く事に。
友達を待つ間のハッピーアワー☆ビール4ユーロ
明るいうちに飲み始めるビールは乙なもんっすね。
久々にのんびり。
先週のpitti week(ファッションの見本市)での怒濤のwワークの疲れも
のどもと過ぎた熱さ、まったり日暮れと友達の仕事終わりを待っているのでした。

■ONE EYED JACK
piazza Nazario Sauro, 2, Firenze
055 094 4561



Pitti Uomo 2013 SS

2012-06-22 20:49:20 | ★イタリア留学日記

Pitti Imagino、年2回フィレンツェで開催されるファッションの見本市。
中世の栄華を石の街に閉じ込め、ぴたりと止まったこの町が、
このイベント開催期間だけは息をふきかえし、色めき立つ。

田舎町フィレンツェではそうそうお目にかからないステキおやじたちも
この時期にはよく見かける。
こうやってみると、イタリア人て、ただジーンズにシャツだけでも
すっごくおしゃれに見るからずるい。

今年も会場のアテンドのお手伝いをさせていただきました。
モードの祭典とはいえ、この飾り付けについて行けない私。。
人々はどこへ行きたいんだろう。。。

モードまで図りきれる私じゃないけど真面目にお仕事しました。
そして仕事の後、ごちそうになるビールは極上です。
私が小顔なのではありません、グラスが大きいのです。
最高です☆

かかしのディスプレーは別として、
新しい世界をかいま見れるこの機会は私にたくさんのドキドキをワクワクを届けてくれる。
良い出会いに恵まれたことに感謝、
今日も元気においしいピールを飲めて私は幸せ者だと思う初夏なのでした。

ローマの”ロ”はロマンの”ロ”(2)

2012-06-13 23:58:32 | └☆イタリアぶらり旅
おなかいっぱいに元気をチャージした私たちは、
今回の目的フォロフォマーノへ、いざ。
ようやくちょっと乗り馴れたバスを乗り継いで行く。
路線が複雑で観光客にはちょっと乗りにくいバス、
地元民を乗せてのどかに走る車窓にどどーんと見えてきた。

コロッセオ!

うわー!これだからローマ!興奮しちゃう。
これ、2千年も前の建物だよ、
でも今見ても圧倒的にでかい!
ここに人が集い、様々な闘技見せ物が開催されたその当時に想いを馳せれば
熱狂的な歓声が今もこだましているように思える。
そこにあったであろう熱く黒い人々の思惑、たくさんの物語。

ロマンだ、ロマン!
これをロマンと呼ばずして、何を言う。

やたら妙なテンションになって小躍りしそうな自分をようやく押さえて
コロッセオのお隣、目的のフォロロマーノへ。

始まりは紀元前6世紀!想像もつかない。

それから起源後300年あたりまで政治の中心地だったここ。
その長い歴史を考えるだけでも気が遠くなるし、
今の政治がここまではっきりとした痕跡を残せるかと思うと、
その偉大さに恐れいってしまう。

そこに策略や謀略が渦巻いていたとしても、
やっぱり人々はある理想都市を夢見ていたと思う。
これは人々が紡いだ夢の跡。

夢のかけらを集めるようにそっと遺跡の中を歩く。
 
 
 
 
  
 
街の痕跡を見ているだけで、
その時人々はどうなりたかったのか、
どんな夢を見ていたのかが伺える。
一度は朽ち果てても、それでも消える事のなかった強い思い。

今の私たちにそんな風に夢を見る力はあるだろうか。。

結局、半日では広いフォロフォマーノを全部まわる事が出来ず、
コロッセオが見える丘で力尽きた私たち。
階段に腰掛けてぼんやりと巨大なコロッセオを眺める。
傾く日の暖かさを背中に感じつつ、ぽつり、ぽつり。
は~、いっぱい見たね。
見きれなかったね~。
また来なきゃね。
ほんと、また来たい、ローマ。
 
今日の一日最後の最後までローマを楽しみたいっ。
終電にぎりぎりだけど、夕飯だって食べたいでしょう、とピザ屋へ。
ピザには本当に色んな種類がある。
ローマピザは薄いパリパリ生地が特徴。
ま、なんとなくこんな感じと想像していたけど、
正直、考えが甘かった。
そのおいしさ!
芸術的に薄く伸ばした生地のかっりっと食感の良さ、
鼻をくすぐる香ばしさったら、
ちょっと家でまねしようったって出来ない職人芸。
そして、(写真のピザにはのってないけど)
トッピングのモッツァレラチーズのおいしさったら!!!
はんぱない!
もちろん、トスカーナのモッツァレッラだっておいしいけど、
何て言うか、とにかく、そう!格が違う!
味を表現しようと思えば同じ言葉になってしまうけど、
でも圧倒的に違う、
いやー、もうこれは食べてもらうしかない。
とにかく私はローマピザの大ファンになった。
そしてローマをもっと大好きになった今日。
暑い中、私の欲望につきあってくれたお友達に感謝。

何千年もの間きっとそうだったように、
ローマの太陽はオレンジ色を長く引きながらゆっくりと落ちて行くのでした。

<ローマピザのを食べたお店>
■ivo
Via di San Francesco a Ripa, 158, Roma
tel +39 06 581 7082

ローマの”ロ”はロマンの”ロ”(1)

2012-06-13 23:52:52 | └☆イタリアぶらり旅
どうやら”ロマン”の語源が”ローマ”と断定されるものでもないようだが、
私には、ローマこそ世界一ロマンティックな街だと思える。
この街に刻まれた何千年を越える人の歴史の痕跡が、
当時の記憶を語り出しそうに今でも生々しく残っている。
ああ、ローマ!
曲がれば遺跡に出会うその街角に何千年もの人々の夢が蠢く影が見える。
そこに強い興味とシンパシーを感じずにはいられない。

先日、仕事でローマをまわった時、
その街角角で歴史の描いた興味深いシーンに出会いながらも、
強行軍の取材日程をこなすのに精一杯で何も見れなかった。
でもそのシーンは鮮烈な残像となって私につきまとう。
くーー、今度は絶対プライベートで行って、思う存分見て撮ってやる!
思ったら、そっこう飛んで行く私である。
やってきましたローマ!
しかも、行くと決めて電車のチケットを買おうとしたら、
なんと9€のスペシャル割引チケットが買えた!
絶対ローマに呼ばれてるっ。

混雑を避けて早い時間に行こうと、まずはバチカン美術館へ。


ずっと、ずっと見たかった美術館。
ようやく念願かなって見ることが出来た。

それは巨大な宝箱。
圧倒的な美意識は完結したひとつの世界となって
今私を包み込んでいる。
その素晴らしさに圧倒されてすぐに頭で理解する事ができない。
でも体の芯に強い何かが伝わって来るのが分かる。
それは私の真芯を強く押さえて離さない。
体の全ての細胞が生きるように仕組まれている事のように
当然で、絶対な目的、それがなければ全てが存在しない、
それがあるから全ての始まったような、
宇宙の目のような。。
なぜ美術館を見てそんな事を思ったのかは分からない。
すっかりその世界に飲み込まれて、ただ感嘆のため息をもらすばかり。

美術館大好きの私、いろいろ廻ったけど。
ここは何度でも訪れたい、きっと何度見ても飽きない。
ああ、こうやって書いているうちにもまた行きたくなってきた。
 
さて、圧倒的な美術品を前に、どっぷり体力を使い果たした私たち
ここでお昼ご飯を食べようと、ローマの下町へ移動。
明るい日差しに照らされた街角の小さな風景もかわいい。
 
庶民的なレストランで、地元の物が食べたいなーと、
下調べして探しておいたお店へ。
こじんまりとした店内にチェックのテーブルクロスがかわいい。
お店の人の対応もなんか近所のおねえちゃんみたいでいい感じ。
 
写真左、名物ローマのアーティチョークと奥はズッキーニの花のフライ。
どちらもシンプルだけどすっごくおいしかった。
なぜ??揚げただけなのに、この旨味!

写真右はカチョカバーロと黒胡椒のパスタ、ローマの名物料理。
カチョカバーロはチーズの名前。
火を通さず作られたこのチーズは滑らかで濃厚。
このチーズをふんだんに使ったこの料理は、
チーズを食べつけない日本人の胃には正直重いが、でも!
うまい!!
このミルキーな風味、芳醇な旨味。
ぜひローマに来た時には一口ご賞味いただきたい、
一皿は多いと思うので誰かとシェアして。
私も日本人の胃なのでチーズは好きでもたくさん食べられないけど、
でも、今日も元気に一皿完食!
おいしかったーー!ごちそうさま。

あれれ、藤原さんとしたことが、デザートは??と思いました?
いえいえ、ちゃんと食べました。
次のお店で。

なんでもローマで一番おいしいティラミスに選ばれたとか言うお店にわざわざ行きました。
結果は、????????という残念なもので。。
でもこれはあくまで個人的感想なので、お店の名誉のためにも名前は公表しませんが、
もしそんなうわさのあるお店があった時には、ちょっぴり疑いつつ食べてみて下さい。
(そしたら案外おいしく思うかも。多分期待が大きすぎたのね)
 
おいしい地元のお料理に満腹満足、エネルギーチャージした私たち、
次なる目的地フォロロマーノへと、小さな大冒険は続くのでした。

<ランチをしたお店>
■Da Enzo(ダ・エンツォ)
Via dei Vascellari, 29, Roma
tel 06-5818355

ランチミーティング

2012-06-11 23:24:17 |  └・カフェ&BAR
東北太平洋沖地震のチャリティバザーの打合せ。
離れて暮らしていても、私たちにも何か出来る事をと
あれから有志でバザーを開いて定期的に募金活動を行っている。

皆忙しい中、お昼休みなどに集まってランチをしながら打合せ。
今日はリパブリカ広場に面した有名だけど実は穴場カフェ「Paszkowski」
実は穴場の理由は、ランチタイムは室内の席はコペルト(席料)がかからないのだ。
このリパブリカ広場は有名カフェが集まっているが、
どこも高い席料を取られるのが難点。。
(いや、もちろん、それ分のサービスはあるんだけどね)
でもここはランチタイムは室内席をセルフで使って良い。
食べ物も有名カフェらしくおいしくって、超穴場。

今日のメニューは大好きファッロ麦のサラダとズッキーニの炒め物。

おいしいランチをいただきつつ、
つめなければいけない諸事項を急ぎ足で話し合う。
私たちの力は小さいけれど、
遠く、こんなに遠く離れたところからも
今も災害と戦う人々を思っている、
その気持ちが届けばいいなと思う。
被災された方々へ心からお見舞い申し上げます。

■Caffè Concerto Paszkowski
piazza d.Repubblica 31-35/r
tel 055-210236

個展開催のお知らせ

2012-06-01 23:52:40 | ★編集後記


フィレンツェの隣町、バーニョ・ア・リーポリの市役所で個展を開く事になりました。
前回の個展の写真を見て、ぜひうちの市役所でとお声をかけていただいたもので、
前回のものに加え、広いスペースに合わせ、作品数を増やして展示しています。
今回、写真展を開催出来ることになったのもたくさんの方のお力添えがあってこそ、
ご尽力いただきましたみなさまに心からお礼申し上げます。

前回の個展では、たくさんの方に見てもらえた事、
それから、自分の世界を自分の外に吐き出して客観視出来た事、
それは素晴らしい経験になったと、
こんなチャンスに恵まれた事を本当にありがたく、
力になって下さったみなさんに心から感謝する経験でした。
でも、反面、結局、写真が売れなかった事には
すごく、すごく考えさせられた点で、
それは私にとても重い課題となった。

少なくとも、私はお金を頂いて写真を撮るプロカメラマンである。
自分の好きな写真を撮って自己満足したいのではない。
正確な技術を必要としたフィルム時代であれば、
その技術さえあればプロと言えた。
でも特殊技術をいとも簡単に計算してくれる高性能なデジタルカメラが汎用され、
国民全員カメラマンも夢でないこの時代、
プロであるという一戦を画一するのは容易ではなくなった。
私は写真の才能よりは、写真を撮る技術と真面目な姿勢で仕事をもらってきた。
技術に重きを置かれなくなったとき、私は何を売れば良いんだろう。
悩み抜いて、答えを欲しくて、違う環境に身を置いた。
カメラ以外の全てを日本に置いて渡ったイタリアで、
もう一度ファインダーを覗き、私は心に決めたんだ。
最後まで写真を撮り続けるって。
私には伝えたい事がある。
それを撮り続けるって。

それでもその写真が売れないとなると、
やっぱり元の悩みに戻ってしまう。
写真を続けて意味があるんだろうか。
私は趣味で写真を続けているのではない、
自己の欲求を垂れ流して満足したい訳ではない、
伝えたい事がある、
それが伝わって行く事がささやかな目標。
伝わる事とお金はイコールではないが、
伝わって、それが求めらた時お金が発生する仕組みに世の中なっているのではないかと思う。
お金の事を考えるとジリジリと砂を噛んでいる気持ちになる。
できれば考えたくない。
でも評価されるということを具現化させた一番分かり易い形はお金だ。
暗闇のような悩みと焼けるような焦燥の中もがき続けている。

それでも、他でも個展をしないかとお誘いがかかった、
それは、闇に垂れる細いクモの糸のように私をどこかにつなげてくれる。
これが希望だと信じたい。

写真の設置をしている最中にも色んな方に声をかけてもらった。
市役所という場所柄、色んな人が通るすがるのでたくさんの人に見てもらえる。
皆さまざまに感想を伝えてくれ、おめでとうと握手を求められる。
すごく、すごく嬉しくなった。
もしかしたら、何か伝わっているのかもしれない。
涙があふれそうになった。

神様どうか、私に力を下さい
この世の美しさを、
愛おしい全ての命があるこの世の優しさを
伝える力を


藤原亮子個展『その深淵に立ってみる』
IN PIEDI ACCANTO A QUELL'ABISSO - Mostra delle opere fotografiche di Ryoko Fujihara
日時: 6月1日~6月30日
場所: Palazzo Comunale di Bagno a Ripoli - 50012 Bagno a Ripoli, FI
http://www.facebook.com/events/387942931255957/