どうやら”ロマン”の語源が”ローマ”と断定されるものでもないようだが、
私には、ローマこそ世界一ロマンティックな街だと思える。
この街に刻まれた何千年を越える人の歴史の痕跡が、
当時の記憶を語り出しそうに今でも生々しく残っている。
ああ、ローマ!
曲がれば遺跡に出会うその街角に何千年もの人々の夢が蠢く影が見える。
そこに強い興味とシンパシーを感じずにはいられない。
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先日、仕事でローマをまわった時、
その街角角で歴史の描いた興味深いシーンに出会いながらも、
強行軍の取材日程をこなすのに精一杯で何も見れなかった。
でもそのシーンは鮮烈な残像となって私につきまとう。
くーー、今度は絶対プライベートで行って、思う存分見て撮ってやる!
思ったら、そっこう飛んで行く私である。
やってきましたローマ!
しかも、行くと決めて電車のチケットを買おうとしたら、
なんと9€のスペシャル割引チケットが買えた!
絶対ローマに呼ばれてるっ。
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混雑を避けて早い時間に行こうと、まずはバチカン美術館へ。
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ずっと、ずっと見たかった美術館。
ようやく念願かなって見ることが出来た。
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それは巨大な宝箱。
圧倒的な美意識は完結したひとつの世界となって
今私を包み込んでいる。
その素晴らしさに圧倒されてすぐに頭で理解する事ができない。
でも体の芯に強い何かが伝わって来るのが分かる。
それは私の真芯を強く押さえて離さない。
体の全ての細胞が生きるように仕組まれている事のように
当然で、絶対な目的、それがなければ全てが存在しない、
それがあるから全ての始まったような、
宇宙の目のような。。
なぜ美術館を見てそんな事を思ったのかは分からない。
すっかりその世界に飲み込まれて、ただ感嘆のため息をもらすばかり。
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美術館大好きの私、いろいろ廻ったけど。
ここは何度でも訪れたい、きっと何度見ても飽きない。
ああ、こうやって書いているうちにもまた行きたくなってきた。
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さて、圧倒的な美術品を前に、どっぷり体力を使い果たした私たち
ここでお昼ご飯を食べようと、ローマの下町へ移動。
明るい日差しに照らされた街角の小さな風景もかわいい。
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庶民的なレストランで、地元の物が食べたいなーと、
下調べして探しておいたお店へ。
こじんまりとした店内にチェックのテーブルクロスがかわいい。
お店の人の対応もなんか近所のおねえちゃんみたいでいい感じ。
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写真左、名物ローマのアーティチョークと奥はズッキーニの花のフライ。
どちらもシンプルだけどすっごくおいしかった。
なぜ??揚げただけなのに、この旨味!
写真右はカチョカバーロと黒胡椒のパスタ、ローマの名物料理。
カチョカバーロはチーズの名前。
火を通さず作られたこのチーズは滑らかで濃厚。
このチーズをふんだんに使ったこの料理は、
チーズを食べつけない日本人の胃には正直重いが、でも!
うまい!!
このミルキーな風味、芳醇な旨味。
ぜひローマに来た時には一口ご賞味いただきたい、
一皿は多いと思うので誰かとシェアして。
私も日本人の胃なのでチーズは好きでもたくさん食べられないけど、
でも、今日も元気に一皿完食!
おいしかったーー!ごちそうさま。
あれれ、藤原さんとしたことが、デザートは??と思いました?
いえいえ、ちゃんと食べました。
次のお店で。
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なんでもローマで一番おいしいティラミスに選ばれたとか言うお店にわざわざ行きました。
結果は、????????という残念なもので。。
でもこれはあくまで個人的感想なので、お店の名誉のためにも名前は公表しませんが、
もしそんなうわさのあるお店があった時には、ちょっぴり疑いつつ食べてみて下さい。
(そしたら案外おいしく思うかも。多分期待が大きすぎたのね)
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おいしい地元のお料理に満腹満足、エネルギーチャージした私たち、
次なる目的地フォロロマーノへと、小さな大冒険は続くのでした。
<ランチをしたお店>
■Da Enzo(ダ・エンツォ)
Via dei Vascellari, 29, Roma
tel 06-5818355