カメラといっしょ★

地元福岡~イタリア留学からワーキングビザ取得しての海外生活を写真で綴るつれづれ日記

フィレンツェで今何故か熱いハンバーガー

2011-02-28 23:38:07 |  └・Ristorante/Trattoria
ベネチアのお店で料理修行していた友達が帰ってきた。
どっかご飯食べに行こうよ~とのお誘いにピンと思いついた。
どっかって、そうだ、今何故か熱いハンバーガー屋さんに行こう!
それは他の友達から聞いた情報、今流行ってるお店で
ハンバーガーがとってもおいしかったと聞いて行ってみたかった。
もう一人の友達がささっと番号を調べて予約してくれた。

「LungAruno 23」ちょうどウフィツィ美術館の対岸、アルノ川沿いにある。
 
とてもハンバーガー屋とは思えないおしゃれでシックな雰囲気。
入った時はほぼ一番乗りだったけど、じきに満席に。
ありがとう、予約してくれて。
お客は観光客というより地元のイタリア人ばかりのようだ。
カジュアルなハンバーガーだってイタリア人にかかれば
ワインとたくさんのおしゃべりで賑やかなディナーになるもんだ。

これがハンバーガープレート。
大きさは通常だけど肉の厚みがハンパない!
そしてつなぎナシの100%キアナ牛(トスカーナの特産牛肉)
塩こしょうすらしてないんじゃないってぐらい肉勝負の一品!
その肉汁のジューシーな事と言ったら、そりゃもうバない。
肉汁といえばどろりとした脂をイメージするけど
なんかサラサラなんだよね、キアナ牛のは。
だから肉の脂身が少し苦手な私にでもおいしくいただける。

肉の焼き具合も選べて、私はどんなもんか分からずミディアムにしたのだけど
このお肉ならばぜひ"al sangue(血のしたたるレア)"をお勧めしたい。
フィレンツェといえばビステッカフィオレンティーナだけど
このハンバーガーもおいしいキアナ牛をいただける一皿として
今熱いんじゃないかと思う。

ワインとハンバーガーでいつもみたいにおしゃべりしつつ
再会の楽しい夜は更けてゆくのでした。


■LungAruno 23
Lungaruno Torrigiani 23, Firenze
tel 055.2345957
http://www.lungarno23.it/

冬の名残雨と温かい食事

2011-02-27 16:31:59 |  └・Ristorante/Trattoria
チョンピ骨董市の帰り道、氷雨にぬれつつ
もうここまま一歩も歩けないほどお腹空かせた私たちは
途中のトラットリアでお昼を食べて帰る事に。

夜は肉じゃがだから、じゃあ昼はイタリアンにしよっかと
あの、地味だけど価格よし味よし、
なにより下町の食堂的居心地の良さがイケてる「PANGIE'S」へ。
 
前菜にプロシュートとサラミの盛り合せをとった。
すごい山盛りで出てきた。
上に乗っているパンはおまけのクロスティーニ。
レバーの乗ったクロスティーニトスカーニもおいしいけど
この赤い方、何かと思ったらこれドライトマトのペーストだった。
これすっごくおいしい!!
どうやって作ったんだろう。
ただペーストにしただけかなぁ?

山盛りのハムとワインをおしゃべりしながらすごくのんびりいただいてたら
一体、いつパスタ持ってきたらいいの?
とお姉ちゃんに急かされた。
あ、いいよ、持ってきて。

で、すぐに出てきたラザニア。
もう準備して待ってたんだね、ゴメンゴメン。
ベシャメルとチーズがたっぷり
しっかりとしたラグーソースがいい感じ。
すっごく重いと知りつつおいしくって全部食べちゃった。

さっきまで凍えていた寒い今日もなんのその
おいしいご飯で体も温まって、少し眠たくなって
日曜の午後はのんびり過ぎていくのでした。


■PANGIE'S Bistro
via del parione 43/45r Firenze
tel 055.295439
http://www.pangies.it

雨のチョンピ骨董市

2011-02-27 15:38:55 | ★イタリア留学日記
春が来たと浮き立っていたのもつかの間
冷たい雨の降る日曜日。
このところ冬の重く冷たい雲に覆われたままの私。
チョンピにでも行く?と連れの電話、
めずらしくやさしい雨みたいなトーンで言うから
こちらの言いたい事を言い出せず、
結局冷え冷えとした雨の中をチョンピの骨董市へ向かった。

フィレンツェにある骨董市場、常設のお店もあるけど
毎月最終週末には屋外にも市が建つ。

相変わらず骨董ともガラクタもつかない
へんてこなものたちが並んでいる。
そんな様子を見てたらなんだかぷって笑えて
寒さに凍った頬が少し緩んだ。
 
 
なんでだろう、骨董品って雨に濡れてる方が活き活き見える。
インスタント麺にお湯注いだみたいに
彼らの止まった時間がチクタク動きだしたよう。
 
かわいい骨董たちの写真を撮るのに夢中でどっかいっちゃてた私を探しに
連れがやってきた、寒いからもう帰ろうか。
うん。おなかすいたねって言う私のほっぺたに冬の冷たさはもうきっとない。
私を笑わせてくれたへんてこでかわいらしい骨董たちに
心の中でありがとう、チャオって言っているのでした。

ありがとう Nostro Chef

2011-02-24 23:57:09 | ★イタリア留学日記

イタリア料理修行に来ている友達で、
いつも私たちにおいしい料理を作ってくれたNostro Chef(私たちのシェフ)が
レストラン研修のためペルージャへついに旅立つ事になった。
今までたくさんおいしい料理を作ってくれたお礼に
みんなで手巻き寿司パーティをして送別する事に。

うん、なかなか見栄えはよく出来ました。
海のないフィレンツェで海鮮は高級品
たいした食材は買えないけど、でも
みんなでわいわい作って食べるって楽しい!
手巻き寿司、最高!

楽しく飲んだくれてる普段からは想像つかないけど
実は料理に対してとってもシビアなノストロシェフ。
でも、ただおいしい、おいしいっていっぱい食べてくれた。
それは、私たちのありがとうが伝わって、
こちらこそありがとうって言ってくれてるみたいで、
みんなで過ごす楽しい最後の夜はやさしく更けて行くのでした。

フィレンツェ 春の景色

2011-02-23 16:33:16 | └☆イタリアぶらり旅
春が来た。

去年、初めてイタリアで春を迎えたとき驚いたことがある。
それは、ボッティチェリの「春」の
ビーナスたちの足下に描かれたと同じように、本当に野に花が咲く事。
そこらじゅうに小さな草花が咲き
みな明るい太陽に顔を向け笑っている。
その風景はすっごくかわいくて、春の喜びに満ちている。

明るい春の陽をうけた町の表情もどことなく浮き立つ様で
その輪郭をキラキラと輝かせている。
  
 
冬の重く冷たい雲に覆われていた私の心も
春の陽をめいいっぱい浴びて
何だかそわそわとしている昼下がりなのでした。

鍋と友と奇跡の飲んだくれ

2011-02-22 14:59:18 | ★イタリア留学日記
日本ではだんだんと減っていたホームパーティ
でもイタリアに来てからは何かにつけては家に集まってご飯を食べる。
こういった時間が実はとっても大事なんだって最近思う。
だってさ、思えば400万年も前から人は人と共に食事をし暮らしてきたのだ。
それが人の社会性となり今の世界があるならば
このひとときは私たちにとって必要不可欠なものなんだ。
 
なんてことは後から思いついた言い訳。
ただ、ご飯食べよ~ってって、酒瓶片手に集まる輩。
ただそれでいいんです、はい。
まだ寒いし、やっぱり鍋だよねぇ~、といって
”私たちのシェフ”イタリア料理修行に来ているコックの友達に
おいしい鍋を作ってもらった。
しょうがの効いたつみれのおいしいこと!
大根の煮物まで!ああ、こういう味ってほんとあたたかいしありがたい。
いつもおいしい料理をありがとう!!
みんなで食べれば尚更おいしい鍋を肴に
飲んだくれたちの熱い夜はとうとう朝を迎え。。

朝!なんて美しい朝!
飲んだくれの意地と名誉にかけて学校は休みたくない私
意気揚々と青空の下を通学。
大体、授業の始めは”昨日何してた?”の会話から始まるのだけど、
皆でご飯食べて、朝6時半まで飲んでたよと言ったら
クラスの一同、目をむいて「incredibire!!(信じらんない!)」
でも全然そんな風に見えない、いつも通り元気よね。
んー、なんでだろう、そういや楽しく飲んだ次の日は快調だ。
日本人はみんなそうなの?と聞かれて、
いや、みんなって事はないけど、私の生まれた町はわりとこんな感じと言っておいた。
博多のみなさんごめんなさい、イタリアに変な誤解を植え付けてしまったかも。

授業も終わる頃、友達からメール。
「今起きたぁ。おじや食べる?」
いいねぇ、おじや!とまたみんな集合。
また缶ビールをもってくるあたりがさすがの飲んだくれ。
たっぷり出汁のでたつゆで作るおじやは最高。
ああ、鍋ってほんといいね!日本の最高の文化だ!
奇跡の飲んだくれたちのながぁぁぁい飲み会は翌日の昼のおじやでようやく締め。
やさしい味のおじやにほのぼのと過ごす午後なのでした。

サンマリノ共和国(Repubbilica di San Marino)

2011-02-19 23:30:07 | └☆イタリアぶらり旅
暗い冬の雲が遠のいて、明るいイタリアの太陽が戻ってきた。
大好きなイタリアの太陽。
私はこの光に照らされた景色が大好きで、
その景色を撮りたくって今ここにいる。
まだまだ空気は冷たいけど、縮こまってる場合じゃない。
早る気持ちを抑えるもんか、カメラを持ってぶらり旅に出た。

どこへ行こう。
できるだけ遠くがいい。
今いる場所からできるだけ遠く。
そうだ「サンマリノ共和国」に行こう。
それはイタリアの中にぽつんとある共和国。
日帰りで行ける海外旅行。
日常を離れ遠く遠く鈍行電車に乗って行く。
 
リミニ駅で電車を降り、サンマリノ行きのバスに乗り換える。
バスを待つ間、小さなこの町の風景など撮ってみる。

リミニから約1時間、急勾配を上り詰めた丘の上に
サンマリノ共和国はある。
  
ぐるりと城壁に囲まれたこの国は
3つの塔に守られて孤高のごとく丘の上に建っている。
この門からがサンマリノ共和国。
  
  
夏には多くの観光客でにぎわうこの国も
まだひっそりと、静かに早春の日差しをうけている。
 
 
つづら折りの坂を上って町を歩く。
 
 
道はすぐに突き当たってしまう、とても小さな町。
でも最古の共和国として建ち続ける誇りのような
頑強で確かな何かを感じる。

この国を守り続けている3つ塔へ行ってみた。
 
第1の塔。

町を悠々と見下ろせる。

そしてイタリアの町もあんなに遥か下に見える。
全てを下界に見下ろしたら、
自分がどこかすごく遠くにぽつんといる気がした。
私がこんなに遠くにいるなんて誰も知らない。
ふと心細くなって、今私がいる場所を誰かに伝えておきたくて連れに電話した。
あ、そ、楽しんでおいでとそっけない会話で終わる。
へんな電話。何で私、電話したのかな?
声を聞いてよけい心細くなった。
世界のどこにいても電話はつながり、ひとりじゃないのに
どうして人は心細いって感じるんだろう。
一人で他の世界を見に旅した星の王子様は
きっと心細いなんて思ったりしなかったと思う。
へんなの、去年、この太陽の始まりの季節に
同じようにカメラを持って一人旅に出たけど
こんなふうには感じなかった。
私は同じ所にいるようで、ずっと旅を続けてるんだ
時間という長い旅の中で、新しいものに出会い
少しずつ変わっている。
7つの星を廻って王子様が新しい事に一つずつ気付いたように。
  
町を大きく囲む城壁の先、
青空の上に第二の塔が見える。
すてきな景色。
まるでおとぎ話の国みたい。
 
絶壁をなぞる城壁の上を歩いて、次の塔を目指す。
  
振り返れば第1の塔。
あんな断崖絶壁の上に建ってたんだ。怖;
  
 
第2の塔。
中は武器博物館になってて驚いた。
おびただしい数の中世の武器、甲冑。
どれもピカピカに磨かれ、きれいに陳列されている。
この国がどうやって遠い昔から守られてきたのかよく分かった。
  
断崖絶壁に建つ塔から更に張り出した見張り台。
ここで兵士たちはあの重い甲冑を着て
昼夜、敵を見張り続けたんだろう。
愛する家族を守る為に。

反りたった崖の上に第3の塔が見える。
もはや空しか見えない孤高の丘のどこに
敵なんていたんだろう。
それでも兵士たちは来る日も来る日も誰もいない空に
じっと目を凝らして見張り続けてたんだろうな。

空の上で帰りのバスをひとり待つ。
ぽつねんとしている私を
明るい太陽がジリリと笑ったようでなんだか腹が立ってきた。
心細くなんてないやい、この青空遠くまで旅をつづけてやる。

どこまでもレールは続き、
どこまでも世界は広がっている。
新しい事を気付くのに何をためらう必要があるのか。
この世の苦しみに紙切れみたいペラペラになった自分を
アサギマダラ蝶の形に切り抜いたのは私。
どこまでも飛んで行くんだ、海をも越えてどこまでも。


<サンマリノ共和国への行き方>
イタリア国鉄「Rimini」駅下車、
駅前のロータリーを右斜めに横切ったところにあるバス停から
bunelli bus社のバス「サンマリノ」行きに乗って約1時間。

ガイドブックには駅前のバスチケット売り場で切符購入とありましたが
そのチケット売り場は別のバス会社のものでした。
サンマリノ行きのバス停で待っていると、
切符売りの人が来てチケットを売ってくれます。
バスの時刻は季節によって変わるので↓のホームページで確認下さい。

■bunelli busu社HP http://www.bonellibus.it/
■イタリア国鉄HP http://www.trenitalia.com/

ワインとジャズとダンサブルナイト

2011-02-17 23:19:45 |  └・カフェ&BAR
知人の旦那さんの弟さん(随分遠い関係だけど)のエノテカで
jazzセッションのイベントをやるというので出かけてみた。
 
良く分からないまま好奇心の反射神経で行ってみたのだけど、
エノテカの2階、秘密のロフトみたいなイカしたスペースで
ほの暗い灯りとやわらかなジャズの音色に包まれた
それはそれは素敵なイベントだった。
 
私の大好きな曲「Waltz For Debby」も演奏された(↓この曲です)

この曲に包まれるとなぜかとっても幸せな気分になる。
ああ、本当に素敵な夜。。
心地いい音色とおいしいワインについに踊りだす人達もいて
会場のボルテージは最高潮に。

こんなに楽しい素敵な夜に参加出来て、
誘ってくれた方に大感謝!!
人の縁て本当に大事だなぁってしみじみ思う夜なのでした。

<不定期でワインのイベントをやっているそうです↓>
■Enoteca Per Bacco
Borgo SS.Apostoli 21/23r Firenze
http://www.perbaccofirenze.it/dove.php