カメラといっしょ★

地元福岡~イタリア留学からワーキングビザ取得しての海外生活を写真で綴るつれづれ日記

寄り道 香港

2013-01-31 23:59:42 | └・海外旅行
香港経由でイタリアへ。
この航路が好きな理由、
それは誰もがいやがるトランジットの長い待ち時間、
それを逆手に取ってちょっぴり寄り道観光できるから。

香港は都会だ。
 
空を削ぐように立つ高層ビル。
東京で見慣れているはずなのに、
それは全く違う顔をしている。

香港在住のお友達が仕事を終わるのを待つ間、
展望台のある高層ビルに上ってみた。
 
白く煙った景色。
空を削っていると思った高層ビルを上から眺めると、
今度は地を削っているように見える。
人の欲望はどれだけのものを削れば満たされるのだろう。
世界はこんなにも光に満たされているのに。

お友達とつかの間の再会をして、
また香港の町へぶらりとでる。
両替したてで小銭を持っていなかった私に、
切符を買うのに必要だからとたくさんの小銭と、
行きたい場所に行く行き方を教えてくれた。
  
小銭は多いに役立って、
本当にこれがなければ切符が買えず困り果ててたに違いない。
無事、目的地、香港の夜景を海越しに見られるスポットへ。
黒い海に怪しく反射するネオンが、
裏側の世界へと誘うように輝いている。
 
と、ほどなく何やら町全体でライトショーらしきものが始まった。
音楽がなりひびき、高層ビル街からレーザービームが放たれる。
んん~、なんでしょう、、
いきなりテーマパークにでも来たような、
でもそこここにただよう消せない人の生活臭が、
ぐるぐるとうずまいて混乱してきた。

渦にのみこまれないように注意しながら街を眺める。
美しく、怪しく、魅力的な街、
私をひきつけて止まない。
寄り道観光では除き見ることの出来ない、
ここにはどんなものがあるんだろう。
 
寄り道香港の締めはやっぱりおいしい香港料理。
なぜこんなに巨大なのかわからないティディベアを通り過ぎ、
新宿鮫とか小説にでてきそうないかがわしい街を抜け、
おいしい匂いのする麺屋さんへ。

エビワンタンめん!
あっさり海鮮スープが日々のご飯のおいしさ。
地元のおっちゃんたちと相席で食べるそぼくな麺は
知らない街を放浪した疲れを癒し、
そして私の知らないここでの生活を
少し教えてくれるようなのでした。

旅の空

2013-01-31 10:14:05 | ★イタリア留学日記

短い、本当に短い帰郷での滞在を終え、
またイタリアへ旅立つ。

SNSは本当に便利で、
私が帰郷していることをネット上で知った友人が
昨日はたくさん家まで遊びに来てくれた。
遠くはなんと東京から!

みんなの元気な笑顔に会えて、
それぞれに幸せに暮らしているのを知って、
私もがんばんなきゃなと元気をもらって
旅立つことができる喜び。
ひとり立つ寂しさは微塵もない。
胸には、与えられた運命に立ち向かう勇気。
友達が、母がいてくれるあたたかさ。

故郷のみなさん、本当にありがとう。
私を育ててくれた故郷に感謝。
どうかこれからもみなさんにたくさんの幸せがありますように。
そしてまたみんなと笑顔で会える私であるように、
精一杯がんばってくるからね。

つながっているというこ

2013-01-30 23:11:18 |  └・和食

最近の世の中は便利だ。
私が帰郷しているのをSNS上で知った友達から、
会いたーいと連絡をもらった。
私も会いたーーいと、
お互い時間のない中調整してランチへ。
和食がいいという私のリクエストで、
博多駅にあるおいしい明太子「椒房庵」のお店へ。

ああああ~、これこれ、
ご飯に明太子。。
涙が出る程食べたかった故郷の味。
大げさじゃないよ、
人はね、懐かしい故郷の味に涙するもんです。

おいしいお昼をいただきながら、
私たちは久しぶりとは思えない濃密に言葉をかわす。
それは欠けていた時間をぴったりとくっつけ合わせて、
そこからお互いの思いが一気に流れ出して伝わっていくみたいに。

SNSはとても便利だ。
いつでもどこでもつながっていられる。
でもそれは本当はつながるためのツールでしかなく、
つながっているというのはこういうことなんだと思う。
ときには時間も距離も越えて、思いを寄せ合うこと。
そこに共通のなにかがあれば自然に思いは流れつながっていく。

便利なツールに感謝しながらも、
その先にある本物の温もりを忘れないでいたい、
そう思う午後なのでした。

<ランチしたお店>
■ごはん家 椒房庵
博多駅ビル9F
http://www.shobo-an.co.jp/gohanya/

よい湯、よいとこ、嬉野温泉(2)

2013-01-30 23:04:30 |  └・九州ぶらり旅
嬉野の朝、
キリリと締まった透明な空気と青空。

贅沢に朝温泉もいただきまして、
楽しみの旅館の和朝食♪

はぁぁ~、これこれ、この眺め!
普段からこんなに朝食を食べるかと言われたら食べないけど、
だからこそこんな贅沢。

なにー!このお魚超おいしい!!
無心で食らいつく私。
 
そして嬉野名物、温泉豆腐。
温泉水で湯豆腐すると、
豆腐がとろりととろけてえも言われぬおいしさなの。
これが大好きで、家でもよくやったっけ。
お腹いっぱいだけど、でも食べたい!

はぁぁ、イタリアで何度も夢に見た和朝食。
朝食はエスプレッソに甘いパンだけのイタリアでは、
朝からこんなに食べるのは気持ち悪いと言われるんだけど、
どうして、こうして、おいしいよー!
ふふん、私日本人だもんね。
やっぱりなんだかんだ言ったって、
和食最高ー!温泉万歳!
はぁ、癒された。

小さなちいさな母娘温泉旅行、
ちいさな寂しさといっぱいのお腹かかえて帰りのバスに乗ったのでした。

よい湯、よいとこ、嬉野温泉(1)

2013-01-29 23:15:36 |  └・九州ぶらり旅
釜山から早朝戻った私は、
旅行鞄を置かずにそのまま高速バスに乗った。
母と佐賀、嬉野へ温泉旅行。
せっかくイタリアから帰ったのに、
まぁ、よくも毎晩飲んだくれて、遊び歩いて
ちっとも家にいないはみだし娘も、
母孝行したいものである。
 
憧れの和風温泉宿、
ああ~~、いいねぇ、この設え。
やさしい甘さがおいしい豆腐プリンとお抹茶で出迎えいただき、
ほっと一息。。
 
一息ついて、町を散策。
嬉野は小川の流れる、静かで小さな温泉街。

町の中心にある玉姫神社のなまずさまに来訪のご挨拶。
ここの温泉水は美肌湯と知られ、
このなまずさまは美肌の神様。
もともとたいした美肌でもない私、
イタリアの乾燥にさらされカッサカサ、、
こんなふうにつるっつるになりたーいと一生懸命お願い。
 
 
静かな町をぽつぽつと短い会話をしつつ歩く母娘。
町の小川の思いのほか早い流れを見ながら、
すでに流れてしまった時間を途方もなく思う。
埋め合わせるにはあまりにも時間が流れすぎてしまった。

温泉旅行いこうよ、楽しみのつもりで誘ったけど、
しんみりと過ぎる夕暮れに、
私は間違っていたのかもしれないと思う。
彼女の寂しさをきっと私は何も理解出来てはいない。

それでもだ、今日、母をここに誘った理由、
それは今日が母の誕生日だから。
ゆっくりやわらかな温泉の湯につかり、
おいしい贅沢なお食事!
元気でいてくれることを祝いましょう☆
 
 
 
見目鮮やかな料理に舌鼓を打ち、お酒を飲む。
そんな時間が大好きな母である。
来れてよかったとしきりに言う。
私はあなたが元気でいてくれることが何よりもよかったよ。
おかあさん、本当にありがとう。

たのしい釜山旅行(2)

2013-01-28 23:40:52 |   └・韓国

釜山の夜明け、
 
はい、朝食から元気に食べ歩き!
名物シジミ汁と副菜達。
んん~、うまし!
なんだかんだいって、汁物と野菜&海鮮、
調味料は違えど、なんだかほっとする。
イタリアじゃ甘~いパンやジャムばっかりなんだもん。
 
朝食でバッチリエネルギーチャージしてお散歩。
竜頭山公園へ。
 
ああ、いいお天気~

そのままお買い物しつつ町をぶらぶら散歩。
 
 
魚市場をみつつ

そして、海。
は~、きれいだなぁ。
この向こうに私の町がある。
そんなに離れてないし、そんなに違わないのに、
私たちは違う。
こんなに海はきれいに輝いているのに
私たちは何を隔てる必要があるんだろう、、

さてさて、歩き疲れて、お昼ごはん。
これがメインイベント、海鮮鍋ナチポックン!
海鮮の旨味た~~~っぷり、ほの辛鍋
超絶絶品☆
これを食べにきたと言っても過言でないくらい
私たちはこの鍋が大好き!!
&ビールで幸せ至極なランチタイム。

出会ってから思えばもう何年も経って、
今は離ればなれに暮らしてるけど、
こうやってまた仲良く出かけられるのは、
あれ食べたいっ!ていう食いしん坊ポテンシャルが同じだから(笑)
古くは”同じ釜の飯を食べた仲”って言ったけど、
同じ食卓を囲むことはこんなにも絆を深めるものなんだね。
楽しいことも、つらいこともいっぱいあったけど、
そんな日々の話をするとき、
私たちの間にはいつもおいしいご飯があった、ビールがあった(笑)
だから何があっても元気にがんばってこれた、本当にそう思う。

イタリアのレストランの看板にこんな書き込みを見つけた。
「ご飯をよく食べなければ、
 よく考えることも、よく愛することも、よく眠ることもできない」
本当にその通りだね。

そしてそれを分かち合える友達がいてくれる
本当にほんとうにありがとう。
 
楽しい時はあっという間。
夕飯を買い込んで帰りの船に乗り込む。
やっぱりここでもおいしいもの&ビール。

いつの時だったかな、
同じように帰りの船で、その時失恋したてだった私は、
免税の缶ビールを多いに飲んで泣きじゃくったけ。
あった、あった、そんなことも。
笑い声をのせて船は静かに出発する。
泣いたって、飲んだって、痛みや苦しみは消えないけど、
泣くのに飽きたら、明日は笑える。
遠のいて行く町の灯りが、願いを叶える星のように輝いている。
明るい明日を叶える光。

だから今日もがんばろう、
そしてきっとまた遊びに来ようね。


<朝食のお店>
■津江シジミスープ専門店
釜山広域市 中区 東光洞2街 10-4
051-246-6471

<昼食のお店>
■ケミチブ
釜山市 中区東光洞2街11-3
051-246-0228

たのしい釜山旅行(1)

2013-01-27 23:08:45 |   └・韓国
高校の同級生達と夜中の2時まで飲んだ翌日、
私は釜山行きのフェリーの上にいる。
 
遠のいていく福岡、そしてのんびりフェリーの道中は、
大好きな食べ物を買い込んで、
免税で格安になったビールを飲みつつ
大好きなお友達といっぱいおしゃべりして、いっぱい笑って過ごす。
着いた先の釜山も楽しみだけど、
この時間が何より至福。
 
夕方、釜山に着きまして、お楽しみの夕飯。
昨日、同級生に韓国に行くならサムギョプサルだ!と教えられたので、
サムギョプサルを食べに焼き肉屋へ。

突出しに出てくるたくさんのキムチ!
おいしい!最高!ビールがすすむっ!
そしてこれがサムギョプサル、豚肉の焼き肉。
お店のおばちゃんがはさみでちょきちょきしながら焼いてくれる。

そして、ビビンパ!
イタリアにいた時から、ああ、食べたいと思い浮かべていたもののひとつ。
フィレンツェには韓国料理屋さんがないから食べられないの。
ん~、おいしい!

昨日サムギョプサルを教えてくれた友達に
食べたことを報告するのにFacebookに写真を載せたら、
別の友達から、あんた、イタリアから帰ってきたと思ったら釜山ってと非難(?)殺到。
まーまー、そういったってみんな私がこんなんだって知ってるくせに。
 
夕飯の後は町をお散歩。
釜山は夜遅くまでお店も開いていて、人通りもあるから楽しめる。

腹ごなしに高台の公園に上ってみた。
夜景、きれいね。。
お友達と見る旅の空。
過ごす誰かでその景色は何倍にもきれいに見えるんだって思う夜なのでした。

ふる里 太宰府

2013-01-25 23:44:06 |  └・九州ぶらり旅
帰国してから、怒濤の庶務をこなす
日本にいるうちにやっておかなきゃいけないことはたくさんある。
そして、会いたい人もたくさんいる。
昼は庶務ででかけ、夜は飲みにでかける毎日、
せっかく帰ってきたのにほとんど家にいない私を
ようやくこの子はこんな子だと分かり始めたような母。

どうにか時間を作って母とおでかけ、
お昼を天満宮の近くのお寿司屋でいただく。
ああ、この銀シャリの上品さ。
これこそ握りだー!
フィレンツェにもお寿司屋さんはあるけど、
その大体が中国の人が経営するお店、
もちろんちゃんとお寿司の形をして出てくるのだけど、
ちがう、ちがうんだよ、
わかるかなー、この握り加減、
握りつぶさず、でも崩れることもなく、
ネタとのバランスもよい塩梅でね、
これなのよ。
ちゃんと修行した職人さんしか握れないこの感じ。
海外でお寿司を食べるたび、ちがう!と叫びたくなるけど、
でもそれはそこでがんばって作ってる人に失礼なので言えないけど、
うー、やっぱり日本のお寿司の方がおいしいもん!
とまあ、そんなことを思いつつ、しみじみお寿司を頬張る。

お寿司をしっかりいただいたあとは、
太宰府の主にもちゃんとご挨拶。
ここに来ないとなんだか帰った気がしない太宰府天満宮。
私が育った町の神様。
私が大きくなっても、町が変わっても、ここは変わらない。
変わらない景色に、小さな頃の私の影が映る。
どんぐりを拾った境内、友達と渡った太鼓橋、
よく覗きにいった神社の馬小屋の白い馬の黒い瞳、、
 
 
今年は飛び梅が咲くの遅いな、
いつも一番に咲いて楽しませてくれるのに。

そして、ここに来たら食べずに帰ることはできない梅が枝餅。
なんと今日はよもぎの日だった。
毎月25日は梅が枝餅のよもぎバージョンが売ってるらしい。
へー、知らなかったぁ。昔はそんなのなかったけど、
がんばってるんだねー、商店街のみなさん。
大好きな梅が枝餅をいただいて至福の時。。
 
そのあと、国立博物館にボストン美術館展を見に。
迫力の日本画を見て、心にドラを大きく打ち込まれたような衝撃。
ああ、この100分の1でも私に力があったら、、
何百年たっても消えないパワーにリンクすべく、
目を皿のようにして絵を見つめる。
私も強くなりたい。

私の世界がこの町の中だけだったとき、
私はとてもとても幸せだった。
毎日が輝いて、日々暮れる夕焼けに毎日胸をときめかせていた。
神様、私は強くなりたい、
幸せに守られていた町を出て、辛い広い世界で流されずに生きていく強さを、
夕焼けの美しさに毎日気付ける心を守れる強さを。

母の心づくし

2013-01-23 23:01:09 | ★イタリア留学日記
南回りの航路は時間はかかるけど、
その分休み休みいくのであまり疲れない。
夕方、元気に空港に降り立つ。
乗り込んだタクシーの運転手さんのこってりした方言に、
ほほがゆるんでいくのが分かる。
知らない国で馴染みのない言葉を話し続け、
もう慣れていたつもりでもどこかでやっぱり緊張してたんだな。。
 
家に戻ると、母が、私の大好きな鈴懸の桜餅を用意していてくれた。
それは、おいしいからと、私がよく家に買って帰ったものだ。
日本茶と桜餅、ふぅぅぅ~、日本である。

そして、夕飯はおせち、、ってお母さんもう1月も終わりだし。。
と思ったけど、母の心である。
それはありがたく、おいしいもの。

そしてそして、明太子!
これは私が買っておいてとたのんだもの。
いくら明太子が名産の博多といえ、
毎日家にあるわけではない。
しろいごはんに明太子、なんどイタリアで思い描いた事か。。
ああ、うまい。。
ふるさと、ふくおか
子どもの頃はせまっくるしくって嫌いだったこの町が
こんなにもあたたかく感じられるなんて。
帰る故郷があることのあたたかさ、
そこに元気でいてくれる母のあたたかさ、
私ひとりの力では得られないそれはとてもありがたく、
感謝としあわせと、いろんなあたたかな気持ちがいっぺんに押し寄せて、
それに包まれて眠る静かな夜なのでした。

遠きふる里

2013-01-23 14:26:53 | ★イタリア留学日記
遠きふる里、福岡へ一時帰省。

今回はキャセイパシフィック航空のキャンペーンで、
ミラノ空港までの送迎付きチケットを購入。
送迎付き!なんてチャーミングなキャンペーン。

しかも、イタリアに新しくできた私鉄「italo」のチケット。
初イタロ!その快適さの噂は聞いてたし、楽しみ~♪

じゃーん、車内はこんな感じ。
エコノミーだから普通かな。
さっそく、通りかかりのおじさんが、
私の隣の席になった人達に話しかける、
やあ、君たちはいい席をとったね、
こんなかわいいお嬢さんの隣なんて。
ん~、まだ夜も明けきらない朝っぱらからザ・イタリア人である。
早朝から陽気なミスター・ザ・イタリア人とちょっと世間話などしてる間に、
列車は音もなくミラノへと滑り出す。

イタロはミラノ中央駅ではなく、ポルタ・ガリバルディ駅に着く。
そこから空港までは送迎車に乗って行くらしいのだが、
はて、ちゃんとピックアップしてくれるのだろうか。
待ち合わせ場所で待っていると、
もうひとり私と同じキャンペーンチケットを取ったらしいイタリア人がやってきた。
よかった、間違ってないみたい、ここで待ってればいいのね。
ほどなくすると、送迎車のドライバーが迎えにやってきた、
しかも、ふたり!?
私はてっきり乗り合いバスみたいので行くのかと思ってたら、
なんと、ひとり1台ハイヤーでの送迎だった。
なんてセレブー!

ミラノ・マルペンサ空港までの長い道のりを
大きなハイヤーでゆったり過ごして快適な旅のはじまり。
さあ、もうすぐ着くよ、と運転手さんに言われ、若干不安に。
だって、そこは霧で真っ白。。
え、こんなに霧で飛行機飛ぶの??不安げに聞く私に
若い運転手さんは、明るく言う
大丈夫、ここ毎朝こんなんだから、でも飛行機は毎日飛ぶよ。
そ、そう。。!?
不安なまま空港でチェックインカウンターへ。
霧の為遅延などといった不穏な空気もなくあっさりチェックイン。
そしてキャンペーンチケットの効力はここでも発揮、
優先ゲートから通された。
なんだかも~、朝からセレブ気分だわ~。

機内食を唯一の楽しみに過ごす長ーい空の旅。
本も読めない(具合が悪くなるので)、旨く寝る事もできない私は、
ひたすら映画とドラマを見続け、窮屈に耐え続ける。

なんで私はこんな長い旅を続けてるんだろう、
もはや旅の中にいることが日常になってしまった今、
そんなことは疑問に思わなくなった。
飛行機は狭くて窮屈で好きじゃないけど、
移動する事は好きみたいだ。
目的地を目指している時だけが、私を活かしてくれる。

経由地の香港にて長い待ち時間。
早朝過ぎて町に出てもお店も開いていないので、
空港で休憩、ビールとともに。
長旅の疲れにぼんやりとビールを飲む。
すぐ空になる。
あれ?ま、じゃ、もう一杯。
疲れはどこまでもビールを吸い込む沼のよう。
てきぱきとしたウエーターさんは私のグラスが空になるのを見て、
にやっと笑ってやってくる、
そして、あんたも飲むね~、そんな笑顔でつぎのグラスを持ってきてくれる。
うふふ、言葉は通じないけど、私が飲んだくれだというのは通じるらしい。
こんなにも通じる事ができるなら、世界はもっと平和になれるに違いないのに。
なんだかひとりですっかり楽しくなって、ふわふわと過ごす香港の朝。

会いたい人がたくさんいるふる里、福岡。
みんな、もうすぐ帰るからねー!