カメラといっしょ★

地元福岡~イタリア留学からワーキングビザ取得しての海外生活を写真で綴るつれづれ日記

2011年に捧ぐ

2011-12-31 23:58:27 | ★編集後記


例えば信じていたものが
信じうるものではないと知った時
わたしは何を信じたらいいのだろう

それを信じていたわたしすら疑わしくなり
わたしは私である自信がなくなる

世界は輪郭をなくしぼんやりと見え
わたしが感じる痛みすらぼんやりと薄れていく

薄れていく感覚の中で
痛みが遠のいていくことに喜びを覚え
いずれはその喜びすら遠く薄れていく

それでも私は生きている

温度のない鈍色の光は私の影を冷たく写し
私が立ち、生きている事を知らしめる

どう生きよう

このしびれきった体で
もはや体温すら感じない
冷えきったこの体で

年越し蕎麦!

2011-12-31 23:48:06 | ★イタリア留学日記
アルバイト先の和食屋さんで
まかないに年越し蕎麦を出してくれた。

もはや日本では特に気に留めない人も多いかもしれないが、
故郷を遠く離れて暮らす私たちには、
この一杯のかけそばがこの上もなく温かくおいしく感じる。
何故かしんみりとして蕎麦をいただいた後は、
何故かみんなで書き初め大会などして、
懐かしい日本のお正月を楽しんでみるのでした。

Gozziで忘年ランチ会

2011-12-30 19:21:38 |  └・Ristorante/Trattoria
11月末からイタリア観光ガイドブックのお仕事で忙しくしていたのだが、
それもようやく一段落、師走の名がイタリアでも通じるのか、
気付けば今年ももう終わり。
仲良しのお友達と忘年ランチ会。
今回はその取材で行ったお店の中から、
ここは安くてウマイ!と思ったGozziへ。

じゃーん、このたっぷり海鮮リゾットが4.5ユーロ。
うん、おいしい!
そりゃね、そんなに豪華な素材を使っている分けじゃない、
そんなに特別目を剥くような絶品とうわけでもない、
でも、程よい塩梅(といってもトスカーナらしい塩気はあり)
海鮮の旨味もしっかり、米粒も潰れる事なくよい固さ、
ちゃんと丁寧に作られている。
そういったものがもつおいしさがこのお皿にはある。
特別ではないけど、でも毎日ランチに通いたいおいしさ。

わいわいとした大衆食堂の喧噪は心地よく、
おいしい食事をいただきつつ、
色々思い倦ねた今年の疲れを過去の事にすべく、
語り、笑い、楽しく過ぎる午後なのでした。

■Trattoria Toscana Gozzi Sergio
Piazza San Lorenzo, 8r, Firenze, Italia
tel 055-281-941
※ランチのみの営業です。混合いますので早めにどうぞ。

フィレンツェ散歩

2011-12-28 18:27:40 | └☆イタリアぶらり旅
夕暮れのフィレンツェを友達とプラプラとお散歩。
最近はめっきりと夜になるのが早くって、
なんだかそこはかとなく淋しくなる。
今年ももう終わりだね。。

ポンテベッキオ側で結婚式の車を発見。
真っ青のクラシックカーに
いっぱいの幸せが詰まっていると思うと
なんだかこちらまでふんわり幸せな気分になった。

それは知らない国のおとぎ話。
今日の終わりを鏡に写し取って、
冬の日は儚くおぼろに消えて行くのでした。

メリー☆クリスマス

2011-12-25 22:28:09 | ★イタリア留学日記
イタリアのクリスマスの朝は静かだ。
ほとんどのお店が閉まり、
通りに人気はない。
空っぽの空に教会の鐘は鳴り響く。

イタリアでは、ケーキではなく、
パネットーネという大きな菓子パンをクリスマスに用意する。
間借りした小さな部屋で、
小さな生活を始めたばかりの私たちは、
去年と同じパネットーネを用意した。
新しい生活が少しだけ日常になった。

地味な裏路地にある、地味なお店で、
おじいちゃんがせっせと作るパネットーネ。
その素朴な味わいはあたたかくやさしい。
大きなパネットーネを分け合って過ごす静かなクリスマスは
その味のようにあたたかくやさしい空気に包まれているのでした。



クリスマス・ライト

2011-12-23 23:54:00 | └☆イタリアぶらり旅

今日の終わりを待って、
街にクリスマスイルミネーションを撮りに出かけた。
 
 
厳かに、楚々と灯るクリスマスの灯りの元、
そわそわと楽しげに街を行き交う人々。
仄かな灯りの中でも、皆、笑顔なのが分かる。

華々しく飾り立てなくても分
街はこんなにも美しく、
人はこんなにも幸せそうにいられる。
 
祈りの日にただ静かに願うのは、
どうか全ての人々に
あたたかなクリスマスでありますように。


パリでまた会おう(2)

2011-12-17 23:45:37 |  └・フランス
パリ、朝のマルシェ探訪を終えて、
お友達の同僚のみなさんと一緒にランチ。
以前パリへ一人旅した時に、
色々と情報を下さったパリ駐在経験のある方からお勧めされたお店へ行ってみた。
 
建物の中庭に入り口がある、ちょっとレトロな雰囲気のお店。
中はもっと素敵だった!
  
それができた当時の雰囲気をそのまま留めたような空気感、
たくさんの人がそこに集い、
おいしい食事をとった楽しい余韻に溢れてる。
すてき☆
実はソムリエ資格を持つお友達セレクトのワインをいただきつつ
ここにいる雰囲気を楽しみつつ食事を待つ。
  
みんなでシェアしたエスカルゴ。
そして私が頼んだ牛ほほの煮込み。
これがとってもおいしかった。
ほどけるように柔らかく、野菜とワインとお肉の旨味が
強すぎる事なく調度よくおいしく味わえる。
ん~~、おいしいーー。
いいね~、ここ!
さすが、おすすめいただいたお店。
また来たい、できれば、毎夜でも。
たくさんのお友達と、大切な誰かと、
ここでおいしい食事とともに過ごす時間はどんなに幸せだろう。。
その時を振り返る人生の終末だったらどんなに幸せだろう。。

すてきなお店を紹介してもらってありがとうございました!

デザートは友達の同僚の方のおすすめ、
ジャンポールエヴァンのカフェで、土曜日限定のミルフィーユ。
カスタードとチョコレートとあったけど、
チョコレート狂の私としては断然チョコレート!
このチョコレートクリームが俄然おいしかった!
チョコクリームといえばどうしてもクリーム感が先に立つのだけど、
チョコレートのほろ苦い香ばしさがまろやかなクリームとなっていて、
う~ん、さすがジャンポールさま!
こんなおいしい情報を知ってるなんてさすがCAさまっ。
おいしいケーキとともに、
ステキ女子たちと過ごす午後は優雅に過ぎる。

大好きなお友達とのパリでの再会、
楽しい時はあっという間に過ぎ、
次は日本か、イタリアか、はたまたパリかロンドンか
また世界のどこかで会おうと手を振って
パリの街角で分かれた。

本当に友達に会うためだけに来た1泊2日のパリ。
帰りの飛行機までの残りの時間、
行った事のないゾーンへ立ち寄ってみる事に。
 
ヴィラージュ サン ポール(Village Saint Paul)の骨董品街。
連れの影響で古きものかわいきものたちを眺めるの楽しみを知って、
パリならばさらにかわいいものたちに出会えるのではと寄ってみた。
小さなアンティークショップが古いアパルトメントに並んでいる。
王道の骨董屋さんから、ハイセンスなアンティーク雑貨屋さん、
ただの古物屋さんみたいなところまで色々あって興味をそそる。

折しも雨がしぼり泣くように降り出し、
雨宿りに入ったお店でかわいいハンコを発見。
見れば見るだけかわいいものが発掘されて、こまりはてた。
手荷物だけで来ている為、イタリアに持って帰れる量は決まってる。
ええい、いっそ引っ越して来るか、パリに!
など、相変わらずなうっちゃり加減に思いつつも、
かわいいはんこを2つ連れへのお土産に購入して店を出た。

最後に大好きなエッフェル塔にご挨拶。
雨に滲むエッフェル塔は今までにないきらめきを称えて静かに微笑んでいる。
またくるね。

友達に会う1泊2日のパリ旅行は、
友達に映る私を見て、私を見つけた旅。
その存在がどれだけ大切でありがたいか。
私は弱い。
たったひとりでは道を失ってしまう。
でも道を失っても、私を知っていてくれる友がいれば
また私は私に戻って来れる。
仲良くしてくれてありがとう。。

迷子になりがちな私を連れて帰りの飛行機にひとり乗ったのでした。

■JEAN-PAUL HÉVIN PARIS - Saint-Honoré
231, rue Saint-Honoré 75001 Paris
+33 (0)1 55 35 35 96
http://www.jph-japon.co.jp/shoplist/saint_honore/

パリでまた会おう(1)

2011-12-17 23:39:37 |  └・フランス
大好きなお友達が大好きなパリに来るというので会いに行った。
思い立ったらひょいと出かけられる身軽な私は、
市内バスに乗るがごとく飛行機に乗った。
 
夜パリに着いて、仕事終わりの友達と再会。
夕飯を食べながら、積もりにつもった話をする。
こういう時間が私にとってはとても大切だ。
この時が私を強く生かしてくれていると思う。
泣き虫の弱っちい私が、何度泣いても、でもまた笑顔になれるのは
私を知っていてくれる友達がいてくれるから。
大切な友達から離れて、ひとり異国にいる事は
辛く厳しい。

翌朝、まだ夜も明けないうちから、
ホテルの下に出ていたマルシェへ行った。
  
 
おいしそうなものがたくさんっ。
 
こういう下町の、住んでる人たちが通うような市場って
そこにどういう生活があるのか知る事が出来て本当に楽しい。
 
 
 
で、写真右が戦利品。
チーズ屋さんで売っていたふわっふわのスフレチーズケーキと
焼きたてのバゲット、お土産用に大好きなガレット。
 
本当はもっと買いたかったけど、手荷物だけで来たから
イタリアまで持ち帰れる量も限られている。
 
いつかこの街で暮らせたらいいな~
おいしい食材を自分の台所に持って帰って調理する、
そんな夢を見ているパリの朝なのでした。








クリスマス模様

2011-12-14 23:42:59 | ★イタリア留学日記

帰り道、ポンテベッキオが変な色にライティングされていた。
クリスマスのライトアップなのだろうが、
いつもの方がかわいいと思うのは私だけではないと思う。
イタリア人はずば抜けてセンスがいいと思う時もあるが、
えっ????と思う時もある。
不思議な国だ。

そわそわと始まるクリスマス支度。
つられて少しだけそわそわした気分になる。

ベルギーへチョコレートを食べに行く(3)

2011-12-06 23:20:46 | └・海外旅行

各自自由行動を終え、お昼に塔の下で集合。
一緒に塔に上った。

かわいらしい建物は上からみるとさらにおもちゃみたい。

まっすぐに広がる平野に差す光は仄かでありながらも、
冷たい冬空の中で、あたかも一筋の希望のように力強く輝いている。
この光を頼りに人々は営み、この国の風土が育まれてきたんだろうな。
 
 
塔を上って、すっかり腹ぺこの私たち、
 
お昼は広場の屋台で買い食い祭りときめこんだ。
 
 
どれもおいしそうで迷っちゃう~。
決められなくって広場を3周くらい廻る。
 
まずは、絶対食べたかったベルギーワッフル。
ブリュッセル風とブルージュ風とがあるらしく、
こちらはもちろんブルージュ風。だってブルージュだからね。
お店のお姉さんに頼んで焼きたてをもらった。
あつあつふわふわ、甘くておいしいっ。
特に何も凝らないシンプルなおいしさ。
 
すごーく迷った挙げ句に、結局ホットドックになった。
屋台と言えばホットドックかなと。
鉄板の上でジュージュー焼けてるソーセージおいしそうっ。
屋台の醍醐味。
イタリアはハムやサラミはおいしいけど、こういうタイプのソーセージはあんまりいけてない。
こんがりパリッと焼けたソーセージに、ザワークラフト、マスタード、ケチャップ!
シンプルだけど、こういうのおいしいよね。
 
お腹いっぱいなのに、買い食いが止まらない私たち。
ゴディバでいちごのチョコレートがけを見つけて即購入。
酸味のおいしいいちごにチョコレートがよく合う。
ん~~~、おいしい!
やっぱベルギー、チョコレートおいしいよ!! 
 
そんなこんなしている間にあっという間に日は暮れて、
なんだか夕飯モードに。
締めはやっぱりビールでしょと、今日はビールBARに入ってみた。
店内は満席、みな楽しげにジョッキを傾け、ザワザワと賑わっている。
 
ポテトやサラダなどおつまみをたのんで、地ビールを楽しむ。
本当にそれぞれ味わいが違って面白い。
こういうの吟味しながら飲んだら奥が深いんだろうな~。
お酒は好きで、銘柄や味にも興味があるけど、
でも飲み始めるとだんだんそんな細かい事はどうでも良くなる質で、
なんだか楽しくなって、旅の夜は更けて行くのでした。

■ベルギー観光局ホームページ
http://www.visitflanders.jp/index.html