カメラといっしょ★

地元福岡~イタリア留学からワーキングビザ取得しての海外生活を写真で綴るつれづれ日記

緑の大地トスカーナの旅~ドライブinトスカーナ

2013-07-23 22:02:59 | └☆イタリアぶらり旅
カンティーナ見学を終え、ドライブ。
写真を撮りたいところがあったら止まるから言ってね、
そんな優しくありがたい申し出に
私の心が止まったのは何もない景色。

渡る風が夏草を揺らす。
たくさんの夢を見てきた。
夢は私をかすめて過ぎ去って行く。
ちょうどこの風のように。
もう夢を見る力も尽き果てて、
それでも人は夢に焦がれる。
そうして疲れきったからっぽの体を抱えてているだけ。

カメラを持ってどこまでも草をかきわけて進む私を
友達達は遠くで見守っている。
丘の上に立つ彼らの影は遠く小さく並ぶ。
それは私がかなぐりすけた過ぎた日の幸せのように遠く見えた。
胸が小さく痛む。

ひまわりが見たいね、
無邪気な明るい声をのせて青い車は走る。

夏の光は輝き、吹き上がる水に小さな虹がかかる。

たどりついたひまわり畑は誰に褒められるよりも
もっと強い意志の為に咲いているように力強く広がっていた。
夏だからひまわりが咲くのか、
ひまわりが咲くから夏なのか分からなくなる。

ただひたむきに咲くその姿に、
心はまるで泣いたみたいに洗われていくのでした。









緑の大地トスカーナの旅~カンティーナ見学

2013-07-23 16:24:10 | └☆イタリアぶらり旅

見た事もない深い青色を引いて
ぶどう畑の朝は音もなく明ける。

あっという間に光に満たされて
今日という日が幕を開ける。
暑くなりそうだなぁ、今日も。

宿の朝ご飯、手作りのケーキとコーヒーをいただき、始動。
今日は友達のご主人に車を出してもらってカンティーナ(ワイナリー)めぐり。


やってきたのはキャンティ地区の奥深く、
次のシエナ地区との境にあるカンティーナ「FELSINA」

まずはカンティーナの中を見せてもらう。

ひんやりとしたカンティーナの中、
コポ、コポとワインが息づく音が小さく響く。


ああ、生きている、ワインが生きている、
そう思うとなんだかちょっぴり感動的。。


どれもすっきりとした酸味が好印象。
こうやって飲み比べてみるとそれぞれの特徴がよく分かっておもしろい。

ちょっぴりほろ酔いで夏の小さな旅は今はじまったのでした。



緑の大地トスカーナの旅~Villa a Sesta

2013-07-22 18:49:13 | └☆イタリアぶらり旅
モンテリジョッニからバスに揺られてキャンティの奥へ奥へ

やってきたのはヴィッラアセスタというぶどう畑の真ん中にぽつんとある小さな村。
 
 
いつからかピタリと時を止めてしまったような街並をぬけ、
まずは宿へチェックイン。
今日はこの小さな村に泊まる。

荷物を置いて村を散策。
 
 
溢れる夏の光をまっすぐに浴びて
そこにあるものたちは色濃く輝いている。
  
その景色になぜだか少し物寂しい気持ちになった。
なぜだろう。。
そうか、それは心に刻まれた遠い昔の記憶を思い出す時、
ちょうど光に滲んだように朧げに見えるのに似ているからだ。

そんな昔にタイムスリップしたみたいに
子どものようにはしゃいで野を歩き、プールに入ってふざけあって
楽しく過ごした午後。
ああ~、いい夏休み。
 
たっぷり遊んでお部屋で休憩。
のどの渇きを潤すのはキリッと冷えた白ワイン。
こんなときは大人で良かったと(笑)

炎天下で遊んでほてった体をワインで冷やしながら、
ぼんやりとぶどう畑を渡る風を見ているのでした。

緑の大地トスカーナの旅~モンテリジョッニ

2013-07-22 17:02:41 | └☆イタリアぶらり旅
仕事も一段落し、夏休み。
元ルームメイトと友達と緑あふれるトスカーナの奥へと1泊旅行。

まずはシエナの手前にある小さな村モンテリジョッニへ立ち寄る。
モンテリジョッニはダンテが神曲で「王冠のような」と詠った村。
その王冠の姿を見たくって、わざとひと駅前のバス停でおりた。

ほほー、確かに丘の上に王冠がのってる。
でもちょっと遠かったかな。

夏の陽の中をテクテクブラブラ歩きながら王冠をめざす。
走る風が運ぶ乾いた草のにおい、
遠い昔の夏休みの記憶とリンクする。

小一時間歩いてようやく近づいた。
王冠をのせた青いぶどう畑の丘。
すぐ近くに見えた村へは急勾配の丘を上りげる難所。
炎天下汗だくになり、もーーだめーー、と音をあげながらなんとか到着。
 
村から見下ろしてみると、歩いた道があんなに遠い。
ふは~、結構上ってきたのね。

実に小さな小さなこの村。
ここが村のメイン広場。
数件あるお土産物屋をのぞいて見つけたワインの試飲。
喉乾きまくっていた私たちは喜んで試飲させていただく。
 
白はきりっと辛口、ん~、この感じ大好き。
赤は少し特徴的な感じ、エレガントな酸味。
そしてどちらもラベルが素敵!

村のあっちからこっちまで3分ほどでたどりついてしまう小ささ。
あっという間に散策を終わり、
次のバスを待つ間バールで軽くお昼ご飯。

眩しい光で描かれる夏は
二度とない大切な時間を愛おしむように
ゆっくりと過ぎていくのでした。


Notte Bianca

2013-04-30 23:40:42 | └☆イタリアぶらり旅
今日はノッテ・ビアンカ(白夜祭り)
街中で夜中までイベントやお店を開けて
みんなで夏を楽しもうって日。

そのお祭りの開会宣言を市長がするのを見に行った。
いや、正確にはそれより、
そこでフィレンツェの交響楽団マッジョ・ムジカーレの
声楽隊が歌うというので見に行った。
歌、すばらしかった~。
やっぱり生で聴くのはよいね~。

そして、開会宣言会を終えて外に出たら
もうかわいらしいイベントが始まっていた。
ん~、微笑ましいね。
こうやって今日はみんなワクワクと
長い夜を過ごすのでした。

フィレンツェを眺める

2013-04-13 20:21:43 | └☆イタリアぶらり旅
昨日食事したメンバーでまた待ち合わせ。

街の中心の共和国広場。
今日は何やら物産市をやっていた。

サラミにチーズ、オイル、ワイン

手作りの帽子や鞄、アクセサリー。
こういう直売市ってなんか楽しくって好き。

それから、フィレンツェを見たいならココに来なくてはと
ミケランジェロ広場にみんなで上った。
ああ、やっぱりこの眺め最高。
広場の屋台でビールを買って、この景色に乾杯。

まだ少し冷たい春風に吹かれながら、
それぞれの想いに耽る。
 
さてさて、丘に上ったらなんだかお腹も空いてきたので、
丘を降りたところにあるバールでランチビュッフェ。
どこでお昼でもよかったんだけど、
ちょうど窓越しに、このカレーが見えたので、
そうすると、もうカレーが食べたくなる魔力。
インド、恐るべし。

気心知れた友人とまったり過ごす昼下がりは
この上もなく平和で、まるで時さえ凪いでいるように思うのでした。


<ランチをしたお店>
■Il Rifrullo
Via di San Niccolò, 55r, Firenze
tel 055 234 2621
Il Rifrullo

ミラノのふわふわピザ

2013-04-12 21:37:30 | └☆イタリアぶらり旅
朝から晩遅くまできっちりみっちり働いた
怒濤のミラノ・サローネも無事こなし、
フィレンツェへ戻る。
お部屋を借りたお家もとっても居心地よくって、
もうちょっとミラノにいたいような、
でも旅の荷物を早く降ろしたいような。
旅の終わりはいつもこうである。

さて、帰る前にミラノでお昼ご飯。
今回の仕事でコーディネーターをしていた方が、
ピザならココと言っていたお店が、
泊まっていた宿のすぐ近くだと分かって行ってみた。

以前ミラノで食べたピザ同様ふわっふわの生地。
ピザと言えばナポリのもっちもち生地、
ローマのパリパリ生地と様々で、
どれもおいしいけど、
ミラノのふわふわも私は好き。
しかもここのはふわふわだけでなく、
底面が焼けてカリカリなのだ。
カリカリ、ふんわり、そこへチーズのとろ~り。。
これはやばいでしょ!

仕事も終わったって事で昼間っから飲むビールとともに
なんともおいしいランチタイムなのでした。


■Pizzeria Spontini
Via Gaspare Spontini, 4, Milano
tel 02 204 7444
http://www.pizzeriaspontini.it/

ミラノ!

2013-04-07 23:10:25 | └☆イタリアぶらり旅
仕事でミラノに来た。

相変わらずきらめくように美しいドゥオーモ。
どうやったら人がこんなに美しいもの作れるんだろう。
 
明日から始まる仕事の前に、お友達と再会。
パン屋さんである彼女のおすすめのパン屋さんで
フォカッチャを買ってお昼。
そりゃあ同業者のおすすめだけあってとってもおいしい!
 
それからジェラート食べて、町をぶらぶら。
しばし再会の時をのんびり楽しんだ。

ミラノって都会なんだけど、
街並はとってもクラシックで、
とってもステキ。
明日からの仕事がどんな感じか気になりつつ、
ちょっぴり緊張のミラノ滞在ははじまったばかりなのでした。


<お昼を買ったお店>
■Princi
Via Speronari, 6, Milano
http://princi.it/

クリスマスマーケットたちました

2012-12-02 20:05:02 | └☆イタリアぶらり旅

毎年、クリスマス前のこの時期にたつクリスマスマーケット。

今年もクリスマスムードをいっぱいにドイツからやって来ました。
 
 
マーケットではクリスマスのオーナメントやプレゼントになりそうなもの、
それから食べ物などなど、楽しい屋台がたくさん。

さっそく連れと連れ立ってやってきた、
目当てはもちろんこちら、ホットドック!
 
え~、ホットドック!?と言わないで下さい。
本場ドイツのパリッとジューシーなソーセージを挟むホットドックは、
本当においしんだから!
 
おいしいホットドックを堪能して、屋台をちょっとのぞく。
あ、かわいい!くまのパチンコ!
あれほしー!
 
ボリューミーなホットドックで十分お腹いっぱいだけど、
どうしても食べたい、クリスマスマーケーットのもうひとつのお楽しみ、
シュトゥルーデル(シュトレーン)
日本ではりんごのパイだけど、
ここでは、くるみ、チョコレート、ミックスベリー、、
とにかく色んな種類がある。
大好きミックスベリーのシュトゥルーデル。
甘酸っぱいこの味がなんともほっぺたが落ちるおいしさ。

スパイシーなホットワインと過ごすクリスマス前の日曜日、
空に不思議な色の夕焼けを引いて、
ゆっくりと暮れていくのでした。


スカンディッチの骨董市へ

2012-11-25 23:49:46 | └☆イタリアぶらり旅
フィレンツェの隣町、スカンディッチの骨董市へ
行くよ!と急に連れが言うので
自転車をとばしてついてった。

隣町とは言っても約5キロ、
自転車を風のように走らせ、お腹が空いたので、
まずは腹ごしらえ。
日曜日だけど1軒だけBARが空いていたので、ハンバーガーを食べる。
パンの種類や具、ソースを選べた。
あら、結構気が利いてる。

カウンターの向こうで、
ジュージューと不器用そうにハンバーガーを焼くおじちゃんの背中がかわいい。
そして、小学生ぐらいの息子さんが、
ボク、日曜も働くかっこいいお父さんの手伝いするぜっって、イキってエプロンして、
お父さんを見つめながら指示を待っている姿がさらにかわいい!
ああ~、ほのぼの日曜日。

空きっ腹にビールとハンバーガーを快調に流し入れ、
メルカート(骨董市)散策。
結構大きいのね。
 
 
かわいい、なつかしいおもちゃから
食器、家具、本、服、なんでも売ってる。
 
あ、いや、だからって、誰かが誰かに送ったハガキを売るのはやめようよ。。

ちょいちょいつっこみ入れつつ、
古き良きかわいいものを探すのは楽しい。
 
ひととおりぐるっと見て、屋台でおやつ。
これは「コッコリ」という揚げパン。
ほんのり塩味。(砂糖味もある)
揚げたてあつあつはおいしい。

冬の陽はつるべ落としより早く、
日曜日はほのあたたかな光を残しつつ暮れていくのでした。