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テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

松も、鈴も、そのお城に。

2015-09-15 21:45:19 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 ろーどれーすのォ、つぎはァ~…」
「がるる!ぐっるがーるる!」(←訳:虎です!フットボールだ!)

 こんにちは、ネーさです。
 2015年のグランツールは終わってしまいましたが、
 欧州サッカーの頂点を目指す闘い=チャンピオンズリーグが始まりますよ。
 どのクラブが決勝の地ミラノへ駒を進めるのか?
 日本の片隅から見守りながら、
 本日の読書タイムは、こちらの御本を、どうぞ~♪

  



           ―― 江戸城のインテリア ――



 著者は小粥祐子(おがい・まさこ)さん、2015年8月に発行されました。
 『本丸御殿を歩く』と副題が付されています。

「わほゥ! ひさしうりィのォ、のんふぃくしょんッでスゥ!」
「ぐっるるがるる!」(←訳:がっちり学術系!)

 ええ、そうね、
 このところフィクション作品の御紹介が続いて、
 前回記事もエッセイ作品でしたから、
 ノンフィクション作品が新鮮に感じられます。

 どうですか、これ!
 お城の見取り図!
 CGによる復元図!
 
「おおォ? これがァ、えどじょうゥ??」
「がるるっるるるるぅ!」(←訳:こうなってたのかぁ!)

 小説、映画やコミックでも
 たびたび登場する江戸城……ですけれど、
 その実際の構造はどうなっていたのか、
 全体像は、というと、
 正直に申しまして《?》です。

 が、この御本では、冒頭の10ページにいきなり、
 『江戸城本丸平面図』が掲載されていて、

「ほほォ~、なるほどォ!」
「ぐるるるっる!」(←訳:知らなかった!)

 『江戸城のインテリア』とある題名からは、
 建物の内装、調度品などについて書かれた御本なのかな?と
 思いがち、ですよね。
 そんな予想を、著者・小粥さんは
 良い意味で裏切って下さいます♪

 本丸平面図だけではありません、
 玄関、大広間、書院、廊下の間取り図、
 オフィシャルな空間とプライベートな空間の違い、
 忠臣蔵の名場面?で知られる松之廊下、
 大奥を象徴する御鈴廊下、
 そして、将軍専用のおトイレ……。

「ふうむゥ~、おといれェ~…」
「がっるるる^!」(←訳:あったんだ~!)

 明暦の大火(1657年)で焼失した江戸城天守閣。
 対して、
 5回もの火事に見舞われながら、
 その度に再建されてきた本丸御殿。

 政治と生活、ふたつの機能を備え、
 国と時代を動かしていた場所と、
 そこを行き来する人々の思いは
 どう作用しあっていたのか――

 いまとなっては
 図面を頼りに想像するしかありませんが、
 小粥さんのガイドは
 読み手をちょっと奇妙で奇矯、
 豊穣と不安が同居する異空間へ誘います。

「なさそうでェ、ありそうなァ、ふしぎのォくにィ?」
「ぐるがるぐるるる?」(←訳:でももう無いよね?)

 時代小説&映画好きな方々、
 江戸文化大好きな御方にもおすすめですが、
 建築マニアさんも、
 失われたお城への旅を、ぜひ♪


 
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