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テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

~ 続・ページに花の色が咲く ~

2025-04-06 22:03:43 | ミュゼ

「こんにちわッ、テディちゃでス!

 きょうはァなんのひィ~でスかッ?」

「がるる!ぐるるがるぐるるる!」(←訳:虎です!今日はあの名作の日!) 

 

 こんにちは、ネーさです。

 1943年の今日――4月6日、

 サン=テグジュペリさん作『星の王子さま』(初版)が

 米国NYで刊行されました。

 現在は200以上の国と地域の言葉に翻訳されている

 『Le Petit Prince』に敬意を表しつつ、

 さあ、本日は、こちらの御本を、どうぞ~♪

  

 

 

          ―― エロール・ル・カイン ――

 

 

 前回記事でご紹介しました『エロール・ル・カイン 展』の図録作品は、

 2009年12月に発行されました。

 『ERROL LE CAIN The Enchanter of Images』と英語題名が、

 『イメージの魔術師』と日本語副題が付されています。

 書籍として、一般書店さんでも取り扱われていますよ。

 

「たしかにィ、まじゅつしィ~でしたでス!」

「ぐるがるぐっるるるる!」(←訳:色彩感覚すっごいんだ!)

 

 展示室で拝見した原画の第一印象は、

 色使いの素晴らしさでした。

 19世紀末~20世紀前半の有名な絵本作品、

 それに、アニメーターだったからでしょうか、

 初期のディズニー作品を想わせる

 細やかな配色……。

 

 そしてまた、

 保存状態が素晴らしい!

 

「ほぞんじょうたいィ??」

「がるぐるがる!」(←訳:そこ重要です!)

 

 ル・カインさんの作品は、水彩画やペン画が中心です。

 つまり、“紙”に描かれたもの、ですね。

 劣化や日焼け、カビの脅威から“紙”を守り、

 長期間しっかり保存するのは難しいんです。

 

 嬉しいことに、

 展示されているル・カインさんの作品にカビや汚れはなく、

 絵の具の色の鮮やかさ、

 髪の毛のように細い線もくっきり……

 もう、それだけで感激してしまいました。

 

「これからもォ、ずッとォ~」

「ぐるるるるがる!」(←訳:このままでいて!

 

 かくも美しい原画作品ですが、

 ル・カインさんの病没後、

 途方もない危機に見舞われました。

 

 相続人であった未亡人さんは、

 ル・カインさんの絵本のお仕事を嫌っていたらしく、

 遺された原画を次々と売り払い、

 売れ残ったものは捨ててしまおうとしていたところ、

 現在『えほんミュージアム』を主宰している

 渋谷稔さんに説得されて思いとどまり、

 作品は辛うじて散逸・損失を免れたのでした。

 

 これはとても奇跡的な出来事で、

 絵本の歴史上では名作とされている作品の多くは、

 原画の所在が不明、

 管理者・著作権者が不詳、

 となっているのが現状です。

 

 冒頭に挙げた『星の王子さま』も、

 フランスの国宝といえる作品なのに、

 原画や資料は散逸状態なんですよね……。

 

「かなしいィでス……」

「がるるるる……」(←訳:悔しくて涙……)

 

 渋谷稔さんが買い取ったル・カインさんの作品は、

 『えほんミュージアム清里』の収蔵品となり、

 常設展示されています。

 

 今回(4月5日~6月1日開催)の、

 八王子夢美術館での『エロール・ル・カイン展』では、

 《魔術師キャッツ》シリーズが

 私ネーさのイチ押し!ですよ。

 病と闘いながら描いたル・カインさんの遺作、

 しかし、線には微塵の迷いもなく、

 躍動するニャンコたちの表情は

 神々しいほど晴れやか……!

 T・S・エリオットさんの詩を原作とする

 ファンタジックな冒険物語を、

 皆さまもぜひ、ご覧になってくださいね♪

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