「こんにちわッ、テディちゃでス!
むむッ? きづけばァ、もうすぐゥ~…」
「がるる!ぐるがるぐる!」(←訳:虎です!黄金週間だよ!)
こんにちは、ネーさです。
ケヤキの枝先に灯る瑞々しい葉っぱたちが連れてきたのは、
最大10連休もアリ?な2025年のゴールデンウイーク♬
何かお休みっぽいことに挑みたいな~と空想しながら、
さあ、本日の読書タイムは、こちらの御本を、どうぞ~♪

―― カフネ ――
著者は阿部暁子(あべ・あきこ)さん、
2024年5月に発行されました。
『Cafuné』とポルトガル語題名が付されています。
活字マニアの皆さまはよく御存知のように、
2025年の『本屋大賞』受賞!
第8回未来屋小説大賞&第1回『あの本、読みました?』大賞も!と、
いま大いに話題になっている長編小説ですよ。
「ぱちぱちぱちィ~!」
「ぐるるるるがるるるる!」(←訳:おめでとうございます!)
本屋さんの、いちばん目立つ好位置の平台に、
ズシリと積み上げられているこの御本、
手に取ってみて……いやぁ、驚きました。
舞台は、ここ東京都下の、八王子?
「うぐッ?」
「がるぅ!」(←訳:あちゃ!)
ええ? うわ、そうなの? どうしよう?
ホントだ、冒頭1ページ目にはいきなり、
八王子駅北口のカフェで、って書かれてる!
と、八王子っ子の私ネーさ、冷や汗をかきました。
いったい、ここ八王子で何が起こるんだ……?
「よそうもォつかないィでスゥ!」
「ぐるるる!」(←訳:怖いよう!)
野宮薫子(のみや・かおるこ)さんは、
カフェで待ち合わせの最中……なのですが、
顔色は沈んでいます。
待ち合わせの相手の
小野寺せつな(おのでら・せつな)さんは
弟の恋人……
いえ、弟の恋人だった女性です。
それだけでも身構えてしまうのに、
薫子さんとせつなさんを繋ぐ存在であった
弟の春彦(はるひこ)さん――
彼もまた“過去形“になってしまったのだと思えば、
こころは重く翳り、夜の底へ沈んでゆく。
そう、薫子さんがこれから
せつなさんに説明しなければならないのは、
春彦さんの遺言書の内容なんです。
「ゆッ、ゆいごんしょッ?」
「がるるぐるるる??」(←訳:それはどういう??)
遺言書は、遺書とは似て異なるものです。
遺書は、死後のために書き残す文書や手紙、を指すもの。
対して、
遺言書は、遺言執行者を指定し、
自分の財産を死後どう分配するか、といった
指示条項を文書にしたもの。
春彦さんは、
法務局に勤める薫子さんから
遺言書の知識を得て、
自筆証書遺言書を作成しました。
そして、その直後、
亡くなってしまったのです。
死因は、不明。
解剖をしても、はっきりした原因は判りませんでした。
「ううゥ、それはァ、つらいィ~…」
「ぐるるるがるるぐる……」(←訳:ご家族は苦しいよね……)
薫子さんと春彦さんは、仲の良い姉弟でした。
けれども、いま、”仲が良かった“その記憶が
薫子さんの肩にのしかかります。
なぜ、なぜ、なぜ。
どれほど問いを重ねても
返ってくる答えは無く、
薫子さんの気持ちはいっそう荒んで、
カフェに現れたせつなさんに
つい八つ当たりしてしまったり。
私生活でも、つらいことがあって、
お酒の量が増えたり、
部屋がゴミだらけになってしまったり。
「あわわわわゥ~?」
「がるるるるぐるるるるる?」(←訳:どうすればいいんだろう?)
これではいけない、と
自分でもわかっている。
それでも、どうにもできない――
もがく薫子さんへ、
命をつなぐ手を差しのべてくれたのは、
愛想のかけらもない、
せつなさん。
「はなしちゃァ~だめェでスよゥ!」
「ぐぅるるがるるる!」(←訳:しっかりつなごう!)
失ってしまったもの。
戻らない事々。
せつなさんとの会話から、
せつなさんを手伝って始めた
家事代行サービスの現場から、
薫子さんは何を拾い上げ、
何を過去に捨ててゆくのか。
はてなき星々を見上げているかのように遠く壮大で、
またとても近しい“自分ごと“でもある
じんわり温かな物語を、
皆さま、ぜひ♪









