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テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

 ~ ニャンズ6題 ~

2025-04-25 22:03:33 | ブックス

「こんにちわッ、テディちゃでス!

 むふふゥ! きょうからァ、すでにィ~」

「がるる!ぐるるるる~!」(←訳:虎です!黄金週間だ~!)

 

 こんにちは、ネーさです。

 GWといっても遠くへお出掛けする予定はないんですけど、

 よく行く本屋さんではポイントが2倍になるイベントが……!

 また本を買っちゃいそうだな~とニヤつきつつ、

 さあ、本日の読書タイムは、こちらの文庫作品を、どうぞ~♪

  

 

 

     ―― 猫さえいれば、たいていのことはうまくいく。 ――

 

 

 著者は収録順に、荻原浩(おぎわら・ひろし)さん、

 石田祥(いしだ・しょう)さん、清水晴木(しみず・はるき)さん、

 標野凪(しめの・なぎ)さん、若竹七海(わかたけ・ななみ)さん、

 山本幸久(やまもと・ゆきひさ)さん、

 2025年1月に発行されました。

 

「にゃんこォ、でスかァ?」

「ぐぅるるがる!」(←訳:ニャンコだね!)

 

 ええ、読んで字のごとく、

 この御本の主題は、《猫》。

 6篇それぞれに、

 個性的なニャンコちゃんが登場いたします。

 

 その中で、個人的に

 最も印象深かったニャンコちゃん、いえ、作品は、

 

 若竹七海さん作『神様のウインク』。

 

「うッ! ここォ、じめじめェなのでス!」

「がるるる~!」(←訳:ボロいし~!)

「くらいィでスよゥ!」

 

 語り手の『オレ』こと

 中学生のヒデくんが暮らしているのは、

 東京の郊外にある

 上ヶ丘(かみがおか)団地です。

 

 完成当時の上ヶ丘団地は、

 それはもう、大人気の物件でした。

 幼稚園があって公園があって、

 図書館の分館や郵便局、

 スーパーマーケットと診療所も揃っていて、

 入居の倍率は38倍!

 

 しかし、時が流れました。

 現在の上ヶ丘団地は、

 湿気の多さと建物の古さに

 入居者さんも減少してしまい、

 ほとんど廃墟のようです。

 

「ううゥ、おばけェがァ、でそうゥ~…」

「ぐるるぅ~…」(←訳:怖いよぅ~…)

 

 しかしの、しかし。

 

 一周回って、というべきか。

 必然、というべきか。

 

 団地を管理するコーダンは、

 あらためて上ヶ丘の可能性に注目したのです。

 郊外だけれど、23区からは遠くない。

 土地も、充分に広大。

 古い建物を除いてしまって、

 大規模な再開発をしようじゃないか!

 

「むッ! そのォけいかくのォせいでェ~」

「がるるるぐるるるがるるる?」(←訳:どんどん入居者が消えてる?)

 

 人もまばらな、

 ホラーアトラクションさながらの団地で、

 ヒデくんは或るトラブルに巻き込まれました。

 

 声を上げても、

 誰の耳にも届かない。

 誰も助けに来てくれない。

 

 そりゃそうだよ、だって、

 誰もいない、みたいなもんだから、

 もうここには。

 

 刻一刻と”命の期限“がゼロに近付き、

 ヒデくんが意識を失いそうになった

 その時――

 

 “あいつ“の気配が?

 

「あはァ! しんうちィとうじょうゥ、でス!」

「ぐっるるるる!」(←訳:待ってました!)

 

 ネタバレ厳禁!ですから、

 これ以上のお喋りはできません。

 ただ、『猫島ハウスの騒動』『ポリス猫DCの事件簿』など、

 ニャンコが活躍する作品を紡ぎ出す

 著者・若竹さんらしい快作!だとは

 断言できますよ。

 

 可愛らしくて、ふてぶてしくて。

 儚いのに、逞しい。

 朝から晩まで、丸~くなって、くぅくぅごろごろ。

 そんなニャンズを描く全6篇、

 皆さま、ぜひ、一読してみてくださいね♪

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