goo blog サービス終了のお知らせ 

テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

~ てのひらの星 ~

2025-04-17 22:03:27 | ブックス

「こんにちわッ、テディちゃでス!

 むむッ? きづけばァ、もうすぐゥ~…」

「がるる!ぐるがるぐる!」(←訳:虎です!黄金週間だよ!)

 

 こんにちは、ネーさです。

 ケヤキの枝先に灯る瑞々しい葉っぱたちが連れてきたのは、

 最大10連休もアリ?な2025年のゴールデンウイーク♬

 何かお休みっぽいことに挑みたいな~と空想しながら、

 さあ、本日の読書タイムは、こちらの御本を、どうぞ~♪

  

 

 

               ―― カフネ ――

 

 

 著者は阿部暁子(あべ・あきこ)さん、

 2024年5月に発行されました。

 『Cafuné』とポルトガル語題名が付されています。

 

 活字マニアの皆さまはよく御存知のように、

 2025年の『本屋大賞』受賞!

 第8回未来屋小説大賞&第1回『あの本、読みました?』大賞も!と、

 いま大いに話題になっている長編小説ですよ。

 

「ぱちぱちぱちィ~!」

「ぐるるるるがるるるる!」(←訳:おめでとうございます!)

 

 本屋さんの、いちばん目立つ好位置の平台に、

 ズシリと積み上げられているこの御本、

 手に取ってみて……いやぁ、驚きました。

 

 舞台は、ここ東京都下の、八王子?

 

「うぐッ?」

「がるぅ!」(←訳:あちゃ!)

 

 ええ? うわ、そうなの? どうしよう?

 ホントだ、冒頭1ページ目にはいきなり、

 八王子駅北口のカフェで、って書かれてる!

 と、八王子っ子の私ネーさ、冷や汗をかきました。

 

 いったい、ここ八王子で何が起こるんだ……?

 

「よそうもォつかないィでスゥ!」

「ぐるるる!」(←訳:怖いよう!)

 

 野宮薫子(のみや・かおるこ)さんは、

 カフェで待ち合わせの最中……なのですが、

 顔色は沈んでいます。

 

 待ち合わせの相手の

 小野寺せつな(おのでら・せつな)さんは

 弟の恋人……

 いえ、弟の恋人だった女性です。

 

 それだけでも身構えてしまうのに、

 薫子さんとせつなさんを繋ぐ存在であった

 弟の春彦(はるひこ)さん――

 彼もまた“過去形“になってしまったのだと思えば、

 こころは重く翳り、夜の底へ沈んでゆく。

 

 そう、薫子さんがこれから

 せつなさんに説明しなければならないのは、

 春彦さんの遺言書の内容なんです。

 

「ゆッ、ゆいごんしょッ?」

「がるるぐるるる??」(←訳:それはどういう??)

 

 遺言書は、遺書とは似て異なるものです。

 遺書は、死後のために書き残す文書や手紙、を指すもの。

 対して、

 遺言書は、遺言執行者を指定し、

 自分の財産を死後どう分配するか、といった

 指示条項を文書にしたもの。

 

 春彦さんは、

 法務局に勤める薫子さんから

 遺言書の知識を得て、

 自筆証書遺言書を作成しました。

 

 そして、その直後、

 亡くなってしまったのです。

 

 死因は、不明。

 解剖をしても、はっきりした原因は判りませんでした。

 

「ううゥ、それはァ、つらいィ~…」

「ぐるるるがるるぐる……」(←訳:ご家族は苦しいよね……)

 

 薫子さんと春彦さんは、仲の良い姉弟でした。

 けれども、いま、”仲が良かった“その記憶が

 薫子さんの肩にのしかかります。

 

 なぜ、なぜ、なぜ。

 どれほど問いを重ねても

 返ってくる答えは無く、

 薫子さんの気持ちはいっそう荒んで、

 カフェに現れたせつなさんに

 つい八つ当たりしてしまったり。

 私生活でも、つらいことがあって、

 お酒の量が増えたり、

 部屋がゴミだらけになってしまったり。

 

「あわわわわゥ~?」

「がるるるるぐるるるるる?」(←訳:どうすればいいんだろう?)

 

 これではいけない、と

 自分でもわかっている。

 それでも、どうにもできない――

 

 もがく薫子さんへ、

 命をつなぐ手を差しのべてくれたのは、

 

 愛想のかけらもない、

 せつなさん。

 

「はなしちゃァ~だめェでスよゥ!」

「ぐぅるるがるるる!」(←訳:しっかりつなごう!)

 

 失ってしまったもの。

 戻らない事々。

 

 せつなさんとの会話から、

 せつなさんを手伝って始めた

 家事代行サービスの現場から、

 薫子さんは何を拾い上げ、

 何を過去に捨ててゆくのか。

 

 はてなき星々を見上げているかのように遠く壮大で、

 またとても近しい“自分ごと“でもある

 じんわり温かな物語を、

 皆さま、ぜひ♪

 

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« ~ 時代の花影 ~ | トップ | ~ すぐそこの、中世 ~ »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

サービス終了に伴い、10月1日にコメント投稿機能を終了させていただく予定です。

ブックス」カテゴリの最新記事